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夫が「夫婦の営み」を拒絶して結婚生活が破綻…それでも離婚を拒否した“世紀の悪妻”の愛のゆくえは 「チャイコフスキーの妻」を採点!

文春オンライン / 2024年9月9日 17時0分

夫が「夫婦の営み」を拒絶して結婚生活が破綻…それでも離婚を拒否した“世紀の悪妻”の愛のゆくえは 「チャイコフスキーの妻」を採点!

©HYPE FILM-KINOPRIME-LOGICAL PICTURES-CHARADES PRODUCTIONS-BORD CADRE FILMS-ARTE FRANCE CINEMA 配給:ミモザフィルムズ

〈あらすじ〉

 19世紀後半のモスクワ。地方貴族出身のアントニーナ(アリョーナ・ミハイロワ)は、高名な作曲家ピョートル・チャイコフスキー(オーディン・ランド・ビロン)に一方的に想いを寄せていた。やがて熱烈な求愛が実り、2人は結婚。ところが、気難しい独身主義者だったチャイコフスキーは夫婦の営みをあからさまに拒絶する。仕事と称してサンクトペテルブルクへ旅立ち、二度と戻ることはなかった。

 アントニーナは、結婚生活の破綻を認めようとせず、離婚を拒否。夫が同性愛者だと知らされても愛を貫き、現実と妄想の間で苦悶する。

〈解説〉

 天才作曲家を盲目的に愛し、“世紀の悪妻”と呼ばれた女性の実像を描く。脚本・監督は『インフル病みのペトロフ家』のキリル・セレブレンニコフ。143分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆共感できるところが全然なくて困った。ヒロインの一人相撲的行動、笑うに笑えず。いっそのこと喜劇にして欲しかった。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆伝記映画の衣をかぶった奇譚。野心的な映像も散見されるが、ときおり無駄に重くてくどい。「執着」の描写は念入りだが。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆結婚で女が男の所有物になる時代に、男を口説き落とした無敵な女と、罪悪感まみれの脆弱な芸術家の縁を描いたか?

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆壮絶。狂気が沸騰するカオス表現の強烈さはこの鬼才監督ならでは。内容が重なる『恋人たちの曲/悲愴』も是非参照を。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆遥か昔の世界に引き摺り込む手法は見事。『ファントム・スレッド』を想起するもセレブレンニコフ監督の世界観は変わらず強烈。

INFORMATIONアイコン

チャイコフスキーの妻(露、仏、スイス)
9月6日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
https://mimosafilms.com/tchaikovsky/

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年9月12日号)

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