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「光る君へ」で“安倍晴明の従者役”、DAIKI(30)が圧倒されたユースケ・サンタマリア(53)の雨乞いシーン「自然と涙が出ました」

文春オンライン / 2024年9月11日 11時10分

「光る君へ」で“安倍晴明の従者役”、DAIKI(30)が圧倒されたユースケ・サンタマリア(53)の雨乞いシーン「自然と涙が出ました」

2006年の大河「功名が辻」では脚本家・大石静氏のオファーを断った

「私の寿命を10年やろう」

「まことに奪いますぞ?」

 干ばつが都を襲う中、雨乞いをするよう頼み込む道長に凄んでみせた、陰陽師・安倍晴明役のユースケ・サンタマリア(53)。8月25日放送の回で晴明は、この雨乞いで力を使い果たしたかのように世を去った。

◆◆◆

2度目の大河ドラマ

 風俗考証担当の立正大学・佐多芳彦教授が明かす。

「晴明が目の下にしている赤いメイク、あれはユースケさんご本人のアイデアだそうです。今までの晴明のイメージにはない独特の“妖しさ”を出すためだとか」

 今年で芸歴30年。大河ドラマへの出演は「麒麟がくる」(2020年)以来、2度目となる。

「『麒麟〜』の撮影時にはよくスタジオの隅で談笑していましたが、今作ではいつもキリッとして、緊張感を漂わせながらスタジオの隅を見つめています」(同前)

従者役は身長128センチのダンサー

 どこか人智を超えた雰囲気をまとう晴明。今作では、常にその傍らに控える従者の「須(す)麻(ま)流(る)」も話題になった。演じたのは、軟骨細胞の異常で骨が伸びにくくなる先天性疾患「軟骨無形成症」を抱えながら、身長128センチのダンサーとして活躍するDAIKI(30)だ。

 今作まで演技未経験だったDAIKI。須麻流については、制作側から「晴明の従者ではあるけれど、親友のようにいつも一緒にいる存在」と説明を受けた。そうして1年余の撮影期間をユースケとともに過ごしてきたという。

 DAIKIが振り返る。

「ユースケさんは『「ぷっ」すま』で見ていた印象そのままで、休憩時間はプライベートな他愛のない話で笑わせてくれた。撮影の後半は道長役の柄本佑さんと3人でいることが多かったのですが、3人でゲームの話で盛り上がったこともありました」

「気遣っていて、優しい方だなと」

 そんなユースケも、呪詛のような独特の節回しには苦労していたという。

「難しいセリフが続くシーンで、何度もカットがかかったこともあった。ですがユースケさんはストイックに確認して、すぐに適応していた。周りにも『時間かけちゃってごめんね』と気遣っていて、優しい方だなと」(同前)

 背の低いDAIKIに対しても「そこだと隠れちゃうんじゃない?」と言って、スタッフと立ち位置を考える気遣いを見せたというユースケ。自身も芸能界デビューは役者ではなく、ミュージシャンとしてだった。それもあってか、ユースケは演技未経験のDAIKIに、こんな助言を送ったという。

「楽しみな。いろいろ分からないこともあると思うけど、自分らしさを出していい。もっと前へ前へ出たほうがいいよ」

一発勝負の雨乞いシーン

 DAIKIが最も印象に残っているのは、8月4日放送の30話だという。道長との寿命をめぐるやりとりの後、晴明が鬼気迫る雨乞いを見せたシーンだ。

「ついに雨が降ってきて、晴明が力尽き倒れこむところで、須麻流が涙を流すという場面。ユースケさんとの1年間を振り返りながら演じていたら、本当に自然と涙が出ました。じつはあのシーンは、衣装が雨でびしょ濡れになるので、一発勝負だったんです。無事成功したこともあり、思い出深い場面となりました」

ユースケのおかげで撮影を楽しめた

 1年余にわたって絆を深めた2人。クランクアップの際には、こんな会話を交わした。

「もうちょっと一緒に撮影したかったな」

「また会えるように、頑張ります」

 ユースケのおかげで撮影を楽しめたというDAIKI。だが、ただ一つだけ、ずっと気が抜けなかったことがあった。

「僕はもともと髭を生やしていたのですが、制作側から『須麻流のイメージ通りだから、そのままにしておいて』と言われていたんです。自分で剃って失敗したらどうしようと、1年間ずっと緊張しっぱなしでした(笑)」

 あるじと別れても前へ進み続ける。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年9月5日号)

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