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「光る君へ」でロバート秋山(46)が夜這いした相手は“愛子さまの先輩”だった

文春オンライン / 2024年9月12日 11時0分

「光る君へ」でロバート秋山(46)が夜這いした相手は“愛子さまの先輩”だった

色白な平安貴族たちの中で異色の黒光り

 8月18日の放送回、オープニングのクレジットに二度登場する名前があった。一度目は「古文訳考証」の担当者として、二度目は四条宮の女房「百乃」役として。百乃は、ロバート・秋山竜次(46)が演じる藤原実資(さねすけ)の愛人という重要な役どころだ。女優と専門家、2つの顔を持つ人物の正体とは――。

◆◆◆

専門家が、すだれの内側へと艶やかに誘う

「私は平安時代の物語文学が専門です。学部の卒業論文では『源氏物語』を扱いました。作品に一瞬しか出てこない端役の女房の役割について考察する、というもの。私の研究内容を知っている人は、私が女房役で出演したというのを相当面白がってますね(笑)」

 こう語るのは、学習院大学文学部准教授の千野裕子氏(37)だ。

 8月18日の放送回では、藤原公任の屋敷である四条宮を訪れた実資に“夜這い相手”の愛人の存在がほのめかされる。その直後、千野氏演じる百乃が登場。実資をすだれの内側へと艶やかに誘ってみせたのだった。

「コントを見ているような感覚」

 高校卒業後、女優として芸能事務所に所属しながら、進学した学習院大学文学部で平安文学の研究にものめりこんでいったという千野氏。大河の出演者を選ぶオーディションでは「監修もできます」と自己アピールし、周囲を驚かせた。そんな“二足の草鞋”女優は、秋山との共演をこう振り返る。

「秋山さんは存在感がすごい。もちろんこれまでテレビでも拝見していましたが、想像以上でした。私のシーンの直前が、秋山さんと、藤原公任役の町田啓太さん、藤原斉信役の金田哲さんが話している、コミカルな場面だった。そこで秋山さんが他の2人を笑わせていたのが面白くて。コントを見ているような感覚でした」

初めての作業

 では、専門家としてはどのように作品に携わったのか。

「作中でのまひろは『源氏物語』を執筆する前に、別の物語『カササギ語り』を書きますが、これは史実にはない作品です。そのため、制作側が現代語で書いた内容を私が古文に訳して、それを書家さんが紙に書き写したんです。古文を現代語訳するのはこれまでさんざんやってきましたが、その逆は初めて。その時代で使われていた言葉なのかをひと言ずつ吟味しながらの作業だったので、大変でした」(同前)

 紫式部の作風に近づけるため、実際の「源氏物語」の文章表現をちりばめたという。たとえば「カササギ語り」には終盤で、男を頼ろうとした女が、“その考えが良くなかった”と気付く場面がある。これには、「源氏物語」の第五十一帖「浮舟」で、ヒロインの浮舟が人生を回顧する場面の表現を引用した。

「ただ、コアな大河ファンは画面を停止して文面を読むこともあるそうで、心配で仕方ないです。文法は間違っていないと思うのですが……」(同前)

研究者としての学び

 自ら役者として出演することによる研究者としての学びも多かったという。

「本格的な装束を着て、セットに立った時は興奮しました。史料や文化財で勉強していても、『袴がここに引っかかるんだ』とか、『すだれはこう開くんだ』とか、分かっているようで実際には分かっていなかったことも多くて。すごく面白かったです!」(同前)

千野氏は愛子さまの先輩

 学習院大の文学部では日本語日本文学科を卒業した千野氏。同学科と言えば、天皇家の長女・愛子さま(22)が卒業されたことでも知られる。つまり、千野氏は愛子さまの先輩にあたるのだ。

「私が准教授として着任したのは、愛子さまが4年生になられた年。残念ながら授業を受け持ったこともなく、関わりはありませんでした」(同前)

 惜しくも現代の天皇家との“袖の触れ合い”とはならなかったが、作中では今後、実資と……。その活躍に注目だ。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年9月5日号)

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