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石破茂でも高市早苗でもない…自民党総裁「なってほしくない人」アンケート1位は“あの世襲議員”「昔はファンでした。でも…」「圧倒的不人気の茂木敏充」

文春オンライン / 2024年9月9日 6時0分

石破茂でも高市早苗でもない…自民党総裁「なってほしくない人」アンケート1位は“あの世襲議員”「昔はファンでした。でも…」「圧倒的不人気の茂木敏充」

©時事通信社

〈 小泉進次郎はまさかの3位…では1位は? 自民党総裁「なってほしい人」2400名アンケート結果発表!「最下位はあの地味男」「意外と人気な“女性候補”」 〉から続く

 8月14日、岸田文雄総理が不出馬を表明し、多くの政治家が名乗りを挙げている自民党総裁選。一体、候補者と目される政治家たちの人気はどれほどなのか。

「週刊文春」では誌面で「自民総裁選 11人の精密検査」と題し、 岸田文雄首相の総裁選不出馬表明直後に立候補意向の報道があった11名(斎藤健、加藤勝信、上川陽子、林芳正、野田聖子、小林鷹之、茂木敏充、石破茂、高市早苗、小泉進次郎、河野太郎)を徹底調査 。同時に「総裁選になってほしい人/なってほしくない人」というテーマでネット上でのアンケートを実施し、メールやSNSで告知を行い9月2日までに計2452票が集まった。後編では「なってほしくない人」アンケートの結果を発表する。< 前編「なってほしい人」アンケートの結果も公開中 です>

◇◇◇

11位 斎藤健 19票

 最下位は斎藤健氏。その内容を見ていくと、確固たる理由があるわけではなく、「この中で唯一、顔が浮かばなかった方」(埼玉県・56歳男性)「名前を聞いただけでは知らないので」(秋田県・64歳女性)など単純な知名度の低さを理由とするものがほとんどだった。

10位 加藤勝信 29票

 元官房長官は10位に。「なってほしい人」のアンケート結果でも最下位とパッとしない。コロナ禍での厚生労働大臣としての働きがネックとなったようで……

「コロナでの厚生労働大臣の頃の物言いが傲慢で官僚的だったから。実務家としては優秀かもしれないが、国のトップに立てる器に見えないから」(東京都・51歳男性)

「コロナ禍における厚生労働相としての対応が酷かったから」(神奈川県・41歳男性)

 などコロナショックによって不支持が広がったことが響いた。

9位 上川陽子 33票

 現在、外務大臣を務める女性総裁候補は「沖縄の米兵事件の対応にがっかりしました」(東京都・63歳男性)と外交姿勢に関して批判票が集まった。一方で71歳と高齢であることを懸念する声が多く寄せられ、「年をとりすぎている。人を惹きつける魅力がない」(埼玉県・56歳女性)という女性からの辛辣な意見も。

 ただ、「なってほしい」という支持票が「194」もあることを考えると、支持票が不支持票を161も上回っており、不支持と支持を合わせた得票全体における不支持の割合は14.5%。これは11名のうち最少で、「最も嫌われていない候補者」となっている。

8位 林芳正 42票

 8位は現官房長官の林芳正氏。参院議員から衆院議員に鞍替えし、総裁への野望を秘め続けてきた宏池会のエース。だが、「なってほしい人」ランキングでは7位と得票が伸び悩む。その一因が不支持票から見えてくる。というのも、不支持の理由として、2021年まで日中友好議員連盟の会長を務めた「対中姿勢」を挙げたものが圧倒的に多かったのだ。

「典型的な世襲議員。筋金入りの媚中派。国家観不明」(三重県・74歳男性)

「中国に厳しい政策を取れないように思えるから」(大分県・53歳男性)

 9月3日の出馬会見でも「『媚中派』など批判は耳にするが、私は『知中派』、中国を知っていると思っている」と考えを吐露。その3日後にはなぜかエレベーターに30分閉じ込められ、閣議を欠席。宙に浮いた親中派は暗中模索を続けている。

7位 野田聖子 66票

 7位は元総務大臣の野田聖子氏。 2017年に「週刊文春」が、夫が「会津小鉄会」傘下の「昌山組」に所属する暴力団員だったことなどを報道 したが、今回のアンケートでは不支持票のうち約36%が夫の経歴を理由とするなど得票を広げた。

「ご主人が反社とのかかわりがある方だったと知り無理だと思いました」(兵庫県・27歳女性)

「元暴力団の夫の存在があり、国家の宰相としては絶対に認めたくない」(東京都・80歳女性)

 2021年に総裁選出馬を果たしたリベラル陣営の期待の星だが、推薦人集めには苦戦し「声を掛けても(菅義偉氏に)全部ブロックされている」とBS日テレの番組で明かすなど出馬そのものに黄信号が灯っている。

6位 小林鷹之 144票

 今回、総裁選出馬表明一番乗りで一躍注目を集めた4回生議員が6位に。イベントに参加していた「旧統一教会」とのつながり、そして「財務省」出身の2つの側面を危惧する声が多い。

「統一教会とのつながりがある」(北海道・60歳女性)

「統一教会に関係があり、推薦人も裏金議員ばかりだから」(神奈川県・48歳男性)

「財務官僚上がりでは変わらない」(兵庫県・70歳男性)

「財務省の影響が非常に強く、岸田総理の政治を引継ぎ、増税緊縮政策を継続しそうだから」(東京都・64歳男性)

 増税策と旧統一教会への忌避、その矛先が不支持として小林氏に集まる構図となっている。

5位 茂木敏充 164票

「なってほしい人」ランキングで10位とブービーに沈んだ幹事長は、「なってほしくない人」ランキングでは持ち前の不人気ぶりを発揮し5位に。要因は多岐にわたるが、もっとも多かったのは人間性を指摘する声。その意見を一部紹介すると、

「テレビで見た記者団との会見で、非常に感じが悪うございました。人に対してアレでは、全くだめですね」(大阪府・55歳女性)

「国会中継を観ていて、局長に対しひどい扱いで性格が意地悪そうだから!」(東京都・50歳女性)

 と散々な言われよう。 直近はメガネを着用するなどイメチェンに余念がないが、今のところイメージアップ戦略は成果を挙げていない 。また、「悪しき自民党を彷彿させる言動には辟易する」(東京都・61歳男性)など、旧態依然とした体制と結びつく悪印象をこぼすコメントも目立った。

幹事長としての仕事ぶりにも批判の声

 現在は幹事長を務めるが、その役職での仕事ぶりにも批判が集まっている。

「自民党の要職に在りながら政治資金、その用途等に関してきちんとした説明をしていない。こういう人物が自民党にいるから党の腐敗が進む」(埼玉県・82歳男性)

「これまでも度々『総裁・総理』に秋波を送る言動が見られたが、仮にも党の要職を務める身ならば、自分の出世の前に『党の裏金問題の徹底解明』ひいては『旧態依然の政治改革』を率先して為す姿勢を見せるべきではないか。それが、党が問題を起こした渦中に『党の運営側』に居ながら不正を防げなかった反省の弁ひとつない」(神奈川県・64歳男性)

「なってほしい人」の得票数と見比べると、「なってほしくない」の票が「なってほしい」より136票も多い結果に。得票全体のうちの不支持率は85.4%と上川外相の14.5%とは真逆。清々しいほど嫌われている。「意外と敏充」をキャッチコピーに総裁選を戦う茂木氏だが、要職を務めながら「意外と」人気がない現実が明らかになった。

4位 石破茂 219票

「なってほしい人」ランキングでトップとなった石破茂氏だが、否定的な意見も多く4位に。話し方や表情などの見栄えをその理由に挙げる人が圧倒的に多かった。

「喋り方が嫌」(神奈川県・42歳女性)

「政治、ましてや国際舞台においては、ある種の『華』やハッタリや勢いも重要であり、石破氏にはそれが見えない。沈んだ目つき、暗い声は見ているだけで気分が沈む。G7があったとして、いつもの集合写真に石破氏が並んだのを想像すると絶望する」(東京都・70歳男性)

“経済オンチ説”に厳しい意見が

「週刊文春」では経済オンチ説が報じられている が、アンケートでも手厳しいこんな意見が……。

「緊縮財政派であり、円高だから金利を上げるべきと述べるなど、経済を分かっていないため」(静岡県・49歳男性)

「経済が全くわかっていない。昨年末のインタビューで本来の資本主義を取り戻すと述べていたが、ただの緊縮派としての発言で、何を言っているのか本人も理解していないのではないか」(長野県・67歳男性)

これまで総裁選出馬は4度

 これまで総裁選出馬は4度。しかし、これまでの経歴に対して反対票が集まる結果になっている。

「ずっと総裁選に挑戦しているイメージがある。古い自民党の人」(大阪府・33歳男性)

「石破氏は自民党が政権から転落したとき、あっさり離党しました。私は自民党が苦しい時こそ党に残り、仲間と力をあわせて奮闘するのがひとの道だと思っています。石破氏はいまでも許せません」(東京都・70歳男性)

「一度自民党を離党した男が立候補する事自体おかしい事だ」(石川県・84歳男性)

 今回の投票者中最年長である東京都の99歳男性は「発想が古い」と一刀両断。フレッシュさとは程遠いベテラン感が不支持を集める要因となってしまった。

3位 高市早苗 305票

 前回2021年の総裁選に安倍元総理からの支持を取り付け、岸田首相に次ぐ2番目の国会議員票を獲得した高市早苗氏。安倍カラーが反対の主な理由として挙がっている。

「安倍元首相の影がちらつくので」(広島県・42歳男性)

「安倍べったりだから」(奈良県・75歳男性)

「右寄り過ぎる。タカ派過ぎるから。安倍政権時代の『忖度』『憲法改正前のめり』が再現しそうでよくない」(東京都・43歳男性)

支持層へのイメージに対する声も

「戦争がはじまりそうだから」(北海道・61歳女性)などタカ派としての言動を危惧する声も。一方で、支持層自体を忌避する声も根強くある。

「偏った人たちに囲まれ国民との感覚がずれている。時代錯誤な方向に進んでしまいそう」(東京都・49歳男性)

「本人には悪いイメージは無いが、支持している人間が狂信的なイメージがある」(兵庫県・52歳男性)

 前回の総裁選でも党員票が伸び悩んだ高市氏。「なってほしい人」アンケートでは2位に上り詰めるなど、保守票をしっかり取り込んでいるだけに総裁選出馬となった場合は、浮動票でどれほど上積みできるかがポイントとなりそうだ。

2位 小泉進次郎 675票

 小泉純一郎元首相を父に持つプリンス・小泉進次郎氏が2位に。旧帝国大学や官公庁出身のキャリアが多い候補者の中にあって、小泉氏は私立の関東学院大学、コロンビア大学大学院というルートを歩んできた。日本の民間企業での勤務経験はなく、純一郎氏の事務所での秘書経験を経たのち衆議院議員に。そういった経歴から「地頭が悪い」「能力が足りない」という辛辣な意見が多数寄せられ、トップとしての実務能力に懐疑的な声があふれた。

「『からっぽの人物によって社会が完全崩壊』というイメージがおぼろげながら浮かんできたんです。滝クリも怖いイメージしか無いです」(広島県・54歳男性)

「ルックスの良さと若さで受けはいいかもしれないが、この人に首相の激務がこなせる知的能力があると思わない」(京都府・62歳女性)

「人気はあれど中身がない。刷新『感』というイメージだけでは国の舵取りなど到底任せられません」(神奈川県・72歳男性)

 こういった意見は人生の先輩と言える高齢層からだけではない。

「小池百合子都知事みたいに、口だけの印象が強いから。パフォーマンスだけに力を入れて、肝心の実務や公約を実現している様子が確認できないから」(北海道・30歳男性)

「2回同じこと言ったり、おかしなこと言ってる」(千葉県・22歳女性)

経験のなさも指摘「大物に押されているだけ」

 経験のなさも多く指摘され、支持しているとされる菅義偉氏や森喜朗氏など元首相の長老による「傀儡」を危惧する声も寄せられた。

「森、菅元首相がバックにいて人気取りで終わる。自民党の体質が何も変わらず問題点(旧統一教会、キックバック等など)が解決される事なくうやむやになって何事も無かったようになる」(埼玉県・76歳男性)

「本人の実力ではなく、結局のところ大物に推されているだけなため。政策決定能力を感じないため」(東京都・45歳男性)

 厳しい意見も多いが、よくよく見ていくと期待の裏返しのように取れるコメントも散見される。

「人気だけで総理になろうとしているのは国民を愚弄している。本人が自分の実力を十分に自覚して、時を待つべし。長老の傀儡にならぬように周りの状況を充分に判断すべし」(兵庫県・77歳男性)

「頭脳明晰とは言い難い。うわべだけで、政治家としての資質が足りない。時期尚早の感」(奈良県・79歳男性)

「10年早い。経験値が足りない。将来的には期待している」(埼玉県・68歳男性)

環境大臣時代の「レジ袋有料化」は…

 環境大臣時代の功績「レジ袋有料化」をめぐっては今なお怨嗟が渦巻いている。

「環境大臣時代にレジ袋の有料化をやったけど、効果が無かった。消費者が大変な思いをしているのに、未だに知らん顔している」(栃木県・60歳男性)

「聞こえがいいことを言うだけで、中身がないし、頼りない。レジ袋の件も、大迷惑。再利用しやすいレジ袋がもらえなくなって、ちょっと使い勝手の悪いレジ袋を、まとめてネットで買うはめになっている」(千葉県・59歳女性)

 9月6日の出馬会見では「知的レベル」の低さを問う記者の質問に対する謙虚な切り返しで株を上げた小泉進次郎氏。ただ、官僚組織を束ねる実務経験の面で経験不足の感は否めず、政権運営で「袋小路」へと入るリスクは残されたままだ。

1位 河野太郎 756票

 前回の総裁選で1位・岸田首相に迫り、決選投票を戦ったサラブレッドがまさかのトップに。祖父は自民党副総理を務めた河野一郎氏、父は自民党総裁を務めた河野洋平氏と毛並みの良さで知られる3代目は前回の総裁選で党員票は1位、世論調査でも1位を獲得するなど「国民の支持」を集めてきた。一体、何が起きているのか。

記者会見やSNSでの対応ぶりが…

 得票の理由を分析していくと、圧倒的に多かったのが、記者会見やSNSでの対応ぶりへの拒否感だ。

「所管外です、次の質問どうぞ、ばかり言う」(東京都・66歳男性)

「絶対に嫌です。自分が苦手な質問にはスルーしたり、考えをコロコロ変えるし、この人かなり上から目線で国民の立場になんて絶対立てないと思う」(大阪府・65歳女性)

「自分のことを批判する意見に聞く耳が持てない人は上に立ってはいけないと思います」(埼玉県・60歳女性)

「Xで自分の都合の悪いコメントをする人にはブロック、疑惑に関してコメントすれば、法的措置をチラつかせる卑怯さ。日本の言論の自由に反する議員」(富山県・42歳女性)

「すぐ怒る」(神奈川県・26歳男性)

 林芳正官房長官と同様に「親中路線」を非難する声も多く寄せられた。 弟の二郎氏が社長を務める企業が中国に関連子会社を保有しており 、対中姿勢を懸念する「中国のために動き、日本のためにならないのではないかと考える」(福岡県・92歳男性)「親中派の代表格」(神奈川県・72歳男性)といった意見が100件以上に及ぶ(河野氏は2021年に「政治活動に影響ない」と言明)。

「マイナンバーカード」対応への不信感も

 2022年8月に就任したデジタル担当大臣としての評判も芳しくない。反対票を投じたうち122人が「マイナンバーカード」関連の理由を挙げている。

「マイナンバーカード普及に強引で独善的な態度に終始したのはいただけない。当初『国民の任意申請』であったはずが、いつの間にか『強制』にすり替えさせたのは政治家・総裁としての器量に欠ける」(東京都・77歳男性)

「私の地元選出議員であるが、ここ最近の傲慢な態度やマイナ保険証の対応、国民目線を考えない強引さに辟易している。このような人物に総理大臣を任せたいとは思えない」(神奈川県・39歳男性)

「昔は河野太郎のファンでした。変容しすぎです。マイナカードですっかり嫌気がさしました」(兵庫県・65歳女性)

 コロナ禍という有事から数年経つが、ワクチン担当大臣としての「突破力」にも懐疑的な声が40票近く寄せられた。少し長くなるが、引用する。

「彼がワクチン担当大臣だった頃、ワクチン接種をたいへん躊躇っていた私は、彼の発言『私が責任を取ります』を信じて接種した。その後体調不良に悩まされ、酷い目にあった。病歴を遡り蓋を開ければワクチン接種を契機に起きた副反応由来と思われた。病状は複雑で書類は煩雑。被害申請などとても進められないが、ワクチン接種推進の離岸流に巻き込まれて大きく健康という名の岸を何年も離れているように感じる。河野大臣の『私が責任を取る』は一体なんだったのか。騙されたとしか思えない。あんな口だけの人を大臣ましてや総理にしてはならない」(兵庫県・46歳女性)

 河野氏は総裁選出馬会見で「有事の今こそ 河野太郎」というスローガンを掲げた。過去の有事対応について、今こそ審判を受ける時が訪れている。

 < 「なってほしい人」編とあわせてお読みください >

(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル)

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