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「AirTagが財布に入る薄さだったら最高なのに…」iPhoneユーザーのそんな願望を叶える“カード型トラッカー” 充電可能になって100年使える!?

文春オンライン / 2024年9月13日 17時0分

「AirTagが財布に入る薄さだったら最高なのに…」iPhoneユーザーのそんな願望を叶える“カード型トラッカー” 充電可能になって100年使える!?

今回紹介するロジテックINAソリューションズ「LGT-LWCSTCW01DB」(上)と、MATECH「Smart Card Solar」(下)。いずれもAirTagと同様、iPhoneの「探す」アプリを使って持ち物の置き場所を探せるトラッカーです

 Appleの「AirTag」と言えば、さまざまな持ち物に取り付けることで、それらの置き場所をiPhoneから検索できるようにする製品です。持ち物の紛失や盗難を防止するという本来の用途に加え、最近は海外旅行でスーツケースの中に入れてカウンターで発見しやすくしたり、車に置いて駐車位置を探しやすくしたりと、用途は広がりつつあります。

 そんなAirTagは、厚みがあるため財布に入れられないのが難点ですが、最近ではAppleの正式なライセンスを受けた、AirTagと互換性のあるカード型の薄型トラッカーが、複数のメーカーから発売されています。これらはAirTagと同じく、iPhoneの「探す(Find My)」アプリを使って置き場所を探せることから、財布の紛失や盗難を防ぐのに重宝します。

 そんな「カード型AirTag」とも言えるこれらトラッカーは、いま第2世代とでも呼ぶべき製品が登場しつつあります。今回はそれらの製品が、第1世代にあたる従来モデルとは何が違うのか、また本家にあたるAirTagとの違いはどこにあるのか、2社の製品を比較しつつ紹介します。

第1世代のカード型は充電できず捨てるしかなかった

 いま続々と登場しつつあるこれら第2世代のカード型トラッカーの最大の特徴は、充電に対応していることです。第1世代にあたる従来のカード型トラッカーは、残量がなくなってしまうと本体ごと廃棄するしかなかったので、これは大きな進歩です。

 もちろん第1世代の製品も、買って数週間や数ヶ月で使えなくなるわけではなく、1年程度は持つとされていますが、バッテリーをなるべく長持ちさせたいがために、財布に入れてアラームを鳴らす実験をしたいのに「バッテリー寿命に影響するからやめとこうか…」と遠慮するようになってしまうのは、さすがに本末転倒です。

 こうした欠点を解消し、バッテリーの充電を可能にしたのが、現在登場しつつある第2世代のカード型トラッカーの特徴です。バッテリーが減っても、廃棄することなく、充電して繰り返し使えますので、アラームを鳴らす実験も遠慮なく行えます。SDGsの観点からもベターな製品と言えるでしょう。

 カードに内蔵されたバッテリーを充電する仕組みは、製品によって異なります。まず1製品目、ロジテックINAソリューションズの「LGT-LWCSTCW01DB」は、MagSafe充電器など、「Qi」規格に準拠したワイヤレス充電器を使って充電できることが特徴です。これならば、専用の充電器を買い足す必要もなく、またたとえ持っていなくとも、誰かから借りて使うのも簡単です。

 バッテリー容量は100mAhで、1回の充電で持つのは数ヶ月程度と、使い切りの第1世代に比べるとやや短めですが、約300回の繰り返し充電ができますので、理論上は100年以上使える計算になります。バッテリーが減ってくるとアプリが警告してくれるので、充電を忘れることもありません。

 もうひとつ、MATECHの「Smart Card Solar」は、本体がソーラーパネルになっており、太陽光で充電できるユニークな製品です。こうしたカード型のトラッカーは表面積がAirTagよりもはるかに大きいのが特徴ですが、その広い面積を充電のために活用してしまおうというアイディアは秀逸です。

 またソーラーパネル内蔵にもかかわらず、厚みはクレジットカードと大差ないので、財布の中に入れても邪魔になりません。バッテリー容量は230mAhと、前述のロジテック製品の約2倍あるため、1回の充電で約1年間持つ長寿命も利点です。ちなみに1回の充電にかかる所要時間はおよそ3~3.5時間と、短時間で済むのもメリットです。

AirTagと同じ使い勝手。ただし至近距離での追跡は無理

 機能面ではどうでしょうか。両製品ともAirTagと同様、iPhoneの「探す」アプリ上で所在地を知ることができるほか、リモート操作で音を鳴らしたり、現在地から所在地までの経路をマップ上で表示することもできます。メーカー独自のアプリを新たにインストールする必要もなく、iOS標準の「探す」アプリだけで使えてしまうのは、大きな利点です。

 ただし第1世代の製品と同じ欠点がひとつだけあります。それは「UWB(Ultra Wide Band)」に対応しないことです。UWBを搭載するAirTagは、数m程度の距離まで近づくと、目的のAirTagまでの距離および方角が表示される画面へと切り替わります。これにより、ほかの荷物に紛れていて目視で確認できなくとも、置き場所に誘導してくれるというわけです。数m程度まではBluetooth、その先の近距離はUWBという役割分担です。

 しかしこれらカード型トラッカーは、Bluetoothによる位置検索機能こそAirTagと同等ですが、このUWBによる近距離での追跡機能は省略されているため、マップ上で大雑把な位置を把握することしかできません。財布のように荷物の中に紛れがちなアイテムは、むしろこのUWBによる追跡こそができてほしいのですが、今回紹介している充電対応の第2世代製品も、充電に対応しない第1世代製品も、残念ながら非対応です。

もはや現代人の必須アイテムでは?

 以上のように、UWBが使えない点だけは気をつける必要がありますが、どこにでもスッと入れられるカード型で、なおかつ充電に対応していて長く使えるとなると、財布を始めとした持ち物の管理にはもってこいで、現代人の必須アイテムと言っても過言ではありません。

 実売価格もそれぞれ4000円弱と、AirTag(実売4980円)より安価なのも嬉しいところ。密かな人気製品ゆえどれも品薄傾向なのがネックですが、iPhoneユーザであれば誰でも使えますので(残念ながらAndroidは非対応です)、万一の財布の紛失や盗難に備えて、保険代わりに身に着けておいてはいかがでしょうか。

(山口 真弘)

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