1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

「え、死んだ…?」小池栄子がラストシーンで残した“ナゾ”とは…今からでも「地面師たち」を観るべき“3つの理由”

文春オンライン / 2024年9月20日 17時0分

「え、死んだ…?」小池栄子がラストシーンで残した“ナゾ”とは…今からでも「地面師たち」を観るべき“3つの理由”

「地面師たち」(Netflixより)

「ブームになってるけど今さら観るのもなぁ……」なんて躊躇している人も多いのではないでしょうか。

 豊川悦司さん、綾野剛さんがダブル主演したNetflixオリジナルドラマ「地面師たち」。

 本作は2017年に実際に起きた「積水ハウス地面師詐欺事件」に着想を得た、不動産詐欺集団・地面師を題材にした全7話のクライムサスペンスです。

 豊川さん演じる主人公・大物地面師を中心に交渉役、法律屋、手配師、情報屋、ニンベン師など裏の世界のプロフェッショナルで結成された地面師チーム。彼らが前代未聞の時価100億円超の土地をエサにして、大手デベロッパーに詐欺を仕掛けて巨額を巻き上げるまでを描いています。

 Netflixの日本トップ10(テレビ部門)にて、7月25日の配信開始から6週連続1位という記録を打ち立てた本作は、ネットメディアやSNSでバズっており、まだ現在進行形でハマっている人もいることでしょう。

 それゆえに未視聴だと、すでに流行りに乗り遅れた感があるかもしれません。が、「地面師たち」は今からでも観ておくべき作品なのです。

 そこで今回は「地面師たち」を今からでも観るべき理由を3つ紹介していきます(※本稿はある程度のネタバレになる情報を含んでいます)。

観るべき理由1:豊川悦司のミーム化した名言

 豊川悦司さん演じるハリソン山中は、元暴力団幹部で地面師チームのリーダー。

 地面師詐欺の実行役は仲間たちに任せているため、ハリソンがターゲットの前に直接姿を見せることはほとんどなく、そのため警察も彼の足取りを掴めずにいるというキャラクターです。

 本作には、ヤク中でカネに目がない北村一輝さん演じる情報屋・竹下や、「もうええでしょう」でお馴染みのピエール瀧さん演じる法律屋・後藤など、アクの強いキャラがひしめき合っているのですが、なかでもハリソンの浮世離れ感はずば抜けています。

 ハリソンは誰に対しても常に敬語で、所作がエレガントなため一見すると紳士のよう。しかし言っていること、やっていることは全部が外道の極み。そのギャップがたまりません。

 狂気的すぎて存在自体に恐怖を覚えるレベルなのですが、もうそのキャラ造形が行きすぎてしまっていて、最高にバイオレンスな映像が流れるのに、なんだか笑えてくるシーンがあるのです。

 物語後半、ある裏切り者をハリソン自らが処刑する際、この名言が飛び出します。

「もっともフィジカルで、もっともプリミティブで、そしてもっともフェティッシュなやり方でいかせていただきます」

 この3つのカタカナが示す殺し方、おわかりになるでしょうか。

 正解は、“顔をひたすら踏み潰す”です。

 自らスマホで撮影しながら、裏切り者の顔面を硬いウエスタンブーツのかかとで踏みつけること16回。あたりは血の海、顔は半壊。そして恍惚といえる表情を浮かべるハリソン。

 過激な描写が多い「地面師たち」のなかでも、ショッキングさでは屈指のシーンと言えるのですが、ハリソンのセリフがなんだか中二病っぽいので、目を背けたくなるシーンながら、もはや笑えてくる不思議。

 そして、肝心の“観るべき理由”ですが、ハリソンのこのセリフは視聴者の脳裏にこびりついて離れないインパクトがあり、すでにミーム化しているので、本作にハマった人ほどつい使いたくなりがち。元ネタをきちんと知っておくという意味で、観ておくべきなのです。

観るべき理由2:“転落”する高慢ホストの“クズキャラ”っぷり

 本作には地面師チームの面々以外にも、どこかネジがブッ飛んでいる人間性がイビツなキャラクターが続々と登場してきます。

 たとえば、地面師たちに騙される張本人であり、異常なまでの出世欲で時代錯誤のパワハラ発言を連発する最大手デベロッパーの部長(山本耕史さん)。また、市場価格100億円超の土地を持つ大地主で、由緒あるお寺の住職でありながら、色欲に取り憑かれてホストとの複数プレイに没頭する尼僧(松岡依都美さん)。

 こういったバイプレイヤーが入り乱れているのですが、チープな振る舞いとゲスな思考で一際きらりと輝いたのが、吉村界人さん演じる歌舞伎町のNo.1ホスト・楓でした。

 ワケあって楓に近付くためにホストクラブに潜入した、綾野剛さん演じる地面師・辻本拓海。別人になりすますために特殊メイクで顔に火傷のアザを作っていたのですが、楓は第一声で「うぉ、きもっ! なにその顔」と遠慮なく言い放ち、「だってどう見たって人生終わってんじゃん」と半笑い。ルッキズム批判が叫ばれるこの時代に、カウンターパンチをぶちかますような人間性です。

 楓はその店のナンバーワンなので、他のホストたちや付き人になった拓海はヘコヘコしているのですが、それをいいことに調子に乗りまくっている、典型的な“御山の大将”。

 しかし楓は少女買春しており、その秘密を拓海が握って立場逆転。

 脅されて「やります、なんでもやります!」とヘタレた負け顔を披露したかと思えば、その後は拓海に従順になり、手下のように「お疲れさまです」「すんません」と口調も劇変。まるで最初から三下キャラだったかのように、下っ端へ華麗なる“転落”を果たし、視聴者から愛されるキャラに。

 正直、この楓の変わり身の早さはストーリーの本筋にさほど関係ないのですが、気持ちいいほどプライドを捨ててヘコヘコしてくれるので、溜飲が下がること間違いなし。短期間でカタルシス全開なので一見の価値ありなのです。

観るべき理由3:「え、死んだ…?」ラストに小池栄子が見せた“ナゾ”

 地面師チームの1人で地主になりすます人物のキャスティング担当が、小池栄子さん演じる手配師・麗子。

 手配師はなりすまし候補者を探してスカウトし、地主の個人情報や不動産情報を叩き込むところまでが役割で、本来ならば交渉の場には出向かないのですが、土壇場でキャスティングした女性が降りたため、イレギュラーで自身が地主を演じることに。

 麗子が頭を丸めて急遽尼僧に扮した交渉の場は、シリアスで緊迫感のあるシーンの連続なのですが、どこかドタバタコメディ感もあり、絶妙な緊張と緩和が描かれていきます。

 ただ、人格破綻者が多い地面師チームのなかでは珍しく、麗子は虚勢を張っているものの情にもろいという人間味がある人物。豊川さんのハリソン、北村さんの竹下、ピエールさんの後藤らと並ぶとアクの強さで負けています。

 そのため小池さん演じる麗子はクレイジーな地面師たちのなかでは感情移入しやすいキャラとなっているので、作品の世界観に現実味を持たせる役割も担っていたように思えます。言い換えれば小池さんのさすがの演技力によって麗子はあまり目立たず、その代わり物語にリアリティを与える一助になっていたと言えるでしょう。

麗子が殺害される様子や遺体は映し出されない…

 さて、そんな麗子に関して、熱心なファンの間では考察熱が高まっています。

 最終話、人気(ひとけ)のない夜道を一人歩く麗子の後ろに、怪しい男が二人忍び寄るという場面が彼女のラストシーンでした。これは麗子が暗殺されることを示唆しています。

 同じように怪しい男が背後から忍び寄っていた地面師チームの他のメンバーは、殺害されたことがニュース番組で報道されました。けれど麗子の場合は報道されず、殺害される様子や遺体が映し出されたわけでもない。“麗子生存説”がまことしやかに囁かれているのです。

 大ヒットとなった「地面師たち」を前に視聴者たちのシーズン2への期待はふくらみ、おそらく麗子は意図的に生死不明となり、すでに続編の構想があって、麗子も引き続き登場する伏線なのではないか? という考察が成り立つというわけです。

 実際には、ファンが納得する続編ストーリーを作る余地があるのか、主要キャスト陣がオファーを受けて続投してくれるのかといった問題はあれど、Netflixのビジネス的見地から考えればシーズン2制作のゴーサインは出るのが濃厚といえるのではないでしょうか。

「地面師たち」は全7話なので、丸1日あれば余裕で一気見できるボリューム。1日使えばこの盛り上がりに追いつけるのなら、タイパも上々でしょう。

(堺屋 大地)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください