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「母・野々村俊恵もドロドロ系恋愛マンガの大ファンで…」香音(23)が“不倫された妻”になって気が付いたこと《監督は「もっとちょうだい、もっと、もっと!!」》

文春オンライン / 2024年9月15日 11時0分

「母・野々村俊恵もドロドロ系恋愛マンガの大ファンで…」香音(23)が“不倫された妻”になって気が付いたこと《監督は「もっとちょうだい、もっと、もっと!!」》

事務所提供

『週刊文春』2024年9月12日号 で、巻頭カラーグラビア「原色美女図鑑」に初登場を果たした香音。放送中の主演ドラマ『愛人転生 ―サレ妻は死んだ後に復讐する―』では、不倫された妻の魂が夫の愛人の体に宿るという難役に挑んでいる。

「父・野々村真の名前に頼らず、女優として独り立ちしたい」と語る彼女の“今”に迫った。(全2回の前編/ 続きを読む )

◆◆◆

11年ぶりに『週刊文春』登場

――実は香音さん、12歳の時にも『週刊文春』に登場してくださっていました。このモノクログラビア、覚えていらっしゃいますか?

 わーっ、ドラム叩いてる! 自宅の地下にあるスタジオで撮ってもらいました。この時は「子役特集」だったんですね。確かに、子どもちゃんって感じ(笑)。すごいショートパンツだし、元気いっぱい。モノクロ写真なのに「カラフルな服着てるんだな」ってわかりますね。

――今や23歳、「原色美女図鑑」初登場です。

 今日もドラムスティックを持ってくればよかったかな(笑)。「原色美女図鑑」は名だたる女優さんが出演している憧れのページなので、お話をいただいてすごく嬉しかったです。撮影もちょっとラグジュアリーな世界観で新鮮でした。

――小学5年生の時からずっとモデルとしても活躍されています。

 いつも心に置いているのは「お洋服の雰囲気に似合う女性」になることです。撮影中、楽しくて素で笑っちゃうこともたくさんあるんですけど、お洋服やスタジオの世界にいかに溶け込んでいくかを考えるのが好きですね。例えばかっちりしたデザインを身に纏うと「芯のある強い女性に変身したい」と自然に背筋が伸びます。

――今日は3着のワンピース姿を披露していただきましたが、それぞれどんな女性をイメージされましたか?

 最初の黄色い衣装は“ナチュラルな香音”かな。私、あまり落ち込まないタイプで、だいたいいつも笑顔なんです。「私が元気でいることで、周りの皆さんにも明るくなってほしいな」と思いながら毎日過ごしているので。

 ビタミンカラーの黄色は、そんな私の内面にリンクするというか、すごくしっくりきました。素材もふわふわっと柔らかくて、とってもリラックスできた一着でした。

――2着目の白いワンピースはレース使いが素敵でしたね。

「天使みたい!」ってときめきました。ふわふわした羽がいっぱいついているように見えませんか? 内側に着ているトップスもレース生地なんですよ。レースとレースを重ね合わせているのがすごく可愛い。ゴテゴテしていないのにインパクトはあって、計算された美しさを感じます。“透明感”と“アンニュイ”が滲み出た女性を表現できていたら嬉しいです。

――最後のブラックドレスもお似合いでした。撮影中、スタッフ陣から「ご令嬢みたい」と歓声が上がっていましたね。

 パーティーにも行けちゃいますよね(笑)。カットのラインがすごく綺麗で、片方だけオフショルダーになっているアシンメトリーなデザインも素敵。

 私、カジュアルななかに甘さをプラスするコーデがすごく好きなんです。可愛らしさと大人っぽさ、どっちかに偏り過ぎないお洋服が今の気分で。このドレスも真っ黒でシックだけど、フリルがお上品な甘さも添えてくれている。とても好みな一着でした。

「母が“ドロドロ系漫画”の大ファンで……」

――放送中の主演ドラマ『愛人転生ーサレ妻は死んだ後に復讐するー』はタイトルからして衝撃的です。もともと原作漫画を愛読していらっしゃったとか?

 すすめてくれたのは母(野々村俊恵)なんです。昔からすっごく漫画好きなんですよ。とくに携帯漫画の時代になってから、母の読書スピードが加速していまして(笑)。

 キュンキュンする恋愛ものも、バトル系の少年漫画も、本当にあらゆるジャンルを押さえているんです。私が早朝ロケに出る時間帯まで、夜更かししてずーっと熱中してます。で、私に「この作品面白いよ。暇な時に読んでね」「香音に演じてほしい漫画があった」ってLINEでおすすめしてくれるんです。

――お母さま、『愛人転生』のようなドロドロ恋愛系も読まれるんですね。

「コイツ、許せない!」と胸糞悪くなりながら読みふけっているので「お母さん、大丈夫?」ってたまに心配になります(笑)。

 母が教えてくれる漫画はどんなジャンルでもめちゃくちゃ面白くて、たいてい実写化されるんです。『愛人転生』もドラマ化が決まって、しかも私が主演ということで、母はものすごく喜んでくれました。

――本作は、不倫された妻・真山千里の魂が、夫の愛人・三井瑠奈の体に宿ったことから始まる復讐劇です。心は妻・肉体は愛人という愛憎と怒りを抱えた役どころで、これまで演じてこられた『ガチ恋粘着獣』の輝夜雛姫や『めぐる未来』の日南小夜に続いて、かなり激しいキャラクターですね。

 あっ、確かにそうですね! 雛姫ちゃんは動画配信者に“ガチ恋”してしまうファンの女の子で、ストレスがたまると爪をガジガジ齧るんです。ジェルネイルをすごく強化してもらって撮影に臨んだんですけど、本気で噛んだのでボロボロになっちゃいました。

――大きな目をカッと剥いた狂気的な表情も印象的でした。可愛らしいビジュアルとのギャップは原作漫画の雛姫そのものでしたね。

 どの作品も「見た目から忠実に」というのは意識していました。漫画と見比べて研究するんです。雛姫ちゃんの腰まで届くロングヘアを再現するために、エクステも初めて付けました。

『めぐる未来』の小夜ちゃんは、明るい髪をツインテにして、ロリータっぽいファッションを着ているんです。なので私も髪をブリーチして、大きなリボンやフリルのついた衣装に似合うメイクをスタッフの皆さんと作り上げていきました。

――『愛人転生』の瑠奈はインフルエンサーという設定だけあって、華やかなファッションに身を包んでいますね。

 ビジュアルで言うと「リアル香音」に一番近いキャラクターかもしれません。いつもの自分の要素も出しながら、瑠奈ちゃんや千里さんになっていける。その意味では、これまでとアプローチの仕方が少し違いますね。

千賀健永と「気持ちの整理」をして……

――瑠奈として振る舞いながら、内心では千里として復讐心を燃やし、夫を罠に陥れていく……という難役です。千里と瑠奈のグラデーションに苦労されたのでは?

 そうですね。「千里感の強い瑠奈」「瑠奈感を頑張って出している千里」などを、徐々に変化させていったりスパーンって突発的に切り替えたり……。でも大変というより楽しいです! ありがたいことに、監督や共演者の方々とすごく意見交換できる現場なので。

 とくに「転生したて」のシーンをどう演じるかはじっくり話し合いました。千里は瑠奈と一緒に交通事故に巻き込まれて「転生」してしまうのですが、事故直後は千里自身も状況を理解できていない。転生前の千里を演じている(小島)藤子さんと「人間でいえばほぼ赤ちゃん、よちよち歩きの状態だよね。何もわからなくて戸惑っているはず」と話し合いながら、心情を作り上げていきました。

 藤子さんにはそれ以外のシーンでも「素で生きている千里」としてのアドバイスを沢山いただいています。お互いが出ていない場面も一緒に通して演じているんですよ。監督も私の提案を積極的に試させてくれますし、すごくチーム感があってやりやすいです。

――素敵な座組ですね。1話から順に撮影していらっしゃるのですか?

 いえ、バラバラなんです。1・2話、飛んで6話、そして4話に戻るみたいな。「おお~!? 今、千里はどういう状況だっけ!?」ってたまに翻弄されつつも(笑)、台本が最終話まで揃っているおかげで軸を見失わずに演じられています。

 それにシーンを複雑に行ったり来たりするからこそ、チームワークも強まっている気がするんですよね。この間も監督と藤子さん、それから千里の夫・真山悠太を演じている千賀(健永)さんと「気持ちの整理をする時間」を作ったんです。

 千賀さんは“悪でしかない不倫男”としての演技をしなくちゃいけなくて、監督も「もっとちょうだい、もっと、もっと!!」とボルテージが上がって行ったんですけど、120%を出し続けた結果、千里との温度差がちょっと出てきてしまって。

 千里は素朴な女性ですし、そのシーンでは転生したばかりということもあって、淡々としたトーンのお芝居で悠太に応えたんです。でもそうすると、投げかけた言葉が向こうの強い圧に負けてボヨーンと跳ね返ってきてしまう。それで「これは合っているのか、いったん落ち着いて考えてみよう」という会を開いて。もっともっとの重ね合いになりがちだけど、時には引き算もしてみましょうかと意見を出し合いました。

――「対話」をとても大切にして制作されているのですね。

 ひとつひとつのシーンについて、ちゃんと腑に落ちた状態で撮影できるのは本当にありがたいです。本来なら主演の一人として私が現場を引っ張る立ち位置にいなくてはいけないのかもしれませんが、「私がやらなくちゃ」というプレッシャーよりも「プロの皆さんと一緒に作っていける安心感」がとても大きくて。だからこそ「支えに感謝して頑張るぞ!」と気合が入ります。

〈 「父・野々村真に頼らず独り立ちしたい」香音(23)が両親を共演NGにしたワケ「すごく誇りに思っているんですけれど…」 〉へ続く

(「週刊文春」編集部/週刊文春)

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