「父・野々村真に頼らず独り立ちしたい」香音(23)が両親を共演NGにしたワケ「すごく誇りに思っているんですけれど…」
文春オンライン / 2024年9月15日 11時0分
事務所提供
〈 「母・野々村俊恵もドロドロ系恋愛マンガの大ファンで…」香音(23)が“不倫された妻”になって気が付いたこと《監督は「もっとちょうだい、もっと、もっと!!」》 〉から続く
『週刊文春』2024年9月12日号 で、巻頭カラーグラビア「原色美女図鑑」に初登場を果たした香音。放送中の主演ドラマ『愛人転生 ―サレ妻は死んだ後に復讐する―』では、不倫された妻の魂が夫の愛人の体に宿るという難役に挑んでいる。
「父・野々村真の名前に頼らず、女優として独り立ちしたい」と語る彼女の“今”に迫った。(全2回の後編/ 前編を読む )
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「爆発する怒り」を見てほしい
――丁寧に作り上げられた引き算の演技はもちろん、やはり香音さんが千里として見せる「激情」にも期待が高まります。
夫を罠にはめるために普段は感情を隠しているのですが、あるシーンでは本当に怒りで全身が震えました。ちょっとした破裂ではなくて「爆発」。とても衝撃的なので、ぜひハラハラしながら見守っていただきたいです。
――その他の注目ポイントは?
オープニングがすごくドラマチックでカッコいいんです! 撮り方もアングルも、これまで体験したことがない特殊な方法で。「転生=入れ替わり」「狂気」など、作品のテーマが全部ギュッと詰まっています。深夜1時から朝の4時まで頑張って撮ったので(笑)、ぜひご覧ください。
本編も注目ポイントだらけで、原作漫画に忠実な先の読めないストーリーと、ドラマならではの“リアル”に落とし込んだお芝居や世界観を楽しんでいただきたいです。「復讐劇」だけだと観ている側も気を張って疲れてしまうと思うのですが、『愛人転生』にはホッとしたりキュンとしたり、くすっと笑えたりする息抜きの時間があって。千里さんの大学時代の同級生とのすごく素敵な恋愛模様とか、家族愛とか、ほっこり温かい気持ちになれる。辛いだけじゃなくて救いがあるんです。
なので色んな層の方に響くというか、皆さんきっと共感できる部分があるんじゃないかな。観る人それぞれが歩んできた人生とリンクする物語だと思うんですよね。「不倫する悠太、最低!」と怒りを覚えたり、もしかしたら「心当たりあるな」とドキッとしたり……。
人間の悪い面を鋭く突いたドラマですが、それぞれのキャラクターのバックボーンも描かれるので「ああ、こういう生き方をしてきたんだな」と“悪いだけじゃない”顔も見えてくるんです。人ってやっぱり多面的な生き物なんだなって。「付き合う人はちゃんと選びなさいよ」という教訓もあれば(笑)、「周りの人をあらためて見つめて大切にしよう」とも感じられる作品だと思います。
「不倫男は最悪。嘘は絶対NGです」
――香音さん自身にも「多面性」がありますか?
心に何かを秘めている役をいただくことが多いんですけど、自分では、あんまり裏も表もない人間だって思ってます。ホント、どこに行っても誰に会ってもこのまんまなんですよね。どれだけ偉い方の前でも「香音でーす!」って明るく挨拶しちゃって、全然かしこまらない(笑)。
感情を押し殺すとかもまったくないです。嬉しいも悲しいも、目に全部出ちゃいますし。だからあんまりストレスも抱えません。好きなもの食べて、好きな時に寝て。自分に素直に、まっすぐ生きてるよなって思います。
――“正直であること”がご自身の核なんでしょうね。スタイルブック『かのんのぜんぶ。』でも、人にされていちばん嫌なのは「ウソをつかれること」、どうしても友達になれないのは「ウソが多い人」と書かれていますし。
そう! 私、嘘が大嫌いなんです。だから『愛人転生』の不倫夫はもう最悪ですよ。愛人の瑠奈ちゃんのことはすごく一途に愛しているので、それは女性からしたら嬉しいのかもしれませんけど……既婚者の時点でNGです。私自身も嘘をつかないので、友達も信頼してくれるのか、恋愛相談ではカウンセリング係になっています(笑)。
――「演じる」という行為は、いつもの自分とは違う人間になることだと思います。その意味では「嘘」とも言えるのではと感じますが、難しさや葛藤はありますか?
それこそ『愛人転生』の撮影中に監督や共演者の方々とお話しする中で、「どれだけ役を自分に寄せられるか」というアドバイスをいただいたんです。普段の私はバンバンものを言うタイプで、とても落ち着いている千里さんとは真逆。なので声のトーンや話し方は意識して作っていますけど、心境については「私が千里さんの立場だったらどう感じるかな」を起点に演じているので、そこは嘘にならなかったかな。
普段から頭のどこかに色んな気持ちをしまっておいて、お芝居で「今こういうことか、よしっ!」と思ったら、その感情をピュンって取り出す。そしてカットがかかった瞬間、スイッチがプチッとオフになって、“いつもの香音”に戻るんです。もっと幅のあるお芝居ができるように、これからも感情の引き出しをどんどん増やしていきたいなと思っています。
苗字を外したのは一人の人間として認められたかったから
――今年(2024年)4月にホリプロへ移籍したのも、俳優としての活動を強めていきたいからとおっしゃっていましたね。
はい。両親も背中を押してくれました。この記事(12歳の時に登場した『週刊文春』グラビア)でも「パパとママは、香音が好きなことをして、香音が楽しんだら嬉しいって応援してくれます」と話していますけど、それは今も全然変わらずです。お仕事に関して否定されたことは一度もありません。ずっと全部、応援してくれています。
――すごく仲良しなご家族なんですね。テレビ番組では、給与明細を家族全員で見せ合って、月収がトップだった人がみんなにご馳走する……というエピソードも披露されていました。
(千鳥の)大悟さんからたしなめられたので最近は控えています(笑)。でも本当になんでも共有できる家族で、いつも寝る寸前までおしゃべりしているんです。撮影で夜遅くに帰宅した時も「仕事から戻ってきました~! お母さん、ちょっと聞いて!」ってベッドに入っている母を1回起こして。今日あったことを全部話したら「じゃあ、おやすみ」って言って寝てもらっています(笑)。
LINEもめちゃくちゃしますね。おすすめのドラマや映画があったら、すぐに「明日さ、みんな何時に家に帰ってくる?」って送って予定を確認して、「わかった、じゃあ9時に上映開始ね!」って。一家そろっての鑑賞会は小さい時からの恒例行事です。
――お仕事上はご家族と「共演NG」なんですか?
はっきりそうだということではなくて、ただ私としても「芸能界では両親に頼らず独り立ちしたい」という覚悟があったんです。芸名から「野々村」という苗字を外したのも、私自身がお願いしたことですし。
父(野々村真)や母の娘であることはすごく誇りに思っていますが、芸能界においては親ではなく「大先輩」。私も一人の人間として、女優として、認められたいと思っています。「えっ、香音のお父さんって野々村真だったんだ」って驚いてもらえるのが一番理想だなって。そうなるまでは共演せず、お互いに頑張っていきたいです。
でもまだまだ全然、もっともっとですね。父はご年配の方からもすごく愛されているので、「うわあ、負けてるわ。悔しい……!」って思います。
――『週刊文春』の読者は60代以降の層が厚いので、今回の「原色美女図鑑」を機に、さらに多くの方に知ってもらえるのではないでしょうか。
嬉しいです! 歴史ある雑誌なので、きっと父も載ったことがあると思うんですけど……あんまり悪いスクープでは出ていないですよね?
――大丈夫です(笑)。
ですよね! 家族間ですっごく厳しく言い合っているんですよ。「クリーンでいなさいよ。もしスキャンダル起こしたらタダじゃ済まさないからね」って。万が一、父がやらかしたら? その時は私からの『愛人転生』並みに壮絶な復讐が待っています(笑)。
INFORMATIONアイコン
香音さんの主演ドラマ『愛人転生ーサレ妻は死んだ後に復讐するー』はMBSドラマ特区枠(毎週木曜 MBS:24:59~/tvk:23:30~)にて放送中です。
オフィシャルHP https://www.mbs.jp/aijintensei
X(旧Twitter) https://x.com/dramatokku_mbs
香音(カノン)
2001年4月20日生まれ、東京都出身。non-no専属。女優・モデルとして活動する傍らNHK-Eテレ「ギョギョッとサカナ★スター」やNTV「嗚呼!! みんなの動物園」などのバラエティ番組へも出演中。
(「週刊文春」編集部/週刊文春)
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