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【許されない恋】茶髪でロン毛の14歳少年に“みだらな行為”…「熱心な音楽教師」だった23歳女性が淫行に手を染めた理由(1999年の事件)

文春オンライン / 2024年9月15日 17時15分

【許されない恋】茶髪でロン毛の14歳少年に“みだらな行為”…「熱心な音楽教師」だった23歳女性が淫行に手を染めた理由(1999年の事件)

写真はイメージ ©getty

 なぜ教え子の14歳少年に、元音楽講師の女性(23)は淫行したのか? 1999年、愛知県を騒がした事件の裏側を、ノンフィクションライターの諸岡宏樹氏の著書『 実録 女の性犯罪事件簿 』(鉄人社)より一部抜粋してお届け。なお本書の登場人物はすべて仮名であり、情報は初出誌掲載当時のものである。(全2回の1回目/ 後編 を読む)

◆◆◆

「教え子の男子生徒(14)」にみだらな行為

 その事件は地元紙のスッパ抜きで明るみに出ることになった。内容は名古屋市内の公立中学校に派遣された元音楽講師の女性(23)が、教え子の3年生の男子生徒(14)にみだらな行為をしていたことが分かり、愛知県警少年課などが事情聴取したというものだ。この元講師は男子生徒を含む数人の生徒をカラオケボックスに連れて行き、生徒に酒を飲ませていたとして、学校側が口頭で注意していたとのことだった。

 一体、どういう先生なのか。ちょうどその頃、TBS系の連続ドラマ『魔女の条件』が大ヒット中だったので、2人の関係は一段と注目されることになった。劇中では松嶋菜々子が演じる高校の女性教諭が、滝沢秀明の演じる男子生徒と禁断の愛を貫くというストーリー。これを地で行く事件だが、現実は同県青少年保護育成条例違反に問われている犯罪だ。

 記者同士の横のつながりで調べたところ、問題の講師は名古屋市西区の中学に勤めていた広瀬真紀という女性であることが分かった。さっそく勤務先に取材をかけたところ、学校側は当該中学校であることを認めて、校長が対応した。

「私が最初に広瀬先生に会ったのは、勤務し始める1週間前のことでした。市教委からの紹介があったので、私が直接面接しました。本校の音楽教師はそれまで1人しかいませんでしたが、病気のために長期療養が必要になって、彼女に臨時講師として来てもらった。そのときの彼女の印象はハキハキしていて感じも良く、とても熱心にやってくれそうでした。彼女も『頑張ります』と言っていました」

 こうして真紀は教壇に立つことになった。教壇に立つのは初めてだったので、慣れない様子も見受けられたが、それを他の先生に相談するというほどのものでもなかった。

「ところが、彼女が勤務して2週間ほど経った頃、ある生徒から『先生と一緒に焼き肉を食べに行った』という話を聞いた。本人に確認すると、認めたので注意しました。特定の生徒と食事に行ったりすると、他の生徒がひがんだりする可能性があるので、好ましくないという理由です。彼女は『分かりました』と言っていました」

 結局、真紀が教壇に立っていたのは1カ月ほどしかなかったが、その間に教え子と禁断の恋を燃え上がらせていたのである。それが問題のS君だ。茶髪でロン毛、イケメンの不良少年である。学校が知る由もないが、真紀は学校を辞めた後も生徒と“不適切な行動”を取っていたことが発覚する。

「広瀬先生は学年末に任期切れになったわけですが、新学期が始まってから、また別の生徒から『先生とカラオケボックスに行った』というような話を聞いたんです。生徒としては嬉しかったこととして、何気なく話したわけですが、焼き肉店のときと同様、生徒に好ましくない影響を与える恐れがあるので、彼女に電話で口頭注意しました。そのときも彼女は『分かりました』と答えていました。それですべてが終わったと思っていたのに、いきなりあの記事が出たんですよ」

 あの記事とは、地元紙のスッパ抜きのことである。不思議なことに記事では校長ではなく、教頭が取材に応じた形になっていて、校長としてはそれも寝耳に水。直ちに教頭に連絡を取り、叱りつけたという。

「では、教頭先生にお話を伺いたい。呼んでいただけますか?」

「分かりました」

極めて微妙な問題

 ここで教頭が登場し、そのときの様子を次のように話す。

「確かに地元紙から電話がかかってきました。しかし、それは『オタクの生徒のことで、こういう事実(淫行)はありますか?』というものだったんです。それで、私は『ありません』と答えました。すると、記者が『もしそれが本当だったら、どう思いますか?』と言うので、私は『もし本当だとすれば、信じられないことです。極めて微妙な問題であり、教諭や生徒を問い詰めることもできない』と答えました。

 私たちは焼き肉店とカラオケボックスの件は把握していましたが、生徒が教師とそんな関係になっていたなんて、噂にも聞いたことがなかったんです。生徒から遠巻きに聞いていたのはその2件だけです。淫行の被害については、男子生徒さえ特定できていませんでした。警察だって学校には何も言ってきませんでしたから」

〈 「妊娠したみたい。産んだほうがいい?」“恋人の中3少年”に泣きながらすがりついたことも…愛欲に溺れた「23歳・女性教師のその後」(1999年の事件) 〉へ続く

(諸岡 宏樹/Webオリジナル(外部転載))

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