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「妊娠したみたい。産んだほうがいい?」“恋人の中3少年”に泣きながらすがりついたことも…愛欲に溺れた「23歳・女性教師のその後」(1999年の事件)

文春オンライン / 2024年9月15日 17時15分

「妊娠したみたい。産んだほうがいい?」“恋人の中3少年”に泣きながらすがりついたことも…愛欲に溺れた「23歳・女性教師のその後」(1999年の事件)

写真はイメージ ©getty

〈 【許されない恋】茶髪でロン毛の14歳少年に“みだらな行為”…「熱心な音楽教師」だった23歳女性が淫行に手を染めた理由(1999年の事件) 〉から続く

 1999年、地元紙の報道により、教え子の3年生の男子生徒(14)にみだらな行為をしていたことが露呈した、元音楽教師の女性(23)。この許されざる恋はどんな結末を迎えたのか? ノンフィクションライターの諸岡宏樹氏の著書『 実録 女の性犯罪事件簿 』(鉄人社)より一部抜粋してお届けする。なお本書の登場人物はすべて仮名であり、情報は初出誌掲載当時のものである。(全2回の2回目/ 最初 から読む)

◆◆◆

元教師の女と付き合った教え子S君の人柄

 校長や教頭がウソを言っているようには思えない。最後に校長は席を立ちざま、被害者とされるS君についてこう漏らした。

「話もできないほどのワルというわけではありません。私たち教師にも、自分から寄ってきますしね。一時期は勉強も熱心にやり始めて…。確かに家庭環境はちょっと複雑ですが、やっぱり最初から悪い子なんていないわけですよ。私は環境だと思いますね」

 続いて真紀が生徒を連れ込んだというカラオケボックスを当たることにした。これもいきなりだったが、同店店長が対応してくれた。

「私もはっきり顔は知らないんですが、1件だけ思い当たることがあります。確か平日だったと思いますが、制服姿の男の子2人と女の人が入ってきて、フリータイムで歌っていたことがありました。その際、男の子たちは『先生』『先生』と呼んでいましたから、どうもそれだったんじゃないかと。うちは未成年には酒は出しません。男の子たちは片方が背が高くて、片方が背が低いという2人組だったと思います」

 真紀が連れ込んでいたというカラオケボックスは2つある。この店は否定したが、真紀は生徒たちにねだられ、生ビールなどを注文し、酒を飲むのを黙認していたという。

 もう一軒の店にも取材を申し込んだが、「取材拒否」だった。

 さらに真紀が生徒たちとの待ち合わせ場所によく使っていたというコンビニを突き止めた。同店店主は案の定、真紀どころか、S君のことも詳しく知っていた。

「Sは中1の頃から知ってるよ。初めてあの先生と一緒にいるところを見たときは、一緒に遊んでいる女友達かと思っていた。それである日、『誰や、アレ?』と聞くと、『先生』と答えた。一緒にいるところは3回ぐらい見たかなぁ。たいてい2~3人で一緒にいて、2人きりでいるのは見たことがない。ところが、見ていると先生と肩を組んだりしているし、『お前ら一体、どういう関係なんだ?』と聞いてみると、『彼女なんだ』と言う。『ウソをつけ。お前が勝手にそう思い込んどるだけやろ』と聞くと、『本当だ』と言う。ある日、自転車に乗ったSに出会ったので、『どこへ行くんだ?』と聞いてみると、『先生が電車に乗ってくるから、駅まで迎えに行く』と答えていた。

 確かにあの先生はパッと見、女子高生に見える。Sも女の噂が絶えん男で、お菓子を貢いでいる女の子がいるという話を聞いたこともある。グレてはいないが、いつ学校へ行っているんだという感じで、普通の中学生には見えなかったね」

 驚いたのはここからである。かつて真紀が待ち合わせ場所に利用していたということは、今でも生徒たちのたまり場になっているのではないかと思い、しばらくコンビニで待っていると、それっぽい5~6人の集団がやって来た。

「S君のことで話を聞かせてくれないか?」

 そう言っただけなのに、連中は「マスコミの人?」と食いついてきて、「そうだけど…」と答えると、目を輝かせて取り囲んできた。

「ハイハイハイ、オレ、先生の携帯番号知ってますよ。5000円で買いませんか?」

「オレ、先生とSがツーショットで写っているプリクラを持っていますよ。ちょっと値は張りますが…」

「話を聞きたいんなら、オレが知っている焼き肉店でどうですか?」

 そこへ一緒に取材をしていたK先輩がやって来た。

「彼らは?」

「S君の同級生らしいです」

「それは願ってもないじゃないか。取材しよう」

 K先輩が「酒は飲ませんぞ」と忠告すると、連中は素直に言うことを聞いたので、焼き肉店に連れて行くことにした。

「もう死にたい」先生からの悲痛な電話

 だが、「Sの親友」と名乗る男は、座席に着くなり、スパスパとタバコを吸い始めた。カラオケ店長が言っていた「2人組のうち、背が低い方」というのは、この少年らしい。

「最初はSの方が先生に『好きだ』『好きだ』って言ってたのよ。そこから付き合いが始まったんだけど、だんだん先生の方がSのことを好きになっちゃって…。先生があんまりしつこいので、Sが先生から逃げようとすると、『もう死にたい』と僕の携帯に先生から電話がかかってきた。そんな頃にSがバイクを4台盗む事件を起こして、鑑別所に行かされた。その流れで先生のことが警察にバレたんだと思う。先生がSの家に行ったとき、Sの親父さんが突然帰ってきたことがあって、先生は『16歳の女子高生です。名前は木村ユカです』なんて言っていた。Sと先生のセックスについては何も言いたくない。それを言うと、Sがかわいそう」

 だが、警察筋からの話は新聞記者経由で漏れてきていた。真紀は学校を退職すると、春休み中にS君を含む教え子数人と東山公園へ遊びに行き、途中で「体調不良」を理由にS君だけを連れて自宅に行き、みだらな行為をしたという。

 その後もS君の自宅やホテルで密会して、肉体関係を継続していたらしい。

 だが、滅多に手に入らない女教師を手に入れたことで、S君は真紀との付き合いに飽きてしまった。すると、真紀はS君との関係をつなぎ止めようと、「私、妊娠したみたい。産んだほうがいい?」などと迫るようになり、「つわりがひどいから、私のそばにいて」という電話がしょっちゅうかかってくるようになったので、S君は次第にうんざりしてしまったという。

「先生とSが同棲するアパートを借りると言って、部屋探しに付いて行ったこともある。先生は学校の近くで、部屋が複数ある物件を選んだ。その帰り道、『今日は付き合ってくれてありがとう』ということで、居酒屋に誘われた。Sは先生と付き合っているとき、学校を休んで先生と会っていた。

 先生は学校を辞めた後、『OLをしている』と言っていたが、新学期が始まってからも、毎日のようにSの家に来た。僕らがタバコを吸っていても、何も注意しなかった。先生も吸っていたので、『妊娠中なのに、大丈夫なの?』と聞くと、『大丈夫だよ』と言っていた。最後に会ったのは、ちょうどSが警察に捕まった頃だった。僕の携帯に『私も捕まっちゃってね…』と先生から電話がかかってきた。それっきり、先生とは連絡がつかなくなった。今、どこで何をしているのかも分からない」

この事件の被害者は誰なのか…

 真紀は淫行で書類送検されたが、純愛が認められて不起訴になった。結局のところ、精神年齢の低い女教師が、手練手管に長けた教え子の少年に弄ばれたという事件だろう。

 この事件の被害者は少年なのだろうか。S君に会うのを拒絶されてから、玄関前で「話がしたい」と何時間も泣きわめき、「殺して!」と叫んでいた女教師の方かもしれない。

(諸岡 宏樹/Webオリジナル(外部転載))

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