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大谷翔平の愛犬「デコピン」をめぐる“商標権争い”が勃発! 出願者の言い分は…

文春オンライン / 2024年9月21日 7時0分

大谷翔平の愛犬「デコピン」をめぐる“商標権争い”が勃発! 出願者の言い分は…

「コーイケルホンディエ」という犬種

 ドジャースの大谷翔平(30)が19日、マイアミで行われたマーリンズ戦で、メジャー史上初の「50本塁打、50盗塁」を達成した。前人未到の挑戦を前に大谷にまつわる“5つの秘話”に迫った「週刊文春」の記事を公開する(初出:「週刊文春」9月12日発売号。年齢、肩書は当時のまま)。

◆ ◆ ◆

 8月29日のオリオールズ戦。始球式に現れたのは、大谷家の愛犬・デコピンだった。ボールを口にくわえ、マウンドからホームベースで構える大谷のもとに走り寄ってハイタッチ!“ワン!”ダフルな投球で球場を沸かせた犬の名前を巡り、日本国内では熾烈な「商標権争い」が繰り広げられている――。

「デコピン」をめぐる商標登録の争奪戦が始まったが…

 その名がお披露目されたのは、昨年12月、大谷のドジャース入団会見だった。

「“デコピン”と言うんですけど……」

 はにかみながら明かす大谷の姿を各局こぞって速報し、愛犬の名は一気に世界中に知れ渡った。

 間もなく始まったのが、「デコピン」の名称をめぐる商標登録の争奪戦。個人・法人によって、約3カ月で13件の商標が出願されたのだ。

 ところが――。すでに「デコピン」を商標登録していた企業があった。先見の明を持つこの企業について経済誌記者が解説する。

「少年ミゲルが『消〜臭〜力〜♪』と熱唱するCMで有名な、消臭芳香剤大手の『エステー』です。消臭芳香剤市場では、あの小林製薬と鎬を削っています」

車用の消臭芳香剤に“デコピン”が使われていた

 “デコピンブーム”に乗じて、ライバルを蹴落とす――。そんな企業戦略を描いているのか。

 調べてみると、エステーは2010年に商標「デコピン」を登録。これは車用の消臭芳香剤「キャレーヌ・デコピン」(現在は製造終了)の販売に合わせた動きだった。

 エステー広報に尋ねると、次のような回答があった。

「同製品はピンタイプでエアコン吹き出し口に差し込む消臭芳香剤。運転席から見える部分がデコレーションされており“デコピン”と名付けられました。(再販、大谷とのコラボは)現在は考えていません」

 日本の商標法では、同名の商標であっても同一または類似の商品・サービスでなければ、登録が認められる。エステーは芳香剤や薬剤を指定しているため、他の用途であれば出願自体は可能。ただ、「デコピン」が大谷の愛犬として著名になった今、特許庁はどう判断するのか――。

「皮の硬いミカンに何か名前をつけようと思って」

 商標登録を試みたうちの1人、徳島県吉野川市の阿佐勝彦市議に聞いた。

――なぜ出願を?

「ウチの庭には植えてもないのに勝手に生えてきた木があって、それが最近、皮の硬いミカンの実をつけ始めた。この際やけん、何か名前をつけようと思って」

――名前の由来は?

「硬いミカンで『デコポン』ってあるでしょ? これをもじって『デコピン』です。ちょうど大谷選手の愛犬が話題になっていて『よし、これに決めた』と」

――大谷選手のファン?

「いやいや、私はオリックス時代からイチロー選手の大ファンですから(笑)」

 案の定、阿佐氏の出願は「大谷翔平氏の愛犬の名前として現在流行している語で、自他商品の識別標識として機能するとは言えない」などの理由で、特許庁から拒絶されている。

 前人未到の記録を更新し、唯一無二の存在感を放つ大谷。愛犬も同様、オンリー“ワン!”の存在となった。

〈 大谷翔平効果で世界TOP3を狙ったが…ボロ家ハラスメントで炎上した「いなば食品」の女帝がドジャースにペルシャ絨毯を贈った深いワケ 〉へ続く

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年9月19日号)

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