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「私、傘すら買えないんだ」「絶望してコンビニで号泣した」貯金“数百円”の極貧生活…清水あいり(31)が語る、下積み時代の“知られざる苦労”

文春オンライン / 2024年10月12日 11時0分

「私、傘すら買えないんだ」「絶望してコンビニで号泣した」貯金“数百円”の極貧生活…清水あいり(31)が語る、下積み時代の“知られざる苦労”

グラビアアイドルの清水あいりさん ©松本輝一/文藝春秋

〈 大きな胸がイヤだった中学時代→“セクシーキャラ”で大ブレイク…人妻になった清水あいり(31)が明かす“芸能界デビューの裏側” 〉から続く

「関西弁あいうえお」などのセクシーネタでブレイクし、バラエティー番組でも活躍する清水あいりさん(31)。7月には結婚を発表したことでも話題となった。そんな彼女が、胸に対するコンプレックスから、かつて所属した“全員アウト”の芸能事務所、電気が止まるのは日常でお金がなさすぎて号泣するほどの極貧時代までを語ってくれた。(全3回の2回目/ 3回目 に続く)

◆◆◆

「本気で切り落としたいと思っていた」胸に対するコンプレックス

――清水さんがグラビアを始めたのは、そこの芸能事務所に入ってからですね。グラビアの仕事自体に抵抗はなかったんですか。

清水あいりさん(以下、清水) 嫌ではなかったですね。ただ自分の胸に自信がなかったです。中学校の頃、街を普通に歩いていても「でかっ」「どうせ入れているんやろ」みたいに言われていて。大きいのは悪なんだ、いけないものなんだって思って育ってきてたので。

 中学時代にクラスが違う男の子とお付き合いしていたんですけど、ある日「俺のクラスであいりの胸が揺れすぎていると話題になってる、極力揺らさんといてくれ」と言われたり(笑)。昼休みの氷鬼も本気でできなかったです。

 なるべく胸を隠して生きていこうとしていました。上京してからもバイト先で初めて会う男性に真っ先に胸のことを言われたりして、その頃は本気で胸を切り落としたいと思っていました。これがなければどんなに生きやすくなるだろうと。

 でもある日、芸能関係の人に「すごくかっこいいスタイルだね」って言われて。胸はコンプレックスだったんですけど「これはエロいだけじゃなく、かっこいいでもあるんだ」とちょっとだけポジティブになってきて。じゃあ、コンプレックスを完全に克服するために、世間にあえて晒すことで自分をさらに追い込んでみようと思い、グラビアを始めました。今思うと変わったやり方ですが(笑)。

「社長が詐欺で捕まった」デビュー当時は“ヤバい事務所”に所属

――清水さんがグラビアを始めた芸能事務所は私も知ってますが、かなりめちゃくちゃでした。社長は背も高くていつも黒ずくめの香港の殺し屋みたいな人で(笑)。

清水 本当にそんな雰囲気で(笑)。撮影現場でも電話がかかってきたら急に怒鳴りながらはけていって「怖いな」とは思ったんですけど、私自身は事務所では大切にされていたので信じ切ってました。

 お仕事もすごく順調だったんですけど、ある時に野生の勘って言うのか「ここは辞めた方がいいな」と感じて。それで相談したくて社長に連絡したんですけど、連絡がつかなくて。事務所の先輩グラドルに「3日くらい社長と連絡つかないですけど、どうしたらいいんですかね」って聞いたら、「実は詐欺で捕まったみたいで、いつ帰ってくるのか分からない」って言われて(苦笑)。

――恐ろしい。

清水 私が辞めた後に、私のマネージャーを担当していた方も日本刀と火縄銃70丁を盗んで逮捕されたり。全員アウトでしたね(笑)。本当にとんでもない事務所にいたじゃんって、あとになって人間不信になりました。

電気が止まり、キャンドルの火で生活していた極貧時代

――その後に今の事務所「TRUSTAR」に入るんですか。

清水 事務所は崩壊していたのですが、契約期間が切れるまでは辞められず、その間は脱毛サロンで契約社員として働いてました。その頃、今の事務所の関西弁イケイケ女性マネージャーさんと面接した際に「私についてこれる?」と言われて。この人面白そうやからここで頑張ってみようかなと思い、20歳で今の事務所に所属しました。

 事務所に入って少しずつお仕事が増えたので、ありがたかったんですけど、グラビアのお仕事って単価は決して高くなくて、それだけでは生活できない。ただオーディションがいきなり入ったり、現場が押したりして急に行けなくなることもあるので、時間に融通が利くアルバイトを探して、その頃は深夜の0時から朝方4時ぐらいまでダーツバーで働いてました。

 でも、さらにお仕事が増えていくと次の日のお仕事のためにも寝ないといけないし、深夜のダーツバーで働けなくなってくるので、どんどん生活が厳しくなって。光熱費が払えないからしょっちゅう電気が止まって、いつしか暗くてもびくともしなくなりました(笑)。

 電気が止まった時はファンからもらった大きいキャンドルに火をつけて明かりにしてました。キャンドルを置いてお風呂に入っていたら、蠟がユニットバスの壁にびゃっとひっついて。あれって全然取れないんですよね(苦笑)。

当時のマネージャーには「光熱費よりも先に携帯代を払いなさい」と…

 お金がないから携帯電話もよく止まるので、当時のマネージャーさんには「仕事の連絡ができないからあなたが一番最初に払わないといけないのは携帯です」って言われました。光熱費よりも先に携帯、その後に家賃みたいに言われて「えっ、家賃が先じゃなくてもいいのかな」って(笑)。

――無茶苦茶ですね。

清水 電気が止まってテレビもつかないじゃないですか。真っ暗な状態で部屋にいるとたまに頭がおかしくなりそうな時もあって「これは気持ち持っていかれるぞ」とその時はメンタルキープしなきゃと必死でした。

――グラビアアイドルの収入源の1つに撮影会がありますが、その時はやってなかったんですか。

清水 やってました。でも衣装を買うお金がなくて、いつもボロボロになった同じ衣装を着ていて、参加したファンの方に「毎回同じじゃん、あいりちゃん」「またこれ? 他ないの?」って言われて、いつも謝ってました。

 そうしたらファンの方が「これ着てみてよ」と水着や衣装をプレゼントしてくれるようになって。その頃もらった水着や衣装はいまだに着てますし、全部大切にとってあります。すごく助けられました。

「私、傘すら買えないんだ」お金がなさすぎてコンビニで号泣

――グラドルって世間的には派手で遊んでいるイメージを持たれがちだと思うんですが、清水さんは本当に苦労されている。

清水 仕事からの帰り道、最寄り駅に着くとどしゃ降りになっていてコンビニに避難したことがあったんです。このままじゃ帰れないから傘を買おうと思って、ATMでお金をおろそうとしたら、残高数百円しかなくて「あれ……私、傘すら買えないんだ」って絶望して、コンビニの中で思わず号泣したこともありました。

「これも自分が選んだ道だから仕方ない」と思って、どしゃ降りの中、家まで20分以上歩いて帰りました。でも家に帰ると電気が止まっているので真っ暗(笑)。

 もし実家が東京だったりしたら辞めるという選択もあったかもしれないけど、実家が大阪で友達だったりとか、空手の夢とかを捨てて出てきたし「東京に何しにきた? まだまだ頑張ってないやん」って自分に言い聞かせてました。

貧乏すぎて自分のグッズをメルカリに売っていたことも…

――貧乏すぎて自分のグッズをメルカリで売っていたこともあったとか。

清水 売ってましたよ。DVDだったり、Tシャツだったり。出品者は私とバレないように男性のふりして生きるために売ってました。でも当時は事務所には言ってなかったです。

 今グラビアのお仕事をしている方で、もしかしたらその時の私みたいな思いをしている人もいると思うんですよ。私自身は「こんな底辺にいるのって、もう伸びしろしかないやん」ってエネルギーに変えられたから、そういう経験も自分はあってよかったと思いますけど、もし同じような子がいたら周りはもっとサポートしてあげてほしいです。

 悔しい思いももちろんいっぱいしてきました。お仕事が決まらない時期があって、生活が苦しくてもギャラ飲みとかにも行かず「こんなに真面目にやっているのになあ」って思ってしまっていました。

 でも結局はお仕事で結果を残して頑張るしかなくて、あとは自分との闘いでした。そこから「童貞を殺す空手」とか、色んな特技を考え始めたり、自分には何ができるんだろうと改めて考え直したりしました。

胸に対するコンプレックスを克服できると感じた出来事

――セクシーさをグラビアでなく、笑いに生かそうとした転機っていつですか。

清水 それはABEMAの『妄想マンデー』で共演した「ピース」の綾部(祐二)さんのおかげです。番組に出させていただいて初めの頃は声を張って元気なキャラを演じてたんですが、それが苦手だったんです。綾部さんはそれを察したのか、ある時の本番前に「普段の感じで今日はやってよ。そのままでいいから」と言われて。

 そこから無理せず力も抜いて普段の覇気のない、ねっとりした雰囲気の関西弁で話す自分を出したら、それがよかったみたいで、何度も番組に呼んでもらえるようになりました。

『妄想マンデー』ではお胸だけじゃなくて、私の関西弁のキャラまで含めたもので笑いが起きてその時に「気持ちいい」って思いました。セクシーって笑いにもなるんだって。そこから「お胸と関西弁を使って笑ってもらえるのって楽しいな」と考え方が変わり、このやり方だったら自分のお胸に対するコンプレックスを克服できるとその時に感じました。

撮影=松本輝一/文藝春秋

〈 大河ドラマで「胸を強調してください」と言われ、“異例のセクシー演技”を披露…清水あいり(31)が明かす、セクシーキャラに対する“周囲の意外な反応” 〉へ続く

(徳重 龍徳)

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