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バイクと車を買うため中卒で建設現場に…毎回「妻に黙って」車を契約してしまう男性が改造した“ムーヴカスタム”がすごかった

文春オンライン / 2024年10月1日 6時10分

バイクと車を買うため中卒で建設現場に…毎回「妻に黙って」車を契約してしまう男性が改造した“ムーヴカスタム”がすごかった

これまで車に費やしたお金については「考えたこともない」と語る菅谷さん

 家族の思い出をのせる車は、ファミリーカーとは限らない。車趣味を通じて浮かび上がる、色とりどりの家族模様に迫る!

 今回は、ピンクのムーヴカスタムに乗る菅谷さんをご紹介。

◆◆◆

家庭をもってもカスタム熱は止まらない

 小さい頃からとにかく早くバイクや車に乗りたくて、中学のときにはもう地元の先輩たちとつるんで色々弄ったりしていましたね。

 それから早くお金を稼ぎたい一心で、中学を出てすぐに建設系の現場で働きはじめて。今も高校の「こ」の字も知らないまま建設業を続けています。

 車の免許をとって最初に買ったのは、14のマジェスタでした。当時はVIP全盛期だったので、自分もガンダムみたいなエアロを組んで。色々仕様を変えつつ、違うエンジンのモデルも試してみたくなり、結局3台も乗り継ぎましたよ。昔は建設業の金回りもよかったし、中古車も安かったですからね。

 その後もしょっちゅう増車したり入れ替えたりを繰り返しているので、今まで何台乗ったかはちょっと覚えていないですね。一度ドリフトの方にも手を出して、81のマークIIを弄ったり。

 今乗っているムーヴも、これが2台目なんですよ。前のもこれと同じピンクに塗っていたんですけど、乗っているうちにガタも出てきますし、また新しく作り直そうと。

 そうやって結構ポンポン車を買って、そのたびガッツリ弄るので、お金はもういくらかかったか……。考えたこともないですね。

 妻からは「もういい加減にしろよ」と言われていて、本業の給料は全部家に入れなきゃいけないんで、車関係の副業をして、その分を全部車に注ぎ込む感じです。

 ただそれでも、やっぱりちょいちょい怒られちゃいますね。去年は妻に黙って33シーマを買って、家まで乗って帰ったら、「あの車なに」と激怒されてしまって。いつも車を買うときは事後報告なので、もう最近は半分呆れられている感じです。

 子どもは中1の男の子がいますけど、車にはまったく興味を示さないんですよ。最近はなにが好きなのか……。反抗期なもので、あまり会話もしてくれなくて。なんか買ってほしいときだけ、ちょっと話してくれて、この間は入門用のロードバイクを買ってあげましたね。

 ただ地元の同年代を見ると、昔弄っていた人たちはみんな、結婚とか子育てとかで降りちゃっているんですよね。自分は好き勝手にできているだけ、恵まれているんだと思います。色んな意味で、妻には頭が上がらないですよ。

〈 「誰かに見せつけたいわけじゃなくて…」両腕に“びっしりタトゥー”のマッチョなVIP乗りが語った“身体と車を弄るワケ” 〉へ続く

(鹿間 羊市)

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