1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

優しい親友が夫のシャツを着て現れて…「え、泊まった?」家庭を“コミュニティ・クラッシャー”に壊された女性の衝撃の体験談

文春オンライン / 2024年10月10日 11時0分

優しい親友が夫のシャツを着て現れて…「え、泊まった?」家庭を“コミュニティ・クラッシャー”に壊された女性の衝撃の体験談

『優しい顔をした親友は、夫と不倫して私の家に入り込んできた。』より

 ある日突然、夫婦で経営する喫茶店に「手伝いたい」と言って現れた美しい女性・マコ。彼女が絶対に出会ってはいけない女であることに、妻はまだ気づけなかった――。

 コミックエッセイ『 優しい顔をした親友は、夫と不倫して私の家に入り込んできた。 』(竹書房)は、原案者であるむーみーさんの実体験を元にしている衝撃的な作品だ。「優しいから裏切ったりしない」と信頼していたはずのマコの存在が、ジワジワと夫との関係を破壊していく、その一部始終が描かれている。

 ここでは、むーみーさんに作品の中で描かれている体験について詳しくお話を伺った。どうしてマコのような女性のことを信頼してしまったのか、そしてそれ以上に常軌を逸した夫・やぐるの「ありえない」発言とは……。飛び出してきたのは、信じられないようなエピソードばかりであった。(全4回の1回目/ 続きを読む )

◆◆◆

夫にはモラハラ気質なところがあった

――作品を拝読して「これが本当に起こったのか!?」とびっくりしてしまいました。まず確認させていただきたいのですが、漫画の中で描かれていることは、本当にすべて「実話」なのでしょうか。

むーみー 実話です。身バレを気にして職業や言葉を一部変えているところはありますが、ほとんど事実ですね。

――なんと……。では、順を追って経緯を教えてください。もともと、むーみーさんと夫であるやぐるさんとの夫婦関係はどういったものだったのでしょうか。

むーみー 当時は2人目の子どもが生まれたばかりでしたが、ケンカとかは多かった方かなと思います。(やぐるさんに)ちょっとモラハラ気質なところがあったんですよね。たとえば、家族で出かけて行った先で怒って「もう帰る!」って私と子どもを置いて帰ろうとしたりとか、そういうところはありました。自分本位って感じですね。

 ある時は、何かでケンカして私が「頭冷やしてくる」って家を飛び出したんですよ。それで家の近くのスーパーをちょっとぶらーっとして帰ろうとしたら、ドアのチェーンがかかってて家に入れなかったんです。ちょっとドアをドンドンってしたんですけど、集合住宅だったので、周りの人に通報されるかもって思ったら、もう夜も遅いしそんなにドンドンし続けられなくて。電話しても出てくれないし。

 結局その日は深夜1時くらいまで家のそばにいて、でも開けてくれなくて、結局友達の家に泊まらせてもらいました。ふつうに考えたら酷いですよね。しかも、友達の家に泊まったのがバレて、それはそれで怒られて。自分がひどいことをしたのが、周囲にバレるじゃないですか。だから「1人で乗り越えろ」みたいなこと言われたりして。結構理不尽だったなって。

 そんなふうに、イヤなことはあったけど、離婚とかまではまだ考えがいってなくて、うまく乗り越えられるんじゃないかな、って思いもあったんです。

謎の美人・マコ登場…「谷間が見える服を着てた」

――なるほど。決定的に亀裂が入るところまではいっていなかったんですね。そんな中、夫婦で経営している喫茶店に突然マコさんが現れます。むーみーさんの第一印象は?

むーみー 全然悪くなかったですね。いきなり「仕事を手伝いたい」と連絡が来たので「どういうこと?」とは思いましたが、喋ってみるとすごく良い人でした。でも、私の周りには「最初から変な人だって気づいてた」って言う人も何人かいて、私が見る目なかったのかもなって思います。

――でも、そんなに変な言動をしていたわけでもないんですよね。

むーみー うーん。言動っていうか、結構胸がざっくり開いてて谷間が見える服を着てたのはありますね。

――なるほど。それでマコさんがアルバイトとして働き始めることになって、3か月ほどして「もやっ」とすることが増えてきたと漫画には描かれています。どういうところがおかしいと感じたのでしょうか。

むーみー 最初は、とにかくやぐるが私に冷たくなったなっていうところからですね。今までも置いてけぼりにされたりイヤなことをされたりしたけど、こんなに冷たいのはなかったなって。でも、マコに対しては優しくしゃべりかけてるんですよ。そこで最初の勘が働きましたね。

――むーみーさんが親友の結婚式に出席するために飛行機に乗って出かけて、帰ってきたら空港までマコさんも一緒にお迎えに来ている漫画のワンシーン、衝撃でした。

むーみー 帰りの車内でマコに向かって「助手席に来いよ」って言うんですよね。あのあたりでは「え、なにこれ、おかしくない?」という違和感が増大しました。しかもその日のマコはやぐるのシャツを着ていて、「え、泊まった? さすがにそれはないでしょ」みたいな。

夫だけじゃなくて友達にも裏切られて傷ついた

――隠さず堂々とやってくるのが怖いですね。

むーみー やぐるはとにかくウソとかごまかしが嫌いな人で、それが真実の姿であれば、私に隠すことはしたくなかったんじゃないかなって思います。ぶっ飛んでますよね(笑)。

 その後、私からやぐるを問い詰めたら「マコのことが好きだ。あいつも俺と同じ気持ちで結婚したい」と浮気を認めました。少なくともマコは私の味方だと思っていたので「結婚まで話がいっちゃってたの?」って。夫だけじゃなくて友達にも裏切られてたのが傷つきましたね。

 それからマコと話をしました。マコは「そんなにむーみーちゃんが彼を大事に思ってるんだったら、私はもう身を引くわ」と言ったので、やぐるにもそれを伝えて。そしたら「俺、むーみーと離婚してマコにも捨てられたら、もうどうやって生きていけばいいんだよ」「世捨て人として生きていこうかな」って。これには、すごく落胆しました。「新橋でホームレスになって生きていこうかな」とか言い出して。

――それはキツいですね。2人の裏切りはむーみーさんの心や体に影響を及ぼしましたか。

むーみー とにかく睡眠がとれませんでしたね。スマホで解決方法をググってみたり、でもググったってそんなのわかんないじゃないですか。一晩中、目が「ギラギラ状態」で眠れずに、次の日はさすがに眠気の限界が来て寝る……みたいな感じで、2日に1回くらいしか眠れなくて。人生で一番へこんでたと思いますね。

「3人で良い関係を築きたい」ってどういうこと?

――漫画を読んでいて一番衝撃的だったのが、やぐるさんの「3人で良い関係を築きたい」「王国を作ろう」という提案でした。つまり2人の恋愛関係を許した上で、子どもと一緒にそばにいてほしいってことで、都合が良すぎますよね。

むーみー 確かに(笑)。浮気が発覚してからも、離婚をするかしないか、しないとしたらこの人とどうやって生活していくか……かなり心が揺れ動いていたと思います。「王国」は、さすがに選択肢にも上がらない感じだったんですけど。一応やぐるは子煩悩なので、子供と離れたくなかったのはあったと思います。マコもそれでいいって思ってたみたいですね。

――3人で暮らすことを受け入れてたってことですね。どういう心境だったんでしょう。

むーみー どういう心境なんでしょうね。でもやっぱりマコは私より自分の立場が上だと思ってた気がします。まず、やぐるに好かれている状況じゃないですか。そんな状況だから、うまくやれるって思ったのかなあ。

――マコさんに関して、作中では「コミュニティ・クラッシャー」と説明されています。

むーみー グループをかき回して壊しちゃう人、みたいなイメージですね。時々ありませんか? サークルや部活で、女子から嫌われがちなモテる女の子が、いろんな男の子と付き合っては別れてをしてる間に部活の雰囲気が悪くなっちゃう、みたいな。

変な洗脳がまだ残ってる気も…

――ちなみに今振り返ってみて、やぐるさんと浮気相手のマコさん、どちらに対してより憎しみを感じますか。

むーみー やぐるに対してのほうが腹立ちますね。実は未だにきっかけがあったらワンチャン、マコと仲良くなっちゃう気もちょっとするんですよ。怖いけどちょっと近寄ってみたいっていうか(笑)。変な洗脳がまだ残ってる気もして。

――「洗脳」ですか。

むーみー そうです。うちの家族を「乗っ取ろうとしてたんじゃないの」って周りの人からは言われて、私もそう思うんですけど、そうじゃない気もしていて。だからマコは憎いより怖いのかもしれないですね。結論、やっぱ憎いのはやぐるですね。

――ここまで酷いことをされても、まだ仲良くなれそうと思わせてしまうマコさんのパワーは恐ろしいですね。むーみーさんは2009年からInstagramで自身の体験を発信しています。どんなご心境で始められたのでしょうか。

むーみー 始めた頃はまだ少し心がじくじくしてたと思います。でも書いていくことで心がすごく成仏してきて。アウトプットしていくことって大事なんだなって。インスタにコメントしてくれるのはサレ妻の人が多いんですが、「救われました」と言ってくれる人もいて、こんな経験も人のためになるんだなと思ったり。傷が癒えていく感じがしましたね。

 リアルの友人から不倫の相談をされることもありました。離婚届の証人欄には4回ぐらい名前を書いてます。「離婚した人にしか頼みづらい」みたいなのがあるみたいですね。

不倫する側にいる人に伝えたいこと

――もしですが、この漫画を不倫した当時のやぐるさんが読んだとしたら、何か変わっていたと思いますか。

むーみー いや~、変わんないかな(笑)。「俺はこんなじゃない」って思うかな。多分、自分の言い分とかもあるんだろうなって思ったりはしますね。今回の本は、やっぱり不倫されている女性に読んでもらいたいです。今はどん底な気持ちになっていると思いますが、こういう体験をした人もいるよって知ってほしいですね。

――では逆に、今不倫とか浮気をしてる側、しそうになってる側の人に対して、厳しいご意見でも構いませんので、言いたいことがあれば。

むーみー 一時の気分で不倫してしまったとして、代償がデカいと思うんですよ。離婚したくなくても、しなきゃいけなくなるかもしれません。離婚するにしても慰謝料を取られるかもしれない。そして、自分が誰かをめちゃくちゃ傷つけたことは、事実として絶対に残ってしまいます。だから、冷静になってもうやめろって言いたいですね。

〈 突然「店を手伝いたい」とやってきたナゾの美女…3か月後、夫がいきなり冷たくなった? 妻が気づいた“異変”とは 〉へ続く

(「文春オンライン」編集部)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください