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タレントとして“どん底時代”を乗り越え、城咲仁はなぜテレビショッピングで復活することができたのか?

文春オンライン / 2024年10月18日 17時0分

タレントとして“どん底時代”を乗り越え、城咲仁はなぜテレビショッピングで復活することができたのか?

〈 家賃30万円から5.8万円のボロアパートに…城咲仁はなぜ急にテレビで見かけなくなったのか?《今も思い出す坂上忍の「オマエ、仕事ないこと認めろ」》 〉から続く

 数々の苦難を乗り越え、テレビショッピングで不動の地位を築き、地元・板橋でも経営者として地域貢献を行なう城咲仁。仕事の向き合い方、そして47歳になった今、考える今後の目標を聞いた。(全3回の3回目/ #1 を読む、 #2 を読む)

◆◆◆

テレビショッピングで売り上げトップに

――ホスト引退後はタレントに転身して活動するも、しばらく不遇の時代があったと聞いています。タレントになった当初からテレビショッピングのお仕事は続けていたそうですが、今や売り上げトップとして活躍されているのはなぜだと思いますか?

城咲 タレントの仕事がなくなったときに、何もないなら勉強して資格を取ろうと思ったんです。薬膳マイスター、雑穀マイスターほか、色々。そうすると「仁さん、そんなに資格持ってるなら、漢方と雑穀と薬膳使ったダイエット商品作りましょうよ」といった感じで声が掛かるようになったんです。今は開発会議から参加するし、製造工場にも足を運びますよ。テレビショッピングをバカにしないで、早い段階から真摯に向き合ったんだと思います。

――QVC(テレビショッピング)でご自身の活躍が実感できたのはいつくらいだと思いますか?

城咲 僕にファンがついてからですかね。「仁さんの商品買って良かったです!」「仁さんの言葉通り痩せました」って効果効能を実感してくれたコメントが入るんですよ。でも、他では厳しい内容も結構あって「買わなきゃよかった」「二度とリピしません。返品したいです」もよく見ますが、僕は書かれない。僕が信用できる商品しか売ってないので。

QVCでも、フロントマンとして僕が楽しませる

――ホスト時代をはじめ、QVCでも色々な方とお仕事すると思いますが、「これは危ないな」とわかるときはありますか?

城咲 すぐわかりますね。だいたいそういう人たちって生き方に愛と思いやりがないので、相手にもしないです。

――初対面でもわかりますか?

城咲 わかりますね。異物が入って来たなって感覚が強いし、後日、外から話を聞いてやっぱりねって思うし。

 たとえば相手がビジネスの話をもってくるとします。でも、本人が金儲けしたいだけ。城咲仁の名前だけ貸してくれみたいな人もいるし、そういう人は門前払いですね。または、商品のエビデンスがしっかりとれていない。原材料見せてくださいって聞くと添加物だらけだったりする。粗悪品を高値で売ろうとするし、ちゃらんぽらんなんですよ。ちゃらんぽらんな人と絡むとこっちも影響受けちゃうから。僕はQVCで20年近くものを売ってるんで、変な商品を扱うとその人たちを裏切ることになる。僕に賛同してくれるメーカーさん。その人たちの商品も傷つけられないし、やっぱりフロントマンとして人も商品も選ばないと。

――また、ホスト、QVCでもトップに立たれていましたが、二つの仕事で共通していることはありますか?

城咲 ホストは孤独な女の子が店にやってくるので、満面の笑みになるように帰してあげたい。

 QVCもいい商品なのに行き場がない商品があって、メーカーさんも困ってるとするじゃないですか。でも、城咲仁に商品持ってったら、あの人ストーリー作ってなんとかしてくれるんじゃないか。そう期待されるとゾクゾクしますね。

 ホストもテレビショッピングも、僕が相手を幸せにする。楽しませる。だけれども主導権は僕が握ってます!ってことを常に意識しながらやってます。

父の町中華『丸鶴』のこと、3年前に結婚した妻のこと

――ところで、板橋の実家のお店についてもお聞かせください。町中華として全国でも有名な『丸鶴』は、お父様が一代で築きあげ、今年で創業58年と伺いました。しかし、お父さまが大病を患ったことで城咲さんがお店に立つ日もあるとか。

城咲 あくまで親父のフォローですね。たまに勘違いされるんですけど、店を継ぐわけではなくて、そもそも僕は親父の味を継げないですよ。大病して背中にボルトが入ってる体では鍋を振るのもきついだろうし、僕が店に行って少しでも円滑に回ったらいいなと思って。

――城咲さんは高校卒業後に『丸鶴』の後継問題を抱えつつもバーテンダーの道を選び、お父さまと口をきかない数年があったと聞いています。今、お父さまに対してどんなことを思いますか?

城咲 昔から尊敬してますよ。口をきかない時期もあったけど、親父の言葉を聞いて腐っていた自分から脱したこともあったし。それに、僕だったらあんな大病するくらいならとっくにやめてる。自分にはできないような偉業を成し遂げてますから。親父を評価することはできないですけど、少し休んでほしいなっていう気持ちと、本人はやめたいって言ってるのに『丸鶴』60周年は迎えさせてあげたいなっていう、僕のなかで矛盾と葛藤と戦ってますね。

――また、2021年には妻・加島ちかえさんと結婚されましたが、冷凍食品をはじめたのも奥様からの一言がきっかけだったそうですね。

城咲 「どうやったら丸鶴の味が残せるの? あなたしか残せる人いないよ」って言葉をくれたんです。結婚したばっかりだったので、いきなりうちの家族の話を持ち込んでも…と思っていたら、「何言ってるの? 私たち家族でしょう」って。ありがたかったですね。

47歳の今、世の中のためになることを少しずつ

――47歳になった今、力をいれていきたいこともあるそうですね。

城咲 僕は今まで酒も散々飲んできたし、9月に47歳になってとっくに折り返し地点過ぎてるんです。今まで好き勝手生きてきたから、自分がやんちゃしてきた板橋にも返していきたいなって思いますね。ただ、はじめは子ども食堂からやろうとしたら、周りに止められたんです。仁くん、甘くないよ。まだ早いよって。まずは仁くんの会社をでかくするためのことをやりなさい。その余力をつけてから俺たちが相談に乗るからって、周りの経営者たちは親身で厳しい言葉を投げかけてくれて。この前もイベントやろうと思ったんだけど、まだ早い。そんな大きなイベントやって仁くんの会社損害抱えちゃうから、まずは手堅く。世の中に返すのはそこからでいいからってアドバイスをもらいました。

 今は健康的にお金を稼ぐこと。基盤を安定させること。10月の板橋区民まつりにも参加しますが、世の中のためになっていくことを少しずつやっていくつもりです。まだ僕の実力が伴ってないので、まずは家族を大事にしながら今できることを模索しています。

(松永 怜)

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