「オレが死ぬまで喋るな」“兵庫・岡山女児連続刺殺事件”稀代のサディスト・勝田州彦(45)の“元警察官父”が県警OBに隠蔽工作を依頼していた!「警察官としての誇りをもって死なせてくれ」
文春オンライン / 2024年11月13日 16時0分
高校時代の勝田
18年前の2006年、兵庫県たつの市で小学生の女の子が刃物で刺されて大けがをした事件で、兵庫県警は11月7日、別の小学生を殺害した罪で服役していた無職の勝田州彦(くにひこ)容疑者(45)を殺人未遂の疑いで逮捕した。逮捕後の調べに対し、「女の子を刃物で刺したことは間違いない」とする一方、「殺すつもりはなかった」と供述している。
今回「 週刊文春 」の取材で、2018年ごろ、兵庫県警のOBでもある勝田容疑者の父親が、同じく兵庫県警OBでジャーナリストの飛松五男氏に対して、「『もうこれ以上喋るな』って息子に言ってくれ。警察官としての誇りをもって死なせてくれ。俺が死ぬまで喋るな」などと、息子への口止めを依頼。息子の余罪について「隠蔽工作」ともとれる行動をとっていたことがわかった。
◇◇◇
11月6日、神戸新聞朝刊の1面に、〈加古川・女児刺殺 関与供述〉の見出しが躍った。
「2004年に岡山県津山市で小学3年生の女児を殺害したとして、2018年に逮捕され、2023年に無期懲役判決が確定して服役中の勝田州彦が、兵庫県内の2件の未解決事件への関与を認めていることが分かったのです。兵庫県警は7日、2006年9月に同県たつの市で小学4年生の女児の胸などを刃物で刺して重傷を負わせた殺人未遂の容疑で勝田を逮捕した」(社会部記者)
幼い命が無残に奪われた、もう一つの未解決事件
たつの市の殺人未遂事件も凶悪犯罪だが、県警が睨む“本丸”はもう一つの未解決事件だ。
「2007年10月、加古川市で小学2年生だった鵜瀬柚希(うのせゆずき)ちゃんが何者かに刺殺された事件についても、勝田は関与を認めている。幼い命が無残に奪われたにもかかわらず犯人を逮捕することができなかった事件が重大局面を迎え、県警は威信をかけて全容解明を目指しています」(同前)
突如、18年前の犯罪について自白を始めた勝田。背景に一体何があったのか。小誌は当時を知る警察関係者や勝田の関係者らを徹底取材。その中で飛び出したのが、冒頭の飛松氏の重要証言だった。
なぜ、勝田の父親は隠蔽工作を飛松氏に頼んだのか。そして、勝田を女児を刺して性的興奮を覚える稀代のサディストに変貌させたものは一体何だったのか。11月13日(水)12時配信の「 週刊文春 電子版 」および11月14日(木)発売の「週刊文春」では兵庫・岡山女児連続刺殺のモンスター勝田州彦の半生を詳報する。「余罪100件」と「警察父の隠蔽」の真相とは?
◇◇◇
11月14日追記 記事の「他の写真を見る」ページに配信した「中学時代の勝田容疑者」とした写真は、別の同級生のものだったため削除しました。お詫びして訂正します。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年11月21日号)
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