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「最近はそんなに金回りもよくないと…」わいせつ動画の配信で逮捕、「FC2」創業者・高橋理洋(51)がリスク承知で帰国した“母親”ではない理由

文春オンライン / 2024年11月15日 17時0分

「最近はそんなに金回りもよくないと…」わいせつ動画の配信で逮捕、「FC2」創業者・高橋理洋(51)がリスク承知で帰国した“母親”ではない理由

写真はイメージです ©iStock.com

 10年ぶりに帰国した男を待っていたのは手錠だった。動画投稿サイト「FC2」でわいせつ動画を配信したとして、京都府警は7日、わいせつ電磁的記録記録媒体陳列容疑で、その日に帰国したFC2創業者の高橋理(り)洋(よう)容疑者(51)を逮捕した。

「わいせつ動画を配信したのはFC2のユーザーでしたが、京都府警はサイトを構築した高橋やその弟らも共犯にあたるとして捜査を続けていました。弟と実質的経営者はすでに執行猶予判決が確定しています」(全国紙記者)

「素人がアダルト動画を配信し、1億円以上売り上げる強者も」

 FC2の運営会社は米国に拠点を置くが、ほとんどが日本語で閲覧可能。日本国内でもトップランクの閲覧数を誇る動画サイトだ。YouTubeと違い、アダルトコンテンツが充実していることが最大の特徴だ。

「FC2は素人でも投稿ができるだけでなく、課金ができる。そのため日本人とみられる素人がアダルト動画を配信し、年間で1億円以上売り上げる強者もざらにいます。警察当局は度々、特定して摘発していますが、いたちごっこ。『最終手段』として京都府警が目を付けたのがFC2の運営主体そのものでした」(同前)

 いち配信者だけで年商1億円を超えるのだから、高橋がサイト運営で巨万の富を手にしたであろうことは容易に想像できる。

 IT業界に詳しい関係者は「元々はネット黎明期に雨後の竹の子のようにできた無料ホームページなどを提供するサイトの一つでしたが、2000年代半ばごろからアダルト動画の配信サービスを始めて爆発的に成長しました」と語る。

「周囲には母親の面倒をみたいとこぼしていたようだ」

 高橋は長らく米国にいた。京都府警が逮捕状を取ったことで帰国できなくなり、米国や中東・ドバイで富豪生活を続けた。22年にはドバイで一緒になったガーシー(東谷義和)と海外在住のまま旧NHK党から参院選に出馬。最近はⅩで《父親が亡くなった後、跡継ぎがおらず会社が売られてしまった》と嘆いていた。

 高橋の近況に詳しい関係者は、「周囲には母親の面倒をみたいとこぼしていたようだ。FC2の経営も手放し、最近はそんなに金回りもよくないと聞いていた。捜査は気にしていたが、金銭的な面でも、帰国したい事情があったのかもしれない」と推し量る。

 事件で共犯とされた弟らは懲役2年半、執行猶予4年、罰金250万円の判決が下されている。ただ、弟は容疑を認めた一方、高橋は「米国の会社でしたことなので日本の法律に違反しないと思っていた」と否認している。

「否認したままだと重い判決が下される可能性が高い。執行猶予が5年に延びるだけで済むか実刑になるか。微妙なところ」(司法関係者)

 母親との再会はもう少し先になりそうだ。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年11月21日号)

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