与党の公認を得られるはずが…「プライドを踏みにじられた」地元議員が無所属で出馬して挑んだ“逆襲” 「対外秘」を採点!
文春オンライン / 2024年11月18日 17時0分
©2023 PLUS M ENTERTAINMENT AND TWIN FILM/B.A. ENTERTAINMENT ALL RIGHTS RESERVED. 配給:キノフィルムズ
〈あらすじ〉
1992年、釜山・海雲台(ヘウンデ)。与党の公認を約束された地元出身のヘウン(チョ・ジヌン)は、“正義を貫く国会議員”を目指して総選挙への出馬を決意する。ところが、釜山を牛耳り国家権力とも繋がる黒幕のスンテ(イ・ソンミン)が、海雲台の再開発で得られる利権のために、ヘウンの公認を突如取り消し、言いなりになる別候補をソウルから送り込む。
プライドを踏みにじられたヘウンは、無所属での出馬を決断。多額の選挙資金調達のために極秘の再開発計画書を入手、ギャングのピルド(キム・ムヨル)と手を組むことに。やがて支持率調査の結果が出るとスンテは容赦のない逆襲を仕掛けていく。
〈解説〉
土地を巡り表社会の政治闘争と裏社会の死闘が交錯するクライム・サスペンス。監督は『悪人伝』のイ・ウォンテ。116分。
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中野翠(コラムニスト)
★★★☆☆カネと暴力。'90年代を背景にしたものとは言え、スマートさやメリハリに欠ける。ニセの投票用紙まで出て来るとは唖然。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★☆☆ひねり技の使えそうな題材で、時代考証もなかなか丁寧だが、演技の粗さに困惑した。浅瀬で泥水を撥ね上げすぎている。
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斎藤綾子(作家)
★★★★☆暴力、権力、殺人方法が猛烈なリアルさで描かれる。安い土地を手に入れて高値に操作する政治家がいるなら怖さ倍増。
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森直人(映画評論家)
★★★☆☆泥臭い話だが、主人公の空転する野心が目立ち政治的な芯が見えない。犯罪映画のジャンル的作法で設計した事の限界か。
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洞口依子(女優)
★★★☆☆韓国の選挙政治に深く根ざした筋立て。悪魔と取引きする政治家と裏社会の距離感に差異がなく普遍的で追いやすい構造。
INFORMATIONアイコン
対外秘(韓国)
11月15日(金)よりシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開
https://www.taigaihi.jp/
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年11月21日号)
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