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「よかったら話しませんか?」怪しいDMを信じて親に内緒で東京へ…芸能界を夢見る中学生の井上咲楽がした「ちょっと危険な」体験

文春オンライン / 2024年11月22日 17時0分

「よかったら話しませんか?」怪しいDMを信じて親に内緒で東京へ…芸能界を夢見る中学生の井上咲楽がした「ちょっと危険な」体験

井上咲楽さん 撮影/荻原大志

『新婚さんいらっしゃい!』(ABCテレビ・テレビ朝日系)を始め、数多くのバラエティ番組で活躍する、タレントの井上咲楽さん(24)。今年に入ってからは、NHKの大河ドラマ『光る君へ』への出演や、YouTubeチャンネルの開設、レシピ本『井上咲楽のおまもりごはん』(主婦の友社)の出版など、バラエティ以外での活動も注目されている。

 ここでは、そんな井上さんが半生を赤裸々に綴ったエッセイ 『じんせい手帖』 (徳間書店)より一部を抜粋。子どもの頃から芸能人になりたいと思っていた井上さんの元に届いた一通の怪しいDMの内容は……。(全4回の1回目/ 続きを読む )

◆◆◆

テレビに出たい中学生に届いた怪しいDM

 幼稚園の頃からずっと、「テレビに出たい」という想いがあった。

 4歳、5歳、まだ山の家に引っ越す前、団地の部屋でNHKの『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』など、自分と同じ年くらいの子たちが画面に映るのをうらやましく観ていたのを覚えている。

 中学生になってバレー部に入り、キャラ変をしたあたりでプロフィールに「芸能界に入りたいです」と書いてツイッター(現・X)にアカウントを作った。

 すると、映画製作に関わっているという人からDMが届いた。

「よかったら、東京で話しませんか?」

 今考えてみると十分に怪しい誘いだ。でも、中学生の私は「これはチャンスだ」と思った。

 当時、芸能界への夢をお父さんは反対、お母さんは「あんたにできる仕事じゃないわよ」という消極的な反対。芸能事務所が行っている正規のオーディションを受けるには、保護者の同意書が必要だったので応募できずにいた。

 だけど、ツイッターのDM経由なら話は別だ。

 怖さよりも期待感でいっぱいで、私は「ちょっと出かけてくる」と家を出て、おじいちゃんに頼んで駅まで送ってもらい、こっそり東京に向かった。

オーディションには行ってもいい、今度からちゃんと言いなさい

 待ち合わせ場所でDMをくれた相手の男性と落ち合った。

 芸能界のこと、映画のことなど、いろいろと話した。そのうち演技の話になったら、相手が「僕の家でハグの練習をしよう」と言い出した。

 さすがの私も「これは、ダメなヤツだ!」と察してすぐに逃げ出した。

 夕方、無事に家に帰り着いてホッとしたところで、お母さんから「どこに行っていたの?」と聞かれた。

「東京」

「え? 公民館にでも遊びに行っているんだと思っていた!」

 詳しいことは説明しなかったけれど、それでもちゃんと心配してくれた。

 その出来事がきっかけで、お母さんの態度が軟化した。

「オーディションには行ってもいいから、今度からちゃんと言いなさい」

 保護者の同意書にもサインしてくれるようになって、晴れてオーディション解禁となったのだ。

 ちなみに、DMがきっかけでちょっと危ない目に遭ったことは、親には内緒のままにしてきたので、ここで初めて明かしたことになる。

撮影=荻原大志

〈 「芦田愛菜さんのモノマネでスルメの食リポを…」高1の井上咲楽が「受からない」と思っていたオーディションを突破した“意外な決め手”とは 〉へ続く

(井上 咲楽/Webオリジナル(外部転載))

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