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保育園でも幼稚園でもない…東京都内に急増“プリスクール”という選択肢はアリか?「区によっては“上乗せ”助成金も」「日本人が半数以上」

文春オンライン / 2024年11月21日 17時0分

保育園でも幼稚園でもない…東京都内に急増“プリスクール”という選択肢はアリか?「区によっては“上乗せ”助成金も」「日本人が半数以上」

写真はイメージです ©時事通信社

 近年、保育園や小学校ではなく、プリスクール、インターナショナルスクールといった“学校”を選ぶ親が増えている。一体、どのようなメリットがあるのか、そしてどのような落とし穴があるのか。1歳の子どもを育てる記者が母親として気になる点を親、専門家、現役園長に徹底取材。注意すべきポイントもあわせてレポートする。(初回、プリスクール編)

入園希望者が絶えない「プリスクール」とは

 私はまもなく2歳になる息子を育てている。

 子どもを持つと、それまで目に入らなかったものが見えるようになる。保育園の看板、街を走る送迎バス……。保活をしていた頃、見つけるたびにネットで検索をしては、選択肢がこんなにいっぱいあったのか、と驚かされた。

 待機児童が少ない区に住んでいたため、年度の途中でも0歳児クラスに空きがある園が複数あり、保活に苦労することはなかった。一言に認可保育園といっても、園によって体操や英語など外部の講師を招いたプログラムがあり、サービスは運営主体によって変わる。これが認可外になると、さらにプログラムやサービスが充実した園が増えるのだ。少子化が進む中、“顧客”を囲い込もうと育児サービスの幅を広げているのだ。

 近年、特に増えているのが、「プリスクール」だ。0歳から5歳までの子どもの幼児教育や保育を英語主体で行うスクールを指す。

 インターナショナルスクールタイムズの村田学編集長が解説する。

「コロナ前は都内に600園ほどだったのが、今は約800園に増え通園者は約5万人を超えました。大半のプリスクールは外国人や帰国子女向けではありません。通園者の半数以上が日本人で、日本語での対応もしてくれる園が多い」

費用の相場は月10万〜20万円。だが……

 プリスクールが増えたのは、政府による後押しが大きいという。

「そもそもプリスクールを開園するには、一園当たり5000~6000万円、設備を充実させると1億円近くかかります。ところが、待機児童解消を図るため2016年から内閣府主導で始まった企業主導型保育事業によって、認可外保育施設でも認可並みの補助金が出るようになり、プリスクールが急増しているのです」

 ただし、通わせる側からすれば、費用の相場は、月十数万円から20万円超と安くはない。

 それなのに、芸能人やセレブ以外にも入園を希望する人が年々増えているという。一体なぜなのか。

「表向きの金額は高いのですが、設置基準を満たしているプリスクールであれば、幼保無償化の対象となり、3~5歳は一律で月3万7000円の助成が出ます。年間100万円ほどで英語教育が受けられる計算です。港区など区によってはさらに上乗せされ、年間の負担は少なくなる。小学校のインター(インターナショナルスクール)は、授業料が年間で250万~400万円ほど。それと比べると、リーズナブルに英語を学ぶことができるのです」

 記者の子ども時代にはなかった選択肢だ。

 大半のプリスクールにはホームページやSNSがあり、それらを見ると、英語教育だけでなく、アフタースクールに行う習い事のプログラムや送迎サービスも充実している様子が見て取れる。

 実際に子供を通わせている人たちは、プリスクールをどう評価しているのか。リアルな声を聞いてみた――。

 記者が取材してわかった「英語力の成長ぶり」、「意外な落とし穴」、「学校選びで気をつけたいポイント」など詳細は現在配信中の「 週刊文春 電子版 」で読むことができる。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 電子版オリジナル)

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