材料はたったの4品！「オレオを材料に」「ヨーグルトのパックを型として活用して…」SNSで話題の簡単アイディアレシピ

『常識やぶりのアイデアおやつ　「材料4つまで」の100レシピ』（syun cooking 著）大和書房

　材料4つまでのレシピが100品も掲載された本書が「料理レシピ本大賞」のお菓子部門で大賞を受賞するなど大評判となっている。SNSの総フォロワー数が295万人に達している人気スイーツクリエイター初の書籍だ。

「仕事関係者から著者を紹介されて料理動画を拝見したときに、そのアイデアに驚いたんです。オレオなど市販のお菓子を材料にしたり、ヨーグルトのパックを型として活用したり。SNSのフォロワー数が多いからといって、本の売り上げにつながるとは限らないのですが、これは売れると確信しました」（担当編集者の滝澤和恵さん）

　子どもや初めてスイーツを作る人をメイン読者に想定し、難しく見えないようレシピの文字量は極力少なくした。一方で生地の状態など初心者がイメージしづらい部分は、QRコードを付けて動画が確認できるように。読者が持っている道具や家電に合わせて作れるよう、「冷やして」「電子レンジで」「フライパンで」「トースターで」「オーブンで」と調理方法別に章立て。SNS上では好きなレシピを遡って探すのが大変だが、1冊にまとまったことで著者の従来のファンにも好評だという。

「お子さんが自分で作るために本を買ってくれたり、高齢の方からお菓子作りに目覚めましたといった声も届いています」（滝澤さん）

2023年12月発売。初版7000部。現在10刷7万6500部（電子含む）

（長谷川 未緒／週刊文春 2024年11月28日号）