「ゴジラが急襲したような買収劇だ」東宝がジブリ配給する米社を買収…ソニーと北米での協働はあるのか?
文春オンライン / 2024年11月25日 6時0分
画像はイメージです ©momo.photo/イメージマート
日本経済の中心地、東京・丸の内から“マル秘”財界情報をくわしくお伝えする『文藝春秋』の名物コラム「丸の内コンフィデンシャル」。最新号から、ダイジェストで紹介します。
◆◆◆
★ソニー・吉田CEOに追い風
経団連会長候補の一人、吉田会長CEOのソニーグループの業績は好調だ。日本のみならず、海外での成長著しいアニメ事業もその一つ。傘下の動画配信サービスの米クランチロール(ラウール・プリニ社長)は、200超の国・地域で展開し、有料会員数は1500万人を突破した。
10月、ソニーグループに続けと、東宝(松岡宏泰社長)が、スタジオジブリ作品などを北米で配給する米映画会社・GKIDS(デイブ・ジェステッド社長)を買収すると発表した。買収額は非公表だが、「ゴジラが北米を急襲したような買収劇だ」(市場関係者)と、話題を集めている。
東宝は2022年5月に松岡氏が社長に就いて以降、M&Aを積極化させている。同年9月、アニメ制作会社のTIAを子会社化し、商号をTOHO animation STUDIOに変更。次々に買収を行い、24年6月にもアニメ制作会社・サイエンスSARUを子会社化した。そして今回のGKIDS買収で、海外でのさらなる事業拡大を見込む。そこで、
「北米アニメ事業の今後の展開において、ソニーグループとの協働も俎上にのぼっているようだ」
と、メガバンク幹部は語る。実は東宝の松岡氏とソニーグループの吉田氏は親しい間柄だという。(この記事の全文は、「文藝春秋」2024年12月号と「 文藝春秋 電子版 」に掲載されています)
※今月の「 丸の内コンフィデンシャル 」の記事一覧は次のとおりです。
・船井破綻の内幕
・セブンを伊藤忠が救う?
・日鉄・橋本の苦境
・ソニー・吉田に追い風
(「文藝春秋」編集部/文藝春秋 2024年12月号)
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