「滝沢社長は相当熱心だった」平野紫耀ら「Number_i」の“紅白初出場”と旧ジャニーズ“紅白出場ゼロ”のウラ側
文春オンライン / 2024年11月29日 11時0分
Number_i(公式サイトより)
「注目されていた旧ジャニーズ事務所(STARTO ENTERTAINMENT)所属タレントの名前はありませんでした。聞こえてくる内情によれば、それも致し方ない」(レーベル関係者)
11月19日、第75回NHK紅白歌合戦の出場歌手が発表された。今年は紅組20、白組21の計41組だ。
10月16日に行われた稲葉延雄会長の定例会見で、「(旧ジャニーズの)起用再開」を発表していたNHKだが、昨年に続き、旧ジャニーズの登場はなくなることとなった。
「一部には、10月20日に放送されたNHKスペシャル『ジャニー喜多川 “アイドル帝国”の実像』の番組内容が禍根となったのではと言われていますが、それはほぼ関係ない。
NHKサイドが内々に打診したプランは、ダメ元でふたつ。ひとつは嵐の再始動。もうひとつは、木村拓哉を筆頭にSMAPの複数メンバーを何らかのカタチで紅白に呼べないかということだったようです」(同前)
嵐、SMAPを紅白に呼べないか
嵐がいちばん最後に紅白に出場したのは、2020年大晦日。
2019年1月に翌年一杯で活動休止を発表していた国民的グループは、コロナ禍となっていた2020年紅白当日に生配信の大規模ライヴを行っており、その会場からの中継出演となった。
「今年はデビューから25年を迎えたアニバーサリーイヤーです。ジャニー喜多川の性加害報道の再燃、ジャニーズ事務所の消滅、そしてそれぞれのメンバーの独立などがなければ、大きなお祭りとなっている予定だった。『活動休止も活動再開も紅白』となってもおかしくなかったでしょう」(同前)
しかし、本人たちの意思を汲んだ旧ジャニーズ事務所側の答えはNOだった。
「SMAPについてはさらにありえないでしょう。すでに旧ジャニーズに残っているのは木村のみで、草彅剛、香取慎吾、稲垣吾郎の3人は『新しい地図』として独立していて、ハッキリと“無関係”の立場。旧ジャニーズのチカラの及びようがない」(同前)
そんな水面下でのNHKのダメ元オファーは泡と消え、「じゃあしょうがなく」とばかりに現役のグループへの打診はあったのだという。
「しかし『どちらの得にもなりませんからやめましょう』と、STARTO社のトップが断ったと聞いています」(同前)
11月20日のNHK会長定例会見で、「結果的に(出演に)応じていただけなかったのは残念」と話したが、お互いの思惑はすれ違いに終わったというわけだ。
初出場を果たしたのが「Number_i」
一方で、初出場を果たしたのが「Number_i」。
平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太の3人組だが、昨年5月に旧ジャニーズを辞めるまでは現在2人組で活動を続ける永瀬廉、髙橋海人とともに「King & Prince」として大の人気を博していた。
「平野と神宮寺は昨年7月に、岸は昨年10月に滝沢秀明社長の率いるTOBEに合流。Number_iを結成して、今年の元日には初デジタルシングルをリリースしランクイン。あっという間に3人組としての人気を確固たるものにしました」(芸能デスク)
滝沢は熱心にNHKに“売り込み”
自らもアイドルであったタッキーこと滝沢秀明が、晩年のジャニー喜多川のプロデュース業や育成の片腕を担い、巨大なアイドル帝国を作り上げたジャニーイズムの後継者と言われていたのはよく知られている。だが約2年前に旧ジャニーズを飛び出して新会社を作り、ジャニーズを辞めたタレントのマネジメントや新人の育成に励んでいる。
「芸能プロダクションやレコード会社の担当者は、毎年暑くなるころから熱心にNHKに“売り込み”をかけます。NHKに協力的なところを見せ、紅白出演に繋がるようにするいわゆるロビー活動的なモノ。初出場枠はなおさらその成果がカタチになりやすいといわれています。
滝沢社長、今年は相当熱心だったそうですよ。ジャニーズ時代に自らが学んできたコトですからね、そこらのプロダクションには負けない」(同前)
まだ今年はSTARTO社から熱心に売り込めないことも、滝沢にはわかっていたのだろう。紅白出場においては明暗がわかれた2024年の締めくくりとなりそうだ。
(山本 雲丹)
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