46歳でネット婚活、4回目の結婚…着物インフルエンサー・長谷川普子(58)が語る、結婚のきっかけとタイで強まった夫婦の絆
文春オンライン / 2024年12月14日 11時0分
インフルエンサーの長谷川普子さん
〈 「日本の女性は皆キレイにしてるけど…」「おばさんが水着を着ただけで炎上」着物インフルエンサー長谷川普子(58)が語る、日本の窮屈さ 〉から続く
海外生活を機に独学で着付けを学び、その魅力を発信するインフルエンサーの 長谷川普子さん 。
“58歳女性”として体や心の変化についても綴り、プライベートでは4度の結婚を経験するなど、同年代の女性を中心に熱い注目を集める長谷川さんに、着物の魅力から現在のパートナーとの関係性まで話を聞いた。(全3回の3回目/ 最初から読む )
◆◆◆
婚活しようと思ったきっかけは東日本大震災
――長谷川さんは47歳の時に4回目の結婚をされたそうですね。ネット婚活で出会ったそうですが、婚活しようと思ったきっかけは?
長谷川普子さん(以降、長谷川) 2011年の東日本大震災です。そのだいぶ前に3度目の離婚をして、交際している人がいたんですね。でも、地震のちょっと前にお別れしてフリーになってたんです。
――シングルの時に、大地震に襲われたと。
長谷川 当時46歳でしたけど、仕事があって、女友だちがいて飲み仲間がいて、ホルモンのバランスがおかしくなった時にちょっと遊べる相手がいたら、この先一生、一人でやっていけるな、なんて思ってたんですよ。
そうしたらあの地震がきて。私は家に一人でいて、テレビがグガーッと動いて、食器棚の食器がブワーッと落ちてきたり、とにかく怖かったんですけど、家には誰一人駆けつけてこなくて。
――不安ですよね。
長谷川 たいていの人がその年になれば家族がいるから当然なんですけど、その時、「本当に一人っきりなんだ」と痛感して恐ろしくなってしまって。
まだ今は元気だからなんとかなるけど、70歳になって自分が弱くなっていった時、一人は嫌だなと思って、ネット婚活をはじめたんです。
細かく相手への希望を書き出したネット婚活
――いわゆるマッチングサービスみたいなものを使ったんですか。
長谷川 今はだいぶ変化したと思いますが、いわゆる「出会い系」というものでしたね。ワンナイトを目的にする男性も多かったように思います。
――では、かなり最初から気をつけて使おうと思われていた?
長谷川 そうそう。だから私は写真も入れなかったんですね。で、かなり細かく相手に望むものを出してたんです。
私はそれまでに3回離婚しているので、その経験を活かしてではないですけど、これはいいけどこれは嫌、というのをかなり真剣に考えて登録サイトに載せました。
――「相手に望むことリスト」みたいなものですよね。どんな内容だったのか気になります。
長谷川 すっごい具体的に言うと、2人で出かけて買い物して一緒に家に帰ってきた時、自分は買い物したものを取り出して冷蔵庫に入れたりしてるのに、相手がソファに座って休んでたら腹立ちません?
――よくある光景ですよね。
長谷川 だから、一緒に帰ってきたら一緒に家事をする。または相手がやる、みたいな。私が料理を作ったら、相手が片付ける、みたいなことを延々と書きました。
――家事負担は平等でありたい、ということですよね。
長谷川 平等ともちょっと違うんです。私がやりたい時は私がやるけど、そうしたらちゃんと褒めてほしい、みたいな。結局は自分が今どうしたいのかということをわかりやすく伝えるということ。
――でも、3度の結婚において、長谷川さんにとっては大事なポイントだったんですよね。
長谷川 そうですね。あと、朝「行ってきます」と出かけて、夜中に帰ってくる人は嫌だったの。一緒にいない時間に何をしているかわからないと、ちょっとしたほころびが不信感につながって、夫婦ゲンカのもとになるのも嫌でした。
だから、最初からサラリーマンは除外していて、それでマッチングしたのが、アーティストの今の夫だったんです。
理想の人というよりむしろ「お友だち」
――最初に会った時からビビっとくるものがあった?
長谷川 あまりなかったですね。むしろ、お友だちかな、という感じで。でも、彼が自分の作品集を持ってきていて、それを見たら、こんな才能を埋もれさせておくのはもったいない、と思っちゃったんです。
実際にはすでに活躍している人だったので埋もれてもなかったんですけども、口下手で頼りない感じがしたから、「コンサル紹介するよ」とかって、姉御みたいな立ち位置になっちゃって。
――パートナーの方は逆に長谷川さんのことを最初からいいな、と感じられていた?
長谷川 彼は私と同い年なんですけど、なぜか50歳近い男性って、20代とか30代とかの女性を求める人が多いんですよね。
――いろいろと、本当に不思議です。
長谷川 ちょっとおかしいんじゃないかと思っちゃいますよね。だから、相手の望んでいた年齢でもないし、向こうは初婚でこっちはバツ3、それに子どもも望めません、というところだったので、あっちにとっても理想の人ってことではなかったと思います。
相手の愛情を試し、自爆してしまった過去
――4度目の結婚ということですが、事実婚の選択肢もあった?
長谷川 海外によく行っていたので、事実婚だと事故とか何かあったときに連絡が取れなくなる可能性もあるし、飛行機事故でお互い死ぬようなことがあって死体安置所でバラバラにされるのも嫌だったんです。
あとは、彼のアートマネジメントをする上で、彼と同じ苗字の方が業界素人の私としてはやりやすい、という理由もありました。
――3回離婚したことで、「4回目はまだ?」と失礼なことを言われたことがあるそうですが、今回の結婚はこれまでとは違うなと感じますか。
長谷川 本当に皆さん、失礼ぶっこきでしょう(笑)。でも、それはありますね。結局これまでは、誰とお付き合いしても結婚しても、最終的には「私なんて愛される資格がない」というところに行き着いてしまって。
そうすると相手を疑い始め、相手の愛情を試しはじめ……。
――「愛情を試す」って、たとえばどんなことを?
長谷川 ケンカした時、大げさに「別れようか」って言ってみるとか。あと、家出してみたり、カードで買い物してみたりね。それでも追いかけてくれるか、引き止めてくれるかというところで、相手を試すんです。
でも、結局自分で自分を許せてないから、相手がどんなに寄り添ってくれたところで自爆するという感じで。
自分という人間には価値がないという思い
――自分を責める理由が何かあった?
長谷川 1回目の結婚の時、私は専業主婦だったんですよ。当時まだ25歳で、できることもない、仕事もない、お金もない状態で離婚して大きなダメージを受けまして。その時のことをずっと引きずっていて、自分という人間には価値がない、みたいな思いをずーーっと抱えていた感じですね。
――今のパートナーと出会ってその思いがなくなった?
長谷川 アーティストって、何もしない時間がいっぱいあるんですよね。デスクで何してるのかなって覗き込んだら、ぼーっとTwitter(現・X)見てるだけだったり。で、彼の実家に一緒に帰省したときも、その何もしない彼を家族はすごく愛しているんですよね。
その時、稼がなくても、家事をしなくても、何もしなくても愛されるのか、これでいいのかと思って。じゃあ自分も、「洗い物したくありません」って言ってみよう、みたいな感じで徐々に素の自分を出していくような感じで。
ただ、日本にずっといたら続いてなかったかもしれないですね。
タイで助け合い強まった夫婦の絆
――結婚後すぐにタイに移住されたんですよね。そもそも海外生活をはじめるきっかけは?
長谷川 日本の経済が悪過ぎたので、このままここにいてもね、というところがありました。私も夫もパソコンと携帯さえあればどこでも仕事ができたので、だったら海外に住んでみよう、ということでタイに移住したんです。
――タイには縁があったんですか?
長谷川 まったく。ただ、夫の病気の関係で3ヶ月に一度は帰国しなくちゃいけなかったので、東南アジアのどこかにしようというところから、消去法でタイに決まりました。
――海外生活によって夫婦の絆が強まった?
長谷川 それは間違いないですね。海外に行ったものの、2人とも現地の言葉も分からず、ツテも頼る人もいないから、本当に2人きりじゃないですか。助け合う以外なかったんですよ。
――ケンカとかもなく?
長谷川 そんなことないですよ。私は更年期の症状もあり、機嫌が悪いこともよくあって。それでもタイで頼れる人は彼しかいないから、ひたすら話して解決する以外なかったんです。
お互い価値観が違うから、それを認め合ったり、「ここは私が直すけど、ここはあなたが直してね」「ここは譲れないから目をつぶろう」みたいな話をして。そうして向き合う中で、「私は愛されない存在だ」という思い込みを外すことにもなった10年間だったと思います。
できれば私が彼より先に死にたいですね。それで彼には、私の骨を全部砕いて粉にして、プロテインみたいに飲んでほしいな(笑)。
写真=石川啓次/文藝春秋
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長谷川普子さん Instagram( https://www.instagram.com/hirokimonon/ )
(小泉 なつみ)
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