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〈懲役9年〉“教え子のわいせつ画像所持で逮捕”55歳中学校長「不倫」「妊娠」「離婚」の私生活「日本の理科教育をリードしてきたが…」《卒アル入手》

文春オンライン / 2024年12月9日 20時35分

〈懲役9年〉“教え子のわいせつ画像所持で逮捕”55歳中学校長「不倫」「妊娠」「離婚」の私生活「日本の理科教育をリードしてきたが…」《卒アル入手》

逮捕された北村比左嘉容疑者(NHKニュースより)

 14年前に勤務していた中学校で女子生徒に性的暴行を加え、けがをさせたとして、準強姦(ごうかん)致傷罪などに問われた東京都の中学校教員・北村比左嘉容疑者(57)の裁判員裁判の判決が9日、東京地裁であった。

 細谷泰暢裁判長は「精神的被害は甚大だ」として、懲役9年(求刑懲役10年)を言い渡した。これまで報じてきた記事を再公開する。(初出:「文春オンライン」2023年9月15日公開/年齢・肩書きは当時のまま)

◆◆◆

「いつも白衣を着たニコニコしている先生という印象です。生徒には男女隔たりなく優しかったし、距離感も近すぎるって感じたことはありませんでした」

 こう語るのは、東京都の中学校教員・北村比左嘉容疑者(55)のかつての教え子だ。北村容疑者は練馬区立三原台中学校の現職の校長。過去に勤務していた別の中学校の女子生徒のわいせつな画像が保存されたビデオカメラを所持した疑いで逮捕されたのである。

事件発覚のきっかけは教育委員会へ寄せられた匿名の相談電話

 北村容疑者は逮捕後にこう供述している。

「児童の性器を触っている画像や児童の裸が写った画像の入ったビデオカメラを勤務する学校の校長室に所持していたことは間違いない。勤務していた中学校の生徒を撮影したものです。撮影した当時、再び見ることがあると思って保存していました」

 事件発覚は昨年11月。都の教育委員会の相談窓口への「過去に北村先生からわいせつな行為を受けた」という匿名の電話だった。

「女性からの相談があったのは、都教委が設置した『児童・生徒を教職員等による性暴力から守るための第三者相談窓口』です。昨年4月にいわゆる『わいせつ教員対策法』が施行されたことを受けて設置されたものでした」(全国紙社会部記者)

 今年2月、都教委から中学校を管轄する練馬区教育委員会に情報が共有され、7月14日に練馬署へ通報が入る。

「練馬区教育委員会の担当者が被害者と協議を重ねたのですが、被害女性は当初このことを公にすることを躊躇していたそうです」(同前)

日本の理科教育をリードする名物教師という顔も

 元教え子にわいせつ行為をはたらき、その様子を映像に残す――擁護の余地のない犯罪に手を染めた北村容疑者は、1967年東京都に生まれた。都立の名門・西高校を卒業後、1浪して東京学芸大学教育学部A類(理科)に進み、教員免許を取得した。

 文京区の中学校を皮切りに1998年からは練馬区内の中学校で理科の教員として教鞭をとった。今年は全国中学校理科教育研究会の事務局長に就任しており、日本の理科教育をリードする名物教師という顔もある。2012年に受けた教育専門誌のインタビューでは、こんなことまで語っている。

〈教科を教えるだけではなく、生徒をサポートする役割を果たしてこその教師。不登校の生徒などに対し、保護者との連絡や家庭訪問など、できる限りのことをします〉

妊娠させた不倫相手と再婚し、妻と子供の3人暮らし

 小誌は北村容疑者が練馬区で最初に赴任した中学校の卒業アルバムを入手した。そこには科学部や剣道部の顧問として卒業生とともに誇らしげな顔をする北村容疑者の姿が写っている。

「校長としてそつなく真面目に勤務していた。子供たちに分りやすく話すことや文章を書くことに長けていた」(練馬区教育委員会関係者)

 校長にまでのぼりつめ、順調な教員人生を送っていた北村容疑者は25年前に練馬区内に一軒家を購入し、妻と子供の3人暮らし。だが、近隣住民はこう声を潜める。

「今の奥さんとは再婚ですよ。3年ほど前に北村先生が不倫相手を妊娠させて当時の奥さんと離婚。息子さんを連れて出ていったと聞きました。その不倫相手が今の奥さんだから、子供は2歳くらいだと思います。まだ小さいお子さんを先生がお風呂に入れる声が聞こえるし、散歩させているのを見かけますよ」

別の女子生徒の画像も…さらなる余罪の可能性

 子煩悩で通っていた容疑者の裏の顔は近隣にも衝撃を与えている。さらに余罪がある可能性も。

「北村容疑者が逮捕された9月10日に警察は校長室と自家用車、自宅を捜索しました。その時に警察は北村容疑者のビデオカメラの他、パソコンやスマホ、SDカードなどを押収して解析を進めている。今回の被害女性以外の女子生徒のわいせつ画像も残っていた」(前出・全国紙記者)

 教育現場で起こる性加害に詳しいNPO法人「スクール・セクシャル・ハラスメント防止全国ネットワーク」の亀井明子代表はこう指摘する。

「中学生はまだ発達の途上の年齢。歪な性に関わらされると、長年にわたってその事実に苦しめられます。子供であってもいずれ性というものに直面する時期は来る。『なにがなんだかわからない』年齢で受けた性被害を、相応の年齢になって自覚した場合、心身により深刻な不調をきたすケースも往々にしてあります」

 教育現場で相次ぐ教師による性被害。全容解明が待たれる。

〈 〈懲役9年〉女子トイレをうろうろ、教え子と‟不倫”再婚、マッサージで性的暴行…練馬わいせつ校長(55)「近すぎた女子生徒とのキョリ」 〉へ続く

(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル)

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