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「収入は今が一番いいかも」年収500万の会社員をやめて芸能界デビュー→30代後半にしてブレイクを果たした“ひょうろく(37)の遅咲き人生”

文春オンライン / 2024年12月22日 10時50分

「収入は今が一番いいかも」年収500万の会社員をやめて芸能界デビュー→30代後半にしてブレイクを果たした“ひょうろく(37)の遅咲き人生”

人に流されるまま生きてきたひょうろくさん。なぜ芸能人としてブレイク? ©山元茂樹/文藝春秋

〈 10代の頃はバカにされっぱなし、20代の頃は何もできないダメ社員…それでも「天職=芸能人」を見つけた“ひょうろく(37)の逆転人生” 〉から続く

 2020年のコンビ芸人だった頃、当時の相方との解散危機に直面した、ひょうろくさん(37歳)。それを避けるために頼りにしたのが、人気コンビ「さらば青春の光」の2人だった。彼がそれまで特に親交のなかった2人から認められ、2022年には人気番組『水曜日のダウンタウン』デビューまで果たした理由とは? ブレイクして人生はどう変わったのか? インタビュー後編をお届け。(全2回の2回目/ 最初 から読む)

◆◆◆

人生を変えた「さらば青春の光」との出会い

――さらば青春の光に、何を相談するつもりだったのでしょう?

ひょうろく 単純に、お金を稼げればコンビを解散しなくてもいいかもしれないから、ネタを見てもらうとか、少しでも可能性を見つけたかったんだと思います。悪あがきですよね。

――なぜさらば青春の光だったんですか。

ひょうろく さらばさんは、テレビに出ているとつい目で追ってしまう方たちだったんです。なんか気になる。その秘密を知りたいと思って…でも事務所では会えずじまい。そんな時に、さらばさんがYouTubeで「30分以内に事務所来た芸人に1万円あげる」という企画をやっているのを知って、バイトを早退して…。

――どうでしたか。印象は。

ひょうろく やっぱり、お喋りが面白かったですね。その後、「ヒマしてるんだったら」と言って、いろんな場面でチャンスをくださって。

――さらば青春の光のお二人に、何か相談したりは?

ひょうろく 相談らしい相談はしてないです。ただ割と早い段階で、森田(哲矢)さんが「ひょうろくは俳優向いてそう、そっちの道目指しても面白そう」と言ってくださって。それが頭に残ってて、今、そういう活動を頑張りたいなと思ってます。どちらにしても、お笑いは相方頼みだったし、ピンで芸人を続ける選択肢はなかったので。

――その後、さらば青春の光と一緒に出る形で『水ダウ』でブレイク。ドッキリでは、臓器売買のブローカー役を任されたり、肝試しでは脅かす側なのに自分が漏らしてしまったりと、緊迫感あふれる姿は話題になりました。

ひょうろく 体力的にも精神的にも大変でした。でも僕自身は何も変わっていなくて、おしっこを漏らしちゃったのも“素”なんです。心霊がめちゃくちゃ苦手で、単純にあの空間が本当に怖かったという。

――ちなみに漏らした時はどう思ったんですか。

ひょうろく 「あったかい」って。においもちょっとありましたし。

――テレビに出るようになって、周りの人たちの反応が変わったなと感じることは?

ひょうろく ご飯を食べているような時にも、「お、ひょうろくじゃん」って言っていただくことが増えて、ありがたいなと思っています。優しい方が多くて、タトゥーがめちゃめちゃ入ってる人とかも、「ひょうろく、頑張ってね、応援してるよ」って。

――高専時代は“イジられた”というお話でしたが、芸人時代にそういうイジられをしたことはありますか?

ひょうろく 芸人さんは、上手に料理してくださいますよね。結果的にこっちのプラスになるようにしてくれる。クラスの友達は、自分たちが面白いか、楽しいかどうかがいちばん大事で……。その違いは大きいなと思います。

「スキンヘッド」ならではの悩み

――スキンヘッドはいつ頃からトレードマークに?

ひょうろく 30過ぎでハゲてきてからですね。ハゲが目立たないように、自分でバリカンを使って髪を剃るようになりました。

 どんどん、どんどんハゲてきた時には、何重苦になるんだろうという気持ちはありました。できないことの多い自分に対して、とっくに絶望は来てたんだけど、髪の毛までなくなってくるのかっていう。

 頭も悪いし、記憶力も全然ないし、人とのコミュニケーションも取れないし、顔も変だし、口も臭いし、脇も臭い。さらにハゲてくるのかって思うと、神様ってひどいと思う時はありました。

 ハゲる前からよく坊主にはしていたので、スキンヘッド自体にそんなに違和感はないんですけど、直射日光に頭皮が当たりっぱなしになるので、シミがすごいできちゃうのが悩みです。

――今年だけでサントリー『伊右衛門』などの地上波CMが4本、ドラマにも複数出演しています。オーディションを受けて?

ひょうろく 自分から受けたものはないんですが、お声がけいただけていて。僕はお喋りが全くできないので、見た目で面白がってくださる方が、お仕事くださるんじゃないかなあ。

 高専時代はイジられたし、自分でもいやだったけど、見た目でよくなる運もあるんだなと。本当に周りの人に生かされてるなと思います。

――芸能人生活になってからの収入は、今がいちばんいいぐらいですか。

ひょうろく そうかもしれないですね。でもお金がない生活が長くて、今でも貧乏性は貧乏性なので。

 変わったといえば、お風呂の水を貯める回数が変わりました。今までは水道代やガス代をケチって、湯船に浸かるのは月1回で、基本シャワーだったんですけど、ちょっとかかってもいいやと気が大きくなって。今は、お風呂に入る頻度は週に2回です。

――月1回が月8回に。かなり増えましたね。

ひょうろく そうですね、もともとお風呂は結構好きな時間で、銭湯にも行ったりしてたんですけど、最近ちょっと(ひょうろくだと)バレるので、家で入るというのもあります。僕レベルが、そんなことに悩まなくていいんでしょうけど。

――バレるのはイヤですか。

ひょうろく いや、バレること自体は全然いいんですけど、僕、お尻汚くて。

――お尻?

ひょうろく ひょうろくのお尻って汚いんだって思われたらめちゃめちゃ恥ずかしいっていう、ちょっとしたプライドというか、羞恥心です。

悩んで、悩んで、「まぁいいか」になる

――一貫して「なんとかなる」という姿勢のひょうろくさんですが、楽観主義ですか?

ひょうろく 超絶ネガティブと超絶ポジティブの落差が激しい気がします。根っこはネガティブで、悩んで、悩んで、結局「まぁいいか」になってるだけなのかもしれません。

 最初から「まぁいいか」にできればいいんですけどね。毎回、この悩んでる時間っていらないよなって思うけど、僕は多分悩んじゃう人間なんだろうなと思います。

――「まぁいいか」と思える分岐点は、どういう時に訪れるのでしょうか。

ひょうろく とりあえず1回寝て、でも次の日の夜にまた「あー」って悩んで、寝て。それを繰り返しているうちに、大体のことはどうでもよくなっちゃう。

 受け入れるというか、「仕方ない」って思えるようになるまでには時間が必要だと思うんです。ただ、何も行動はしてないので、また同じ失敗繰り返すんですけどね(笑)。だから多分進んでないと思います。

――その意味では、自ら行動を起こしたさらばさんのYouTube企画は珍しかったのでしょうか。

ひょうろく 本当にあの時だけですね。何もしなくてもダメなんだったら、やってダメでも一緒だという気持ちで、一か八かでした。ダメで元々なので。

――それがきっかけで、俳優の道も拓けてきています。どういった俳優さんになりたいですか。

ひょうろく 僕は主役になれるタイプではありません。今後もちょっとした役がほとんどだと思うんですけど、“なんか気になる”と言われるような存在になりたいです。最初に僕がさらばさんを見た時に思ったように。

(吉河 未布)

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