「胸を揉ませてほしい」「アソコ触らせて」などエスカレートする男性オタクも…大阪のJKリフレで「厄介客」になる人・ならない人の差
文春オンライン / 2024年12月21日 17時0分
大阪の日本橋で声かけをするJKリフレの店員(写真提供:用心棒勝男)
〈 「性的なサービスは絶対にいけない。しかし」女の子に5万円をチラつかせて“一線を越える男性客”も…「大阪のJKリフレ」驚きの違法サービスの実態 〉から続く
「風俗で働くのが嫌だけど高収入を得たいと集まってくる子ばかり。一切性的サービスをする気はないのです。ですからハグ以上するのは当然嫌がります」と語るのは、大阪の風俗店で用心棒として働く用心棒勝男氏。ところが客が一定の金額を支払うそぶりを見せると、違法なサービスをしてしまう女性も…。
大阪の風俗業界の闇を、新刊『 大阪 裏の歩き方 』(彩図社)より一部抜粋・再構成してお届けする。(全2回の2回目/ 最初 から読む)
◆◆◆
5万円あげるからと突然、目の前に金を出されると、女の子も目が眩んでしまいます。結果、一定数の女の子は股を開いてしまうのですね。実際に本番をしてしまう子は3割ぐらいです。残り7割はというと、やんわりと断ってその場を乗り切ろうとします。
もちろん、素直に従わない客もいます。
本番をしないという選択を取った場合、オタクの暴走が始まります。じゃあどこまでならできるのか、胸を揉ませてほしい、アソコ触らせてなど、要求はエスカレートしていきます。過度な要求に恐怖を抱いて女の子はスタッフに助けを求めますが、基本的にリフレで働くスタッフに強面はいません。余計にトラブルになったりします。
オタクの復讐が一番厄介
JKリフレの客が腕力に訴えても、なんとか対処できるのではと思う読者もいるかもしれませんが、問題となるのは腕力というより、ストーカー行為です。
オタクの復讐というのは一番厄介です。深く根に持って掲示板やSNSに自分勝手な悪口や妄想を書き込んだり、ストーカー行為、待ち伏せ行為を頻繁に行います。でも、警察はそんなことではまず動きません。
ちなみに、こうしたときが自分の出番です。2人きりの空間でトラブルになった場合、双方自分のいいようにしか言わない。言った言わないの世界だから、第三者は介入しにくいのですが、そこを仲裁して女の子が引き続き安全に働けるようにするのが、自分の仕事です。
10年間用心棒をしていますが、仲裁後にトラブルになったことは一度もありません。だから、何かあったときは守ってくれるんだ、と安心する女の子もいます。だけど、こんなことになるならもう面倒を避けよう、お金ももらえるしと思って、できそうな男とならセックスをする女の子もいます。それに、嫌な客だったらまた仲裁してもらえばいいやと悪い方向に進んでしまう子もいますね。
JKリフレの本当の闇
トラブルだらけのJKリフレですが、店側は抜本的な予防策を講じようとはしていません。
もちろん、店は“本番行為や性的サービスは絶対したらあかんよ”と伝えていますが、2人きりの空間で行われていることは、正直確認はしていません。店は、“女の子が勝手にやったことだ”というお決まりの逃げ文句を言うばかりです。
そんな店の態度も相まって、関西では“日本橋の〇〇という店は本番ができる”という情報が広がっています。
そういうお店は増えていますし、いろんな噂が広まりますね。最初からセックス目当てで来店する客も多いですよ。オーナー側からすると“これは儲かる”ということになる。2店舗目、3店舗目と拡大していった結果、いまでは多数のJKリフレ店があります。
しかし、当然ながらこんな営業が長く続くとは限りません。
店は毎日忙しいわけではありませんから、暇なときは女の子にチラシを持たせて路上で声かけを行わせます。その結果、週末では50人以上が路上に立って声かけをしている。行政からすれば、目に余る光景でしょう。大阪万博を控えて外の目を気にしていますから、当局の取り締まりは厳しくなっていくはずです。大阪府警はJKリフレの摘発も視野に入れているのではないかと思われます。
大阪府警をはじめ全国の警察が問題視していることの一つに、“空白の1カ月”というものがあります。
LJK(ラスト女子高生)を売り物にする少女たち
18歳になっていても、女の子が高校生であれば、働かせない店は多い。しかし、高校を卒業した3月から進学・就職までの1カ月間は別です。この期間は業界的には高校生、つまりLJK(ラスト女子高生)として通ります。その需要が、とてつもなく高いのです。
そのことを、当事者たちも理解しています。高校の卒業証明書を持参し、店にバイトを申し込み、「現役JK」として自分を高く売り込むわけです。そうして稼いだ金が卒業旅行や推し活、ホスト通いの金に化けます。風俗店でも似たようなことが起きますが、大阪の日本橋ではこの空白の1カ月を狙ったオタクたちが、店に殺到しているわけです。
読者の皆さんはきっと、金でゴリ押しする非紳士的なふるまいは好まないでしょう。気になる方は無理を言わない大人な対応をとって、楽しいひと時を過ごしてはいかがでしょうか。
(花田 庚彦/Webオリジナル(外部転載))
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