クラスの3軍男子が「超イケメン」に大変身…“陰キャ卒業”に成功した33歳男性が気づいた見た目を整えることの大切さ「いい縁を引き寄せるための第一歩」――2024年読まれた記事
文春オンライン / 2025年1月4日 17時0分
ひやニキさんはなぜ変われたのか? 変わる中で気づいた「見た目を整えることの大切さ」とは? 写真は10代のときのもの(写真:本人提供)
2024年、文春オンラインで反響の大きかった記事を発表します。インタビュー部門の第1位は、こちら!(初公開日 2024/09/22)。
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「自分の味方になってくれる人間をたくさん作れるように、今から見た目だけは磨いとけ、とは言いたくなりますね。それで今があるわけなので」
高校時代は陰キャな見た目から、クラスメイトにもいじめられていたインフルエンサーのひやニキさん。しかし20代のときに一念発起し、体重69→54キロに減量。今では美しいコスプレ姿を武器にSNSで数万のフォロワーを集める人気インフルエンサーに。彼はなぜ変われたのか? そして変わって気づけた「見た目を整える」ことの大切さとは?(全2回の2回目/ 前編 を読む)
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「15キロ痩せた」理由
──何をしたら15キロも痩せられたんですか?
ひやニキ 一番効果があったのは、オートファジーダイエットですね。夕食を早めに済ませて翌朝の朝食を抜いて、16時間何も食べない時間を作る、というダイエットです。どうしてもお腹が空いたときは茹で卵だけ、とかにしていました。
あと、ダイエット中はパンやパスタなどの小麦類は取らなかったですね。炭水化物の取りすぎは、特に男性はメンタルが傷つきやすかったり、肌が荒れやすくなったりするらしいんです。僕は肌をきれいにしたかったので、できるだけ控えていました。
そのほかだとHIITトレーニング(高強度のインターバルトレーニング)を1年ぐらい続けました。最初はきつかったんですが、2020年以降はコロナ禍で暇だったこともあってトレーニングが進みましたね(笑)。
逆に友人に「10キロ走ったほうがいい」とアドバイスされて、ランニングもしたことがあるんですけれど、僕は全然痩せなかったです。
──5年くらいかけて、少しずつ変わっていったんですね。
ひやニキ 少しずつなんですよね。僕自身「もっとこういうふうになりたい」という思いはもっていたものの「自分にできるわけない」と諦めていたんです。
その時に、いつも誰かしら助けてくれる人が現れて、体当たりでぶつかってきてくれたんです。それで「こうしたいんだよね?」と知識をくれて、はげましてくれたんですよね。
──洋服を選んでくれたり、美容室に連れて行ってくれたりした友人もそうでしたね。
ひやニキ そうですね。僕は、なぜ彼が僕を助けてくれたのか疑問だったんです。ある日、2人でラーメン食べている時に「なんでいきなり俺のことを助けてくれたの?」って聞いたら、彼はビールを飲みながら「彼女と別れて悔しいでしょ? お前がもっといい女を捕まえるために、いい男になればいいなって思っただけ」って言ってくれて。
──いい友達ですね。ひやニキさんは、見た目が変わったことで人生に変化はありましたか?
ひやニキ いろいろあるんですけど……。友達の質は上がった気がします。世の中、人と人とが違うのは当たり前なはずなのに「こいつは自分と合わないからもういいや」とか「こいつのここがダメだから無理やり直そう」という人が多いですよね。でも「こいつはこいつだから」と、自分らしさをそのまま認めてくれる友人が増えました。中高のクラスには、そんな友人は一人もいなかったです。
そう考えると、自分がきれいになって周りから見られるようになって、出会う友人の質も量も増えていったのは絶対にあると思っています。
──それは、見た目がきれいになったことで、人が寄ってきてくれるようになったからですか? それとも、自信がついたことで自分からコミュニケーションが取れるようになったからでしょうか?
ひやニキ 自分から話しかけるのに抵抗がなくなったことが大きいですね。
僕は昔、コスプレイベントに行っても自分からは話しかけられなかったんですが、今では全然できますし。張りぼてでもいいから自信をもって話しかけると、相手の反応も全然違うじゃないですか。「自分は前よりはきれいになったし、話しかけたらきっと仲良くできるだろう」という自信をもって話しかけられるようになりました。
それは社会人になってからもそうで。自信をもって相手に接することで「この人と一緒に仕事がしたい」と思ってもらえるようになりました。そのおかげで、今日の取材もそうですが、いろいろなご縁に恵まれました。自分が変わらなかったら、変えてくれるきっかけの人に出会えなかったら、きっとこうはなれなかったと思います。
見た目を良くするのって、別にモテたいからだけじゃなく、自分の人生にいい縁を引っ張ってくるために、いかに自分から手を伸ばしていくか。その作業の一歩目だと思うんですよね。
天狗になって失敗したことも
──不思議なのは、女装コスプレによってSNS上の多くのフォロワーから支持されただけでは、自分に対する自信にはつながらなかったんですよね。どうしてでしょうか。
ひやニキ そこがむしろ負の側面だったんです。元々の自分に自信がないのに、女装だけきれいになってしまった結果、調子に乗っちゃったんです。ふんぞり返っちゃって。自信の持ち方を知らなかったんだと思います。一発成功して道を踏み外す人、みたいな。それで天狗になってしまって、一度Xアカウントを凍結されたこともありました。
──こじれちゃったんですね。自分に自信が持てるようになったことで、ひやニキさんが抱いていたコンプレックスはどう変化しましたか。
ひやニキ 女性コンプレックスで言うと、クラスの女子からいじめられた経験もそうですし、青春らしい青春がなかったという思いはあります。見た目がきれいになったことで、少しは青春っぽいことができるようになったので、一部解消されたのはありますけど。
ただ心のどっかで「またひどいことをされるんじゃないか」という思いは完全には消えはしないので。そこは……、何と言葉にしたらいいのか難しいです。
──変わる前の高校生の自分に声をかけてあげるとしたら、何と言ってあげたいですか。
ひやニキ 僕は社会不適合者なので、社会一般に紛れて生活するのは絶対無理だから、自分の味方になってくれる人間をたくさん作れるように、今から見た目だけは磨いとけ、とは言いたくなりますね。それで今があるわけなので。
自分を引っ張り上げてくれる人に、見つけてもらいやすい人間になっておけ、とは言いたいですよね。
今のお仕事は?
──今お仕事はどんなことをしているんですか。
ひやニキ 色々やっていますが、変わりたい人と一緒に服を選びに行って、美容院も一緒に行って、いろいろアドバイスするようなビジネスもしています。服を買う時や美容院に行く時も「なぜこういう服がいいのか」「今後どういう服を買えばいいのか」といった説明をして、理解してもらうまでワンセットでやっていますね。
──イメージコンサルタントのようなお仕事ですね。「美容室に行こうにも着ていく服がない」という人も利用できるんですね。
ひやニキ むしろそういう人向けにやっていきたいです。自分にやってもらったことは、他人に返していきたいと思っています。
2024年 読まれた記事「インタビュー部門」結果一覧
1位:クラスの3軍男子が「超イケメン」に大変身…“陰キャ卒業”に成功した33歳男性が気づいた見た目を整えることの大切さ「いい縁を引き寄せるための第一歩」
https://bunshun.jp/articles/-/75628
2位:「お母さんは16歳で僕を産んだ」「何日もオムツを替えられず放置され…」“戦隊俳優”古原靖久(37)が明かす、児童養護施設に入った経緯
https://bunshun.jp/articles/-/75627
3位:髪は膝下まで伸び、歯はボロボロに欠け、身体はガリガリに…14歳から17年間“引きこもり”だった男性(50)が明かす、壮絶な引きこもり生活
https://bunshun.jp/articles/-/75626
4位:「36歳で余命6年と宣告されて、もう寿命」内山信二(42)がタバコも酒も白米も減らす生活を始めたワケ「結婚してなかったら今頃…」
https://bunshun.jp/articles/-/75625
5位:エリート家庭のお嬢様→少年院にも入る筋金入りのワル→“日本初の女ヤクザ”になった西村まこ(58)の壮絶人生「学校のテストは100点以外なら竹の棒で体罰」
https://bunshun.jp/articles/-/75624
(市岡 ひかり)
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