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「マジメな人が屈辱を味わうようなやり方は…」「該当者ナシでもいい」“異例”オーディション「タイプロ」にファンが抱く“リアルな意見”

文春オンライン / 2024年12月20日 17時0分

「マジメな人が屈辱を味わうようなやり方は…」「該当者ナシでもいい」“異例”オーディション「タイプロ」にファンが抱く“リアルな意見”

timelesz。(左から)松島聡、菊池風磨、佐藤勝利(「timelesz project」公式Xより)

 timeleszの新加入メンバーを選ぶオーディション番組「timelesz project(以下、タイプロ/Netflix)が、話題を呼んでいます。

 2011年に5人組のSexy Zoneとしてジャニーズ事務所(当時、現STARTO ENTERTAINMENT)からデビューした同グループは、マリウス葉さん、中島健人さんの卒業を経て2024年4月に“timelesz”に改名。佐藤勝利さん、菊池風磨さん、松島聡さんの3人で活動を継続するとともに、新メンバーの追加オーディション実施を発表しました。

 デビューしたグループがメンバー増員を行うというのは同社の歴史ではじめてのこと。これまではグループから脱退するメンバーがいても、残りのメンバーで活動を続けるスタイルが定番だったため、前例のない挑戦にファンの間には賛否両論が巻き起こっています。

異例のオーディションへの“ファンの本音”は?

 本オーディションの参加資格は「日本で活動可能な18歳から30歳までの男性」「芸能プロダクション等の芸能活動を行う団体に所属していない方(STARTO社所属のタレント及びジュニアは応募可)」となっており、応募総数は1万8922名を数えました。

 オーディションは現在4次審査まで進み、候補者は18名にまで絞り込まれました。刻一刻と新メンバー決定の日が近づくなか、ファンはどのような思いでなりゆきを見つめているのでしょうか。愛ゆえに口をはさみたくなるファンの心の声に、耳を傾けました。

 生粋の“ジャニヲタ”で、timeleszをデビュー当時から応援しているAさんは、タイプロを見て「あることに気づいた」と言います。

第一印象から「なんか違うな」

「やっぱりジャニーズで育った子たちって、特有のオーラがあるんだなと思いました。練習に取り組む姿勢がよかったり、いわゆる“ジャニーズ系”と言われるような清潔感があるんです。候補者のみなさんは、まだ見慣れていないからか、第一印象から『なんか違うな』と思ってしまって。

 ジャニーズは、デビュー前にジュニアとして一定期間練習を積みます。この制度によって、もともとイケメンであったり、スキルをもっていたとしても、さらにレベルの高い人たちがゴロゴロいるという厳しい環境に早くから放り込まれて磨かれていく。たとえば『ビジュアルでは○○くんに敵わない』と思ったら、どうすれば、どうやればもっと魅力的に見えるかって死ぬほど考えてがんばって、その姿に心を打たれるし、魅力的に映るんです。

 候補者の中にはアイドル経験がある方もいますが、一般人として生きてきた人も多い。女性を泣かせた過去もあるんじゃないか、などと考えるとお金は出せませんよ……」(Aさん)

 菊池風磨さんも「(今回のオーディションでデビューできるとしたら)ものすごい飛び級」と話していたように、壮絶な研鑽を重ねても、デビューをつかめるのはほんの一握り。ならば、同じ事務所で長く努力してきた人が報われるべき、というのがAさんの考えです。

「どうせなら私たちがよく知っていて、太鼓判を押せる子たちの中から選んで! と言いたいです」(同)

ジュニア経験を積まずにデビューすることに複雑な思いを持つファンも

 ジュニアを推していたBさんは、タイプロを複雑な気持ちで眺めています。

「私の推しはジュニアでしたが、先日事務所を離れました。彼は人気もあり “ジュニアのどのグループよりも先にデビューしたい!”と熱意も持っていたのに、辞めてしまったんです。彼だけでなく、『デビューを待つか、辞めるか』と揺れているジュニアは、今でもたくさんいると思います。

 それなのに、もしオーディションで選ばれた一般の人がデビューしたら、立場的にはジュニアより“格上”になるし、もしかしたら歴の長いジュニアがバックで踊らされることになるかもしれません。そういう、真面目にがんばってきた人が屈辱を味わうようなやりかたは、どうなんでしょうか。timeleszのみなさんには幸せになってほしいですが、候補者のみなさんは新メンバーに選ばれたとしても調子に乗らないでほしいです」(Bさん)

 気になるのでオーディションの動向はつい追ってしまうというBさん。候補者が少しでもヘラヘラしているように見えると苦しくなるそうです。

「こんなふうに、関係のない人のことを恨みがましく思う自分がとてもいやだし、こんなプロジェクトがなければ醜い自分を知らずに済んだのに……と悲しくなりました。それに、本音を言うと何人になろうが新しい人なんか加えず、そのままのtimeleszでいてほしいんです」(同)

「私はタイプロのおかげで、運良く“途中乗車”できた」

 timeleszの決意を支持しなければ、と思っても、Bさんにように受け入れられない人も多くいます。ひたむきで思いやり深いファンだからこそ、思いつめてしまうのかもしれません。一方、タイプロを機にtimeleszのファンになったCさんのような人もいます。

「私はタイプロのおかげで、運良く“途中乗車”できたと思っています。特にジャニーズに興味はなく、『よにのちゃんねる』(二宮和也、中丸雄一、山田涼介、菊池風磨によって2021年4月に開設されたYouTubeチャンネル)がきっかけで菊池風磨さんにハマった新参者ですから、正直、長い歴史のあるSexy Zoneファンのみなさまの間では『肩身がせまいな』と思うこともありました。

 なので、タイプロのおかげで再スタートのタイミングに立ち会えたのはラッキーでした。他のオーディション番組もよく観ていたし、LDHのタレントさんを好きだったこともあるので、“STARTOっぽくない”候補者を見てもそんなに不快には思わないです。むしろ、今までの漁場にはいない魚を釣るために大海に出たんだから、全然違うタイプでなきゃ! くらいに思いますよ」(Cさん)

 ジャニーズひとすじで来たファンは、どうしてもジュニア経験を積まずにデビューするということに抵抗があるかもしれません。好みが幅広いCさんのようなファンの獲得につながったのは、タイプロの功績といえましょう。

番組サイドが“演出”しているのでは?

 少しうがった見方でタイプロを観賞しているのはDさんです。

「巧妙に張り巡らされた罠をすり抜けるような気持ちでタイプロを観ています。メンバーたちがとても真摯な気持ちでオーディションを開いたことはわかるから、最初はできるだけフラットな気持ちで番組を観ました。それなのに、初回から自分でも驚くほどの不快感を抱いてしまったんです。

 ろくに歌詞も覚えていない人、グループ名の表記も知らない人……序盤とはいえ、『なんでこんな人たちが通っているの?』と首をかしげずにはいられない展開を目の当たりにして、憤りで血管が切れそうになりました。

 でも次第に『ああ、これはオーディションという名のバラエティーとして作っているんだな』とひらめきました。“やらせ”というのではなくて、番組自体をエンターテイメント性のある作品として作っているので、“イラつかせ要員”とか“この回の主役”みたいな人を、ある程度番組サイドが演出しているんだなと感じるんです。真面目に、前のめりで観ると心が参ってしまいますし、自分は、エンタメの一つとして客観視するように観ています」(Dさん)

 Dさんは、努めて冷静でいられるよう、「俯瞰してタイプロを観ている」そう。

「審査の結果、“該当者なし”でもいいと思うし、その場合は“secondz”(timeleszファンのファンネーム)が一生懸命応援して、3人を盛り立てていけばいいと思っています」(同)

 そんななか、「“推し”もできて楽しい!」というのはEさんです。

「正直、初回を観たときは前向きな気持ちにはならなかったんですが……。回を重ねるごとに気になる候補者が出てきて、今では絶対受かってほしい!と思う“推し”もいます。タイプロ自体、フェスみたいで楽しく思えてきたし、気分を高めたくて公式グッズのキャップやTシャツも買っちゃいました(笑)。

 今回、ファン投票は行わないということなので、せめてもの力添えになるよう、好きな候補者のSNSに“いいね!”をしたり、コメントしたりしています。でも、私が“彼ならtimeleszにふさわしい!”と思う人も、友だちは『あの人はグループに合わないよね』って言っていたりして……。難しいものだなと思いました。メンバーもファンも、全員が満足する結果になるといいんですが。

 それと、新メンバーになれなくても魅力的な候補者はたくさんいると思うので、このオーディションから派生グループができたらいいなとも思っています」(Eさん)

あえてファン投票を封じた理由

 審査が進むにつれ、候補者たちの熱意も増し、パフォーマンスにさらなる気迫が感じられるようになりました。今回、ファンに投票権はありませんが、SNSへの“いいね!”やコメント数、メンバー動画の再生回数がこれに準じています。

 中にはすでにXのトレンドに名前が挙がる候補者もいて、その動きは少なからず審査に影響を及ぼすかもしれません。EさんのようにSNSにアクションを起こすことで、“自分ごとに寄せる”おもしろみがあるのも、タイプロの醍醐味です。

 菊池風磨さんは、インスタグラムの質問箱でファンに「ファンって仲間ではないの? 第三者?  我々(=timelesz。※引用者注)の仲間探しはわかったけど私たちは仲間にすらなれない?」と問われ、

「仲間だよ。だからこそ、かな。だってファン投票にしたら、喧嘩すんじゃん。あなたたちファンの皆さま同士。そんな仲間割れ見たくないのよ。」と答えています。

 自分たちの仲間探しにファンを巻き込めば、きっと仲間割れを招いてしまう。そう予見して、敢えて彼らはファン投票を封じたのです。そんな愛情深いtimeleszが心に決めた人なら、きっと素晴らしいメンバーとなるのでしょう。

 私は、タイプロという新たな試みを“timeleszによる大胆な婚活”と位置づけています。愛する家族のような存在である彼らが、人生を賭けて新たな仲間を迎えんとするさまを、ファンが、応援しつつもやきもきしながら見守っている――。けれど、決めるのはあくまでも彼ら自身です。

 果たして、日本中の耳目を集める“タイプロ婚活”の行方はいかに? timeleszが誰の手を取って現れても、「ようこそ」と温かく迎えたいものですね。

(みきーる)

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