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TOKIO“4人の謝罪会見”で「僕は山口を見捨てることはできません」と宣言した“意外なメンバー”〈紅白ではグループ出場最多〉

文春オンライン / 2024年12月29日 11時0分

TOKIO“4人の謝罪会見”で「僕は山口を見捨てることはできません」と宣言した“意外なメンバー”〈紅白ではグループ出場最多〉

山口達也氏 ©文藝春秋

 迫る大晦日の『NHK紅白歌合戦』。

 しかし2年連続、旧ジャニーズ事務所(現STARTO ENTERTAINMENT)のアイドルたちが出場しないのはご存じのとおり。

 旧ジャニーズからは1980年から2022年まで43年間連続でタレントが出場し、さらに最盛期となった2010年代からは毎年4~7組も『紅白』に送り込んでおり、白組を大いに盛り上げていました。

 そんな蜜月関係だった『紅白』と旧ジャニーズですが、意外にも最多出場を誇るのはSMAPや嵐ではなくTOKIO。

 なんとTOKIOは1994年から2017年まで24回連続出場という偉業を成し遂げており、旧ジャニーズ内でトップ。途中出場しない年もあったSMAPが23回で2位、嵐が12回で3位となっています。

 さらにTOKIOの24回出場という記録は、ソロ歌手を除いたグループの出場回数として、旧ジャニーズ以外の他事務所のアーティストを含めてもトップ。DREAMS COME TRUEやPerfumeといった名だたるグループを圧倒する出場回数で、『紅白』への貢献度が計り知れないグループだったのです。

TOKIOの連続出場が途切れた2018年

『紅白』で偉大な功績を残していたTOKIOの連続出場が途切れたのが2018年。

 2018年と言えばTOKIOメンバーだった山口達也氏が、強制わいせつ容疑で書類送検されるという事件が起きた年です。

 2018年2月、山口氏は自身がMCを務めていたNHK Eテレの番組の共演者である女子高生を自宅に呼び寄せ、泥酔状態で強引にキスするなどの行為に及び、4月、警視庁に書類送検されたことが大々的に報じられました。

 山口氏は被害者側と示談が成立した3日後の4月26日、単独で謝罪会見を開いたものの、「私の席がそこにあるのであれば、またTOKIOとしてやっていけたら」など、TOKIO復帰への願望を語ったことで大炎上。

 そして5月2日、城島茂さん、国分太一さん、松岡昌宏さん、長瀬智也さんの山口氏以外のメンバー4人が、連帯責任として謝罪会見を開いたのです。

 この2度目の会見の前に5人全員で話し合いの場が設けられており、そこで山口氏は城島さんに辞表を渡していたとのこと。ですが、この5月2日時点では脱退が決定していたわけではなかったこともあり、4人のうちの2人が山口氏に対する迷いを口にしていたのが印象的でした。

 会見は記者からの質疑応答に入る前に、城島さん、松岡さん、長瀬さん、国分さんの順番でそれぞれの考えや気持ちを語っていったのです。

 この最初にメンバー一人ひとりが語った意思表明では、被害女性とその家族への謝罪を神妙な面持ちで述べたことや、山口氏の犯した罪を叱責するという姿勢は4人とも同じでした。

寄り添う城島、突き放す松岡…真逆の発言をした2人

 けれど、まず語ったリーダーの城島さんは山口氏に寄り添うような発言もあったのです。

「正直、なかなか山口が憔悴しきって、その姿を見ているときに、23年一緒にやってきた仲として、すぐ決断、『そうか辞めてくれ』っていうふうに言えない私たちがいました」

「そしてこの先どうするかはまだ答えは出てませんが、ただ、できることを、目の前のできることをしっかりとやって、がんばっていくしかないなというのが結論でございます。この結論がみなさんにとって、TOKIOって甘い、リーダー甘い、メンバー全員甘い、いろんな声があると思っております」

 この時点で城島さんが山口氏を辞めさせると決断していたのであれば、「甘い」と批判されることを想定することはなかったはず。

 ということは城島さんのなかでは、謹慎期間などを経たあとに山口氏をTOKIOに復帰させるという選択肢があったと推察できるというもの。むしろ、山口氏へ思いを馳せる城島さんの表情や口ぶりからは、いつかTOKIOに戻してやりたいという気持ちに傾いていたようにも見えました。

 しかし、次にマイクを握った松岡さんの発言は城島さんと真逆。

「おそらくあのときの彼(会見時の山口氏)は、自分が崖っぷち――ではなく、自分が崖の下に落ちていることに、気づいていなかったと思います」

「TOKIOに戻りたい、俺にはTOKIOがある、TOKIOに帰る場所がある。もしそういう気持ちが少しでも彼のなかにあり、その甘えの根源が僕らTOKIOだったとしたら、これはあくまで自分の意見ですけども、そんなTOKIOは一日も早くなくしたほうがいいと思います。僕がテレビを観てたら、そうやって言う視聴者のひとりになっていたと思います、俺」

 このように率直な気持ちを述べ、かなり辛辣に山口氏を突き放したのです。

 このときの松岡さんはできるだけ冷静に言葉をつむごうとしていたのか、一人称は基本的に「僕」だったのですが、ふいに「俺」と発する場面も。彼の言葉はすべて真摯な本心だったとは思いますが、「僕」から「俺」に変わってしまった瞬間などは、平静さを失うほどの奥底の本音がこぼれ落ちたように感じました。

“意味深”だった長瀬、温情を示した国分

 3人目に語ったのは、この約3年後となる2021年3月末をもって、TOKIO脱退およびジャニーズ事務所を退所した長瀬さん。

「僕らもこの件にちゃんと向き合って、被害者の方とも向き合って。おのおの一人ひとり、個人個人の仕事もあります。いまはそのいただいてるお仕事を一生懸命やらせていただきながら、今後の自分たちを考えていこうかなと思っている所存です」

「今後の自分たちを考えていく」と話したときの長瀬さんの脳裏に、すでに自身も脱退するという選択肢がよぎっていたかどうかは定かではありません。一方で山口氏に対しては次のように発言していました。

「彼の会見もしっかりと拝見しました。やはり、お酒のせいにしてしまったり、また、ここに戻ってきたいという発言も、彼の甘さが滲み出ていたような気がします」

 山口氏は現在、「株式会社山口達也」を設立しており、自身がアルコール依存症で苦しんでいる経験を活かして、依存症全般に対する講演活動や危機管理セミナーを開催するといった活動をしています。

 ですが、未成年への性加害事件については自ら積極的に語る場はあまりなく、客観的に見ると、アルコール依存症には向き合っているものの性加害事件にはあまり触れてほしくないのかと思えてしまいます。2018年当時の長瀬さんが語っていた「お酒のせいにしてしまったり」という発言は、もしかするといまの山口氏にも当てはまっているのかもしれません。

 そして最後にマイクを握った国分さんは、もっとも山口氏に寄り添ったスタンスを表明していました。

「自分の心の片隅に、手を差し伸べてしまいそうになることも、あります。それはいけないんだとわかってますが、毎日こういった感情が交互に表れます」

「もしその辞表を受理したとしても、僕は山口を見捨てることはできません。彼がこれから被害者の方とどう向き合っていくのか、彼自身がどうやって自分と向き合っていくのか、それをしっかりと見続けなきゃいけないと思っています」

 コメントの途中では、山口氏の辞意を受け入れ、グループを脱退させるべきだという考えも示すなど、まだまだ迷いがあることを正直に吐露していた国分さん。けれど「僕は山口を見捨てることはできません」という発言は、よどみなく、はっきりと明言していたのです。

今年11月、再婚を発表した山口へのTOKIOの反応は?

 このようにメンバー間でも温度感に差が現れていたTOKIO4人の謝罪会見。それから6年半以上経った現時点で、山口氏はTOKIOに復帰することなく、別々の道を歩んでいます。

 城島さん、松岡さん、国分さんの3人は長瀬さん退所後に株式会社TOKIOを設立。現在もご長寿人気番組『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)で、3人が仲よく揃った姿をテレビで観ることができます。

 長瀬さんは基本的にテレビなどに出演することはありませんが、新たに組んだバンドでイベント出演し歌声を披露したり、バイクレースに出場したりした際にネットニュースを沸かせています。

 山口氏は前述したとおり講演活動やセミナー開催をしていますが、今年11月2日、一般女性との再婚を発表。

 その同日、株式会社TOKIOの公式Xでは次の祝福コメントが投稿されました。

〈〈29年前の今日鉄腕DASHがスタートしました。

そして先程、山口達也本人から、新しい一歩を踏み出したと嬉しい報告がありました。

良かった!本当におめでとう御座います。

幸せになってしまえー!!

株式会社TOKIO〉〉

 元メンバー同士の変わらぬ絆に、涙腺を刺激されたファンも少なくないでしょう。

 グループアーティストのなかで歴代1位の出場記録を持つグループとして、TOKIOは『紅白』の歴史に名を刻んでいるのです。

(堺屋 大地)

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