読売新聞のドン・渡辺恒雄は「文春のファンだった」“後継者”山口寿一社長が語る「悪口を書かれても文春の依頼を受けた理由」
文春オンライン / 2024年12月25日 16時0分
単独取材に応じた山口氏 ©︎文藝春秋
読売新聞グループ本社・山口寿一社長(67)が「 週刊文春 」の単独インタビューに応じ、12月19日に亡くなった渡辺恒雄主筆(享年98)との思い出などについて語った。
「渡辺さんは『文藝春秋』という雑誌を本当に好きでね」
「週刊文春」が12月23日午前、読売新聞に取材依頼を行ったところ、同日夕方に山口氏から電話で「インタビューをお受けしようかなと思って」と連絡があり、その夜に読売新聞本社の応接室で取材は行われた。
読売新聞の新聞業の未来、巨人軍の収益力、築地市場跡地の開発、米ダウ・ジョーンズと提携する新媒体、子会社よみうりランドの経営状況などについても聞いたが、本記事では「渡辺恒雄と文春」についての証言を抜粋して紹介する。
――今日お電話頂いた時に、「思い付きなんですが」とおっしゃっていましたが、どうして取材に対応されようと思ったのでしょうか。
「そうね……、渡辺さんは『文藝春秋』という雑誌を本当に好きでね、大事に思っていて、原稿の依頼が来ればもう必ず受けていましたからね。しかも、喜んでいましたから。文春から原稿の依頼が来るというのは自慢だったみたいで、私だけじゃなくて、結構色んな人に『文春から原稿を頼まれたんだ』と嬉しそうに。アハハ。読んで欲しいと思ってたんでしょうね」
「どんな酷いことを書かれても受けるんだよね(笑)」
――社内にも、渡辺主筆の原稿を担当させてもらったり、インタビューをさせてもらった編集者、記者が多くいます。
「渡辺さんは文春のファンでしたからね。いや、だから『週刊文春』に悪口をしょっちゅう書かれてて、それで月刊『文藝春秋』から原稿の依頼が来ていると、どんな酷いことを書かれても受けるんだよね(笑)。なんでこんなに人がいいのかなとか思っていたけど、やっぱり好きだったんだろうね。
でも、好きだっただけではないですよ。同じジャーナリズムのメディアとしてリスペクトがあったと思いますよ、間違いなく。あれだけの雑誌は簡単には出来ないですからね。他のどの出版社にも真似できない、未だに活力がありますよね」
――渡辺さんは「主筆」の肩書を使ってきましたが、読売新聞の社論は今後どのようになっていくのでしょうか。
果たして、その答えとは? 現在配信中の「 週刊文春 電子版 」では、約100分間に及んだ山口氏へのインタビューの全文を公開している。また、側近や好敵手らの秘蔵エピソードで綴った追悼記事や、渡辺氏から離反した元巨人軍代表の清武英利氏の緊急寄稿もあわせて読むことができる。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 電子版オリジナル)
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