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《ライフワークで国際会議デビューも…》悠仁さま“異例の成績”で「トンボより受験勉強」

文春オンライン / 2025年1月10日 7時0分

《ライフワークで国際会議デビューも…》悠仁さま“異例の成績”で「トンボより受験勉強」

歴代天皇の研究の系譜を継がれる悠仁さま

 おおよそ4年に一度開催されることから、ついた異名は「昆虫学者のオリンピック」。悠仁さまがそこで、世界に向けてトンボ研究を発表された。歴代天皇が取り組んでこられた研究活動。だが、そこに大きな障壁が――。

◆ ◆ ◆

“昆虫学者のオリンピック”で悠仁さまが研究発表

 パリで閉幕した、スポーツ選手にとって4年に一度の祭典。かたや昆虫学者にとっての4年に一度の大舞台が、京都で開催されようとしている――。8月25日から30日の6日間にわたって開催される「国際昆虫学会議」だ。

 この国際会議がにわかに注目を集めたのは6月中旬のこと。その理由は、インターネット上で公開された展示プログラムにあった。

〈The Odonata fauna of the Imperial Palace, Tokyo〉

 直訳すると、〈東京・皇居で見られるトンボ相〉。“第二著者”として記された名前は、〈Hisahito Akishinonomiya〉。秋篠宮家の長男・悠仁さま(17)である。

 科学部記者の解説。

「国際昆虫学会議は、1910年に第1回会議が開催された昆虫学における世界最大規模の国際会議です。おおよそ4年に一度、世界各国の都市で会議が開催され、世界中から集まった昆虫の研究者らが成果を発表することから、“昆虫学者のオリンピック”とも称される。日本で開催されるのは1980年以来44年ぶり。五輪と同様、綿密なプレゼンテーションの末に誘致に成功しました。世界各国から約3000名が参加する予定です」

 8月25日の開会式には、秋篠宮ご夫妻もご臨席予定であることが明らかになっている。この晴れ舞台で、悠仁さまは世界に向けて研究を発表されることになるのだ。

「悠仁さまはかねてよりトンボ研究に取り組まれており、昨年にはご自身を筆頭著者とする『赤坂御用地のトンボ相』という論文を発表されました。今回の発表も、その流れに連なるものと見られます。発表形式は口頭とポスター掲示のどちらかを選べる。悠仁さまたちは複数あるカテゴリのうち、『自然保護・生物多様性・生物地理学』の枠組み内で、ポスター形式での発表を選ばれたようです」(同前)

高校3年生が名を連ねているのは異例

 今回の国際昆虫学会議には、小学生から高校生までが発表する部門も設けられている。だが、悠仁さまが発表されるのは、一般の研究者の部だ。

「一般部門での発表者は、東大や京大といった名門国立大学の学生が目立ちます。今回、悠仁さまのポスター発表の筆頭著者は国立科学博物館で研究主幹を務める清(きよし)拓哉氏。昨年の悠仁さまのトンボ論文にも共同著者として名を連ねていた人物です。そのため小中高生の部門にはそぐわないという判断だったのでしょうが、一般部門に高校3年生の研究者が名を連ねているのは異例です」(同前)

 悠仁さまが高校に進学した22年4月、「知人の研究者を介して赤坂御所に招かれたことを契機に、論文の手ほどきをするようになった」(秋篠宮家関係者)という清氏。悠仁さまの研究を支えているのは、清氏だけではない。今回の発表には、トンボ論文でも共著者だった元国立機関研究員の宮内庁職員の名前もある。宮邸の水田の手入れを手伝っていたところを秋篠宮家に“スカウト”され、悠仁さまの研究の家庭教師役となった人物だ。さらに、

「複数の著書もある在京のトンボ研究者2名も、発表に名を連ねています。もともとは悠仁さまが彼らの著書を読んで、『会いたい』と希望されたそう。悠仁さまは高校に入学されたくらいの時期から、この2名の研究者から都内のトンボの写真データを見せてもらいながら、生息域に関する情報を得ておられるそうです」(同前)

悠仁さまにとっての心強いサポート役

 ポスター発表だけではない。今回の国際会議の運営側にも、悠仁さまにとって心強いサポート役がいる。

「今回の国際昆虫学会議の組織委員長を務めるのは、玉川大学学術研究所所長の小野正人教授。小野教授は悠仁さまと旧知の間柄なのです」(同前)

 玉川大関係者が語る。

「小野教授は蜂の研究がきっかけで、秋篠宮さまと学術的交流をもつようになったそうです。赤坂御所へご進講に伺った際、小学5年生だった悠仁さまから『トンボ観察ノート』を見せてもらったこともある。今年4月には秋篠宮さまとともに悠仁さまが玉川大学を見学され、蜂の巣を手に目を輝かせる姿も報じられましたが、その際も小野教授が同席していました」

小野教授が悠仁さまを絶賛

 悠仁さまについて、小野教授は周囲にこう絶賛していたという。

「小学生の時から先行研究を参考にご自身でも調査をされ、先行研究では見つけられなかった種のトンボも見つけられていた。ご自宅でトンボを飼育する道具も作って、写真やデータを積み上げておられる。論文を書かれるだけの知識と実力をお持ちの方だ」

 悠仁さまはこうした充実のサポート態勢のもとでトンボ研究をなさってきた。国際会議で発表となれば、厳しい審査をくぐり抜けて選出された印象を受ける。実際、悠仁さまのポスター発表予定を報じた一部メディアは、「ポスター発表の成果物は学術的な審査を通じて選ばれている」と伝えていた。だが、組織委員会の委員の1人は語る。

「これだけ大きな学術会議となると、応募された論文一つ一つを精査している余裕はありません。参加費もかかるため、趣旨に沿わない論文が応募されることもないというのが大前提。つまり、基本的に来るもの拒まずで、審査なんてありません」

 とはいえ、国際学会での発表が、悠仁さまの高校生活の集大成となるのは間違いないだろう。

悠仁さまが高3になられてから研究者が通う頻度が減った

 だが――。いま、悠仁さまのライフワークになりつつあるトンボ研究に、ある異変が起きているというのだ。トンボ研究の関係者が声を潜める。

「これまでトンボ研究をサポートする研究者らは、悠仁さまがお住まいの赤坂御用地に足しげく通っていた。ところが今春に悠仁さまが高3になられてからというもの、研究者が通う頻度がめっきり減った。悠仁さまが受験勉強でお忙しく、研究時間が激減しているそうなのです」

 悠仁さまはこの春、筑波大学附属高校(筑附)の3年生になられ、大学受験を控えておられる。だが、小誌は前号で、筑附高関係者の衝撃的な証言を報じた。悠仁さまは高校で“異例の成績”だというのだ。比較的お得意な生物を除いては、文系科目も理数系科目も成績が伸び悩んでおられるという。

研究に長く携わることは広い意味での“帝王学”

 そんな背景もあってか、悠仁さまはいま、トンボ研究よりも受験勉強に邁進しておられるというのだ。

「悠仁さまはこれまで、皇居や赤坂御用地のみならず、『都内の〇〇池でトンボが生息している』と耳にすると、ご自身で足を運ばれた。悠仁さまが現地に赴くには警備担当者の下見を経る必要もあり、決して簡単なことではありませんが、それだけ熱心に取り組んでおられたのです。ところがこの春からは受験勉強のため、1日7時間ほどを勉強に費やしておられるそうです」(同前)

 突如急ブレーキがかかった、悠仁さまの研究活動。歴史を紐解けば、戦後の歴代天皇はとくに研究に精を出してこられた。京都産業大学名誉教授の所功氏が解説する。

「植物学者の昭和天皇をはじめ、上皇陛下はハゼ、天皇陛下は水問題と、ご関心のあるテーマを長い時間をかけて極めてこられた。上皇陛下はかつて“研究に長く携わることによって、見識も深くなり、研究を通じて世の中を見る目を養うことができた”という趣旨のことを話されています。研究を長く続けられることで、協力してくれる周囲の人々との関係や、自然との関係も学んでいかれる。人の上に立つ者としての心得が培われていくのです。これも、広い意味での“帝王学”だと言えるでしょう」

 次代の天皇にとっての“帝王学”の一環ともなり得る研究活動。意義はそれだけではない。

「天皇の研究活動には、学問奨励の意味合いもあると思います。今の日本では、とくに基礎研究は大学でも予算が減らされがち。皇族方がハゼやトンボなどの基礎研究をなさることで、こういった学問の重要性を示すことができる。また、天皇となれば、国内外の様々なことに関心を寄せられることになる。そんな中で、ご自身が没頭できる研究活動は、ご本人にとって数少ない息抜きにもなると思います」(名古屋大学大学院准教授・河西秀哉氏)

研究活動が“受験の道具”に…?

 多くの意義がある悠仁さまのトンボ研究。だが、今まさに悠仁さまが直面しておられるのは、大学受験という熾烈な競争である。その荒波の中にあっては、研究活動すらも“受験の道具”と見られてしまうのだ。

 悠仁さまはかねてより、推薦入試を利用して東大農学部に進まれるのではないかと囁かれてきた。

「東大農学部の推薦入試の募集要項によれば、生物学などの農学関連分野に関する特記すべき推薦事由を有する客観的根拠となる『研究成果あるいは論文』『活動実績等の資料』などの提出が求められています。当然、今回の国際学会での発表も活動実績の一つとなり得るでしょう。そのため、一部では“国際会議での発表も東大推薦への布石では”という声があがっているのです」(宮内庁関係者)

 実際、「週刊新潮」(8月15・22日号)の〈夏休み“大人のお膳立て”で整った悠仁さま「東大合格」〉と題された記事でも、トンボ論文執筆や国際学会デビューにより〈東大への道のりは、この夏で十分整った〉と報じられている。

大学受験をめぐる賛否両論

 そもそも、将来の天皇が本格的な大学入試を受験されるのは史上初めてのことだ。それゆえ、悠仁さまの大学受験をめぐっては、識者の中でも賛否両論が巻き起こっている。前出の所氏はこう語る。

「ご本人が『なさりたいこと』を見つけ、そのために最適な環境へ進むことを望まれるのであれば、その目標へ向けて受験勉強をなさることは必要です。たとえ結果がどうであっても、努力なさること自体に大きな意味があるのではないでしょうか」

 一方、前出の河西氏は大学受験には否定的な意見だ。

「天皇が学歴にこだわる必要はないと思います。研究のための環境が整った大学を希望されるということはあるかもしれませんが、たとえば授業を聴講生として受講したり、研究者を赤坂御用地に招いたりなど、必ずしもその大学に入学せずともできることはある。加えて、天皇にとって必要な素養が受験勉強で身に付くとは思えません。むしろ、将来の天皇という別次元のプレッシャーがかかっておられる悠仁さまが、受験勉強のために研究という息抜きの時間すら奪われているのだとすれば、お気の毒に感じます」

 次代の天皇の進路をめぐって賛否が渦巻く前代未聞の事態。波乱の“昆虫オリンピック”が幕を開ける。

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(「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年8月29日号)

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