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「僕、人生も“雰囲気重視”で生きてるんで!」香取慎吾が今後“本当にやりたい仕事”

文春オンライン / 2025年1月4日 6時10分

「僕、人生も“雰囲気重視”で生きてるんで!」香取慎吾が今後“本当にやりたい仕事”

〈 「お、俺、おじさんなの!?」香取慎吾が初めての“おじさん役”で受けた“カルチャーショック” 〉から続く

 1月9日から放送開始のフジテレビ系連続ドラマ木曜劇場『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』で主演を務める香取慎吾には俳優に加えて“本当にやってみたい仕事”があるという。果たしてその仕事とは……。(全3回の2回目/ ♯1 、 ♯3 を読む)

◆◆◆

「僕は自分のことを作品の“素材”だと思っている」

――久々の連ドラ主演作です。今回、座長としてはどのような心持ちで臨まれていますか?

香取 僕は、いわゆる“座長感”みたいなものは、いつもほとんど意識しないんです。自分がどうしたいとか、現場でもほぼ何も言わない。それは背負い込まない僕のズルさでもあるんだけど、そもそも僕は現場の“長(ちょう)”とは監督だと常に思っていて。監督がいて、僕ら俳優がいて、スタッフの人たちがいて初めて現場が成立するという考え方なので、自分はどうしたいとか、ほぼ何も言わないんですよね。「それはスタッフの皆さんの仕事でしょ?」と思っているんですね。

 例えばクランクイン前の衣装合わせも、僕はほとんど言葉を発さず、ただマネキンみたいに立っているだけ。「衣装、いかがですか?」と聞かれても、「これ、みなさんが考えて持ってこられたんですよね?」「監督がオッケーならいいんじゃないですか?」という感じで。

 それを着て、実際に演じてみて、例えば少し動き辛かったとしても、その服と向き合って、その場でいろんなことを感じながら、決められた条件のなかで、やれることをやっていくのが僕の仕事だというのが僕の考え。何ならその前の段階から、僕は自分のことを作品の“素材”だと思っているので、スタッフのみなさんにもそう思ってほしいというか。

――それは裏を返せば、スタッフに「全幅の信頼を寄せる」ということでもありますよね?

香取 そうですね。それぞれのプロとしての仕事を信じたい、という気持ちもあるし。

――そういったスタンスになったのはいつ頃でしたか?

香取 若い頃からだと思います。ずっと変わっていないんじゃないかな。子ども時代から仕事してきたからこそ、そもそも意見を言うなんて発想すら無かった時代もあったし、「これでいいだろ?」「はい!」みたいな時代も経験してきたし。

 もちろん、意見をぶつけ合うのは悪いことじゃないし、人それぞれのやり方があっていい。でも、スタッフに自分の意見をやたらとぶつける先輩や、そのために一向に先に進まない現場、ごちゃごちゃするような現場もたくさん見てきたので。子どもながらにも、「ああ、大変そうだなあ」とさすがに思うじゃないですか。

“個”という意味で、自分のなかでも絵と音楽は近い感覚

――香取さん自身、画家として絵を描く時間や、自分のイメージを突き詰めていく音楽活動のように、ある程度までは一人で完結させられる表現のほうが性に合っている、という感じもありますか?

香取 それはそうかもしれない。音楽活動ではフィーチャリングという形でいろんな人とコラボして曲を作っていますけど、誰とやりたいとか、どんな曲がいいとか、まず自分のなかでのイメージが大きくあるし。“個”という意味で、自分のなかでも絵と音楽は近い感覚ですね。

 やっぱり演技の現場って携わる人も多いじゃないですか。最近は海外でも日本でも監督やプロデュースにも参加される俳優さんがいっぱいいらっしゃる。そういう関わり方だったら、僕もまた違った首の突っ込み方をするのかもしれないけど。

――そうしたアプローチからの映像制作に、ご興味はありますか?

香取 若い頃は興味を持っていた時期もあったんですよ。でも、グループ時代、東京ドームや国立競技場といった大きな会場で、それこそ何万人ものお客さんの前で披露するようなライブの演出を考えていくうちに、そういう欲求が解消されたというか、全く無くなっちゃって。

 だって、優秀なクリエイター陣が作った映像を流していくうちに、最後はそのスクリーンをぶち破って5人が登場しちゃうとか、ちょっとやそっとの映画じゃ出来ないようなことをたくさんやれましたからね。その分、ライブのステージ演出については、いまだに好きでやれている感じがありますけどね。

――音楽活動では、昨年11月にニューアルバム『Circus Funk』をリリースされたばかり。多種多様なコラボレーションによるアルバムでしたが、誰かと一緒に音楽を作るときは、ご自身のイメージをどのように相手と共有されていますか?

香取 さっき「自分じゃ映画なんて作らない」と言ったばかりなんですけど、全ての曲において、まず僕はドラマや映画のようなストーリー仕立てで自分のイメージを伝えるんです。「山の奥にこんなお城があります」「そこに日が差してきて」みたいに。あと、ミュージックビデオに例える場合も多いですね。「ここでこういうカットが入って、その後、車が走り込んできて、さらにアップテンポになって」とか。

 あとは雰囲気というかニュアンスですね。ライブでバンドマスターをお願いしている音楽家の村田陽一さんと話す時なんかもそう。僕は楽譜も読めないし楽器も弾けないんですけど、村田さんのことを全面的に信頼しているので、「ここ、バーン!って音がうるさいんですけど、何ですかね?」とか、常にニュアンスで聞いてしまう。そうすると、村田さんもすぐに、「こういうことかな?」とアレンジで答えてくれて、「そうそう、そういうことです!」みたいなキャッチボールをしていて。

――どうやら香取さんはとても“いい耳”をお持ちなんですね。

香取 あ、それ、良く言われます! でも、やっぱり雰囲気ってすごく大事だと思う。僕、人生も“雰囲気重視”で生きてるんで!(笑)。

ドラマ主題歌も歌うことを草彅さんに話したら「すごいね、織田裕二さんじゃん!」と…

――収録曲のなかの『Circus Funk(feat.Chevon)』は、今回のドラマの主題歌でもあります。

香取 主題歌も自分で歌うことを草彅さんに話したら、「すごいね、織田裕二さんじゃん!」と言うので、「どういうこと!?」って聞いたら、「だってそれ『Love Somebody』じゃん!」って(※織田主演のドラマ『踊る大捜査線』主題歌)。よく考えたら、草彅さんは自分の主演ドラマで自分の曲が主題歌になるという経験をしたことが無かったんですよ。グループの曲ではあったんですけどね。何か、そこも「すげえ!?」ってめっちゃ喜んでくれていましたね(笑)。 

――例えば、過去にドラマで共演されたかたから言われた、今も記憶に残っている言葉、教訓になっているような言葉などはありますか?

香取 うーん……ああ、言葉じゃないんですけど、ありますね……。

撮影 杉山拓也/文藝春秋
ヘアメイク 石崎達也
スタイリスト 黒澤彰乃

〈 草彅剛、三谷幸喜のほかにも……香取慎吾が最も影響を受けたのは“あの名優”だった! 〉へ続く

(内田 正樹)

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