ホテル調査員の女性が常連客に“禁断の快楽”へと誘われていく…74年に大ヒットした官能映画を現代リメイク 「エマニュエル」を採点!
文春オンライン / 2025年1月12日 17時0分
© 2024 CHANTELOUVE - RECTANGLE PRODUCTIONS - GOODFELLAS - PATHÉ FILMS 配給:ギャガ
〈あらすじ〉
エマニュエル(ノエミ・メルラン)の仕事はホテルの品質調査。香港の高級ホテルに客として滞在しながら査察を行い、最高評価の報告書を提出するが、ランキングの下落が許せないオーナーから、経営陣のマーゴ(ナオミ・ワッツ)を懲戒解雇するため、彼女のアラ探しを命じられる。
そんな中で出会ったのは、客室で一度も寝たことがないという謎めいた常連客ケイ・シノハラ(ウィル・シャープ)だった。そうして徐々にホテルの裏側へ潜入するうち、やがてエマニュエルは禁断の快楽へと誘われていき――。
〈解説〉
1974年に大ヒットした『エマニエル夫人』を『あのこと』のオードレイ・ディヴァン監督が現代の物語としてリメイク。自立した女性が自分を解放させていく姿を描く官能映画。105分。
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中野翠(コラムニスト)
★★★☆☆売春だの同性愛だのスパイだの、盛り込み過ぎてゲンナリ。主演女優は確かに顔も体格も男っぽいけれど。いっそ、喜劇に。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★☆☆☆冗漫なお話を怠慢な手法で撮ると、こんな風に固まるという見本。おしゃれでもエロティックでもない。役者の無駄遣い。
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斎藤綾子(作家)
★★★☆☆性に従順な乙女ではなく仕事に冷徹な女を描く。後半に脱皮するように恍惚に浸り仕事の縛りから解放。素敵なラスト。
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森直人(映画評論家)
★★☆☆☆監督の前作『あのこと』と対になる設計だが、それ故余計に空転や無味乾燥が際立つ。定型を覆す批評力がもっとあれば。
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洞口依子(女優)
★★☆☆☆70年代では存在できたエロスを現代にアップデートできない何かが存在するのだと確認。想像もデカダンスにも及ばない。
INFORMATIONアイコン
エマニュエル(仏)
1月10日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
https://gaga.ne.jp/emmanuelle/
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2025年1月16日号)
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