《法政大ハンマー傷害事件》22歳・韓国籍女子大生の奇行「廊下で追いかけられた」「いつも7階でウロウロと…」
文春オンライン / 2025年1月12日 17時0分
ユ容疑者の所属する社会学部の建物(法政大学HPより)
法政大学多摩キャンパスで韓国籍の女子学生がハンマーを振り回して学生8人がけがした事件で、凶器のハンマーは社会学部棟7階の教室から持ち出されていたことが「週刊文春」の取材で分かった。ユ・ジュヒョン容疑者(22)は以前から7階を徘徊するなどの奇行が目撃されていたという。
事件当日の朝、ハンマーを7階から持ち出したユは、2階の教室で犯行に及ぶまで上着のポケットの中に凶器をしのばせていたとみられる。
社会部記者の解説。
「事件は10日午後3時40分ごろ発生。約100人の学生が授業を受けていた教室内で、社会学部2年のユが突然、ハンマーを振り回して近くの学生たちを襲った。19歳~22歳の男女8人が頭などにけがをして救急搬送されたが、いずれも命に別状はないとみられる」
凶行に及んだユは駆け付けた大学関係者に取り押さえられ、傷害容疑で現行犯逮捕された。
「ユは2023年4月に法政大学に入学した韓国籍の留学生です。そのため、捜査を主導しているのは警視庁の捜査一課ではなく国際犯罪対策課です」(同前)
ユの同級生が口を開いた。
「事件の後、容疑者の名前が報道された時にはピンとこなかったんですが、その後の報道で顔が出てすぐに分かりました。少人数の授業で隣の席になったこともあります。彼女の日本語は、アクセントに癖はあるものの意思疎通は問題なくできていました。学力は低くないと思います。だけど、言動に変なところがありました。良くも悪くも空気を読まないから、突拍子もない言動に周りがビックリすることがありました」
ある日、突然態度が急変して…
ある日の講義中、こんな異変があった。
「シーンとしていた中、彼女が突然、『梅!』とか『桜!』とか言うんです。教室の窓から梅や桜が見えたわけでもない。周りはまったく理解できないんです。でも多分、彼女の頭の中の世界では繋がっているんだと思います。ちょっと独特の世界観を持っていました」(同前)
マイペースを貫いていたユ。
「ドイツ語を専攻し、『今度ドイツに行きたい』と言って熱心に勉強していました。最初は誰に対してもオープンで、コワモテと言われる先生にも自分からどんどん話しかけていったりしていたので、一部の教員からは好印象だったと思います。私も最初は人懐っこい人なのかなと思っていましたが、だんだん『なんか変だな』という感じになってきた」(同前)
この同級生は、一度恐ろしい思いをしたことがあるという。
「初めは授業中、彼女が親しげに話しかけてきたので、それに応える感じでこちらも親しみを込めて相づちを打ったりしていたんですが、ある日突然態度が急変して、私の顔を見るなりいきなりドアを閉められたんです。それでこちらも怖くなって身構えてしまって、構内ですれ違っても挨拶せずやり過ごすようなことを続けていたら、すごく見つめられるようになりました。教室の前にいても、みんなと一緒にいるときでもジーッと。そんな中、昨年11月の下旬ぐらいに、廊下を歩いていたら後ろから追いかけてこられて、『これはダメだ』と思って非常階段に逃げ込んだことがあります。非常扉が開かないよう押さえつけて、彼女が去るまでジッと待つしかなくて、今でもあの時の恐怖がフラッシュバックしたり、後ろに誰かいないか見返したりします」
ユが壁や無人の空間に向けて「死ね」「バカ」などの暴言を吐く様子は何度も目撃されていたという。
「名前はともかく、存在自体は同じ学部の人の中では有名だったと思います。報道によると彼女は『いじめられていた』とか『仲間のグループから無視されていた』などと言っているようですが、社会学部でいじめに心当たりはない。仲間のグループっていうのが何を指しているのかも分からない」(同前)
留学生グループに所属していた様子もなかった
法政大学に通う留学生の多くは、高尾駅近くの大きな学生寮で暮らしているという。だがユは、別の駅の近くでアパートを借りていた。
「彼女は留学生コミュニティに属していた様子もなさそうだった。特定の誰かと一緒にいるのは見たことがなかったので、『グループ』っていったい何のことを言っているんだろうと思いました。私も彼女のことは避けていたので、もし私が昨日現場にいたら彼女から殴られていたのかなとも思います……」(同前)
ユは犯行時には黒いパーカーを着ていたという。
「彼女がスカートとかを穿いていたのは見たことがないです。いつも、地味めな色のゆるっとしたズボンとパーカーをだいたい同じようなコーデで着ていました。しょっちゅうパーカーのフードを被っていた記憶があります」(同前)
もう一点、ユの普段の行動について重要かつ有名だった特徴がある。
「授業後、まったく関係ないフロアの廊下を何回も行ったり来たりしていたんです。犯行があった金曜日は、彼女はいつも社会学部棟の5階で午後3時20分まで3限目のドイツ語の授業を受けていたんですが、その後、なぜかいつも7階に上がってウロウロしていました」(同前)
社会学部棟の7階には12部屋の教室が並んでいるが、ゼミで使用されることが多いという。特定の教員に1部屋ずつ割り当てられているわけではないフリーアドレス式だが、事実上の「ゼミ室」となっているため備品を7階に置いて帰る教員も珍しくないという。
「「実は、ユが犯行に使ったハンマーは、7階にあったものです。ユはそれを朝に持ち出して上着のポケットに入れたまま、3限のドイツ語の授業までは何事もなく受けていたようです。そして午後3時半からの4限目に2階の教室へ行き、凶行に及んだ。ユが、7階にハンマーがあることを事前に知っていたのか、たまたま当日に発見したのかは不明です」(大学関係者)
前出の記者が言う。
「被害を受けた学生の中には、ユとまったく面識がなかった人もいた。警視庁は、ユの動機について慎重に調べを進めています」
異国の地で、大きな眼鏡の下の二つの瞳は何を見ていたのか。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 電子版オリジナル)
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