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「露出の多い服で街を歩き、男性をホテルに連れ込んだ」大学2年で30人超と男女の関係に…風俗店勤務の宗教2世女性が抱いていた“孤独感”

文春オンライン / 2025年1月18日 17時0分

「露出の多い服で街を歩き、男性をホテルに連れ込んだ」大学2年で30人超と男女の関係に…風俗店勤務の宗教2世女性が抱いていた“孤独感”

新興宗教家庭で育ったまりてんさん(写真=『聖と性 私のほんとうの話』より/講談社提供)

 新興宗教家庭で育った宗教2世のまりてんさん。入信を拒んだ彼女は家庭での居場所を失い、孤独を感じながら成長していく。大学生になると、不特定多数の男性と性的な関係を持ち、大学4年の冬から風俗店で働き始める。

 彼女は、どのような孤独感を抱えながら学生生活を送っていたのか。なぜ風俗店で働くようになったのか。ここでは、まりてんさんの著書『 聖と性 私のほんとうの話 』(講談社)より一部を抜粋して紹介する。(全2回の1回目/ 2回目 に続く)

◆◆◆

家族のなかで自分は異端者で、居場所もなかった

 一人暮らしをはじめて、1年生の秋くらいからサークルの飲み会なんかに参加するようになりました。学内のスポーツサークルをはじめ、近隣大学との合同サークルの飲み会にも顔を出すようになりました。そこで少しずつ、持ち帰ったり、持ち帰られたり、私の男性遊びがはじまります。

 高校時代から付き合っていた彼氏とは、ちょうど一人暮らしをはじめたくらいに別れました。それまでは浮気もすることなく純粋なお付き合いを続けていたのですが、向こうは名古屋の大学に進んで、物理的に会う時間をつくりづらくなり、お互い納得というか、「もう無理じゃない?」「たしかに」みたいな感じで消滅しました。

 この彼氏は、からっぽな自分を救ってくれたはじめての存在でした。家族のなかで自分は異端者でしたから、居場所もなかった。母親は聖書の価値観のなかでしか私を認識しようとしなかったので、幼少期はだれからも見てもらえていない気がしていました。

安心感を得るための手段として性行為を繰り返し…

 自分の信念やなにかに対する執着もなく、地に足がついていない「からっぽ」の状態が長く続いていたのをこの彼氏のおかげでまぎらわすことができていました。私は彼に依存していました。

 いま思えば、セックスをしている時間だけはほかのだれかにちゃんと見てもらえている気がしていました。その時間だけは、相手の男性が自分をまっすぐに見て、反応をくれる。その瞬間だけは自分以外の他者である相手の人生の一部になれた気がして、安心感を得て、心の平穏を保つことができたのです。

 だから彼氏と別れて、セックスがない日々が続くと孤独感を強めていき、安心感を得るための手段としてセックスを繰り返す「遊び人」となっていったのです。

 その後、2年生になり、お酒も普通に飲むようになってから、私の男性遊びは加速しました。学内の後輩の男の子に手を出したら、その子には同期の彼女がいて、私が学内を歩くとザワザワ……となる、みたいなことを数多くやらかしました。

2年生が終わるころには、経験人数が30人を超え…

 そうやって派手に遊んでいると、次から次へと男の子が寄ってくるみたいに思われるかもしれませんが、私の通っていた大学は女子学生のほうが圧倒的に多くて、女子と男子の比率が15:1くらいでしたし、その少ない男子も「草食系」だったので、学内で徐々に悪目立ちをしていきます。

 具体的には数えていませんが、大学入学時には一人だった経験人数も、2年生が終わるころには30人を超えていました。このスピード出世ならぬスピード遊び人化は、厳しい実家を離れた反動が強かったようにも思います。

 学内での男性遊びは潮時かなと思っていたときに、バイト先で悪友に出会います。学生時代はいろいろとバイトもしていました。

 大型ショッピングモールで靴の販売員をしたり、飲食店のホールスタッフをしたり。バイト先で出会った男性と付き合うこともありましたが、すぐに別れてしまい、安定しない異性関係が続きました。

関係を持つ相手は、本当に誰でも良かった

 大学3年生の春から、ビジネスホテルのフロントのバイトをはじめました。そこには高卒で就職をした、私よりも1つ年下の社員の女の子がいて、その子とすごく仲良くなったのです。その子は社員なので私よりも自由になるお金が多く、遊び慣れていて、普段から夜な夜な飲み歩いていました。

 自然と私もその子にくっついて遊びまわるようになりました。一緒に少し露出が多い恰好をして街を歩き、声をかけてきた男性グループに付いていき、途中で二手に分かれてお互いにラブホテルに連れ込んだり、連れ込まれたり……。大学で持ち帰れそうな男子は一周してしまっていたので、遊び人としてのフィールドを広げるには絶好のパートナーでした。

 関係を持つ相手は、本当に誰でも良かったのです。そもそも私には、好きな男性のタイプってものがありませんでした。年齢も体型も、顔も性格も、何でもよかった。やっぱりそこでも自分は「からっぽ」で、自分から誰かを選ぶことはできない。好きなアイドルとか映画俳優とかも、周りの友達が好きだというのにただ合わせているだけで、自分自身はからっぽで、本当に何もないのです。

〈 「連れていってヤッちゃってもいいな」コンビニやスーパーで次々と男性を逆ナンパ…風俗店勤務の宗教2世女性が、大学時代に身につけた“逆ナン術” 〉へ続く

(まりてん/Webオリジナル(外部転載))

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