昨年の単独公務は2回だけ 愛子さま(23)の「お出まし」が少ない理由とは
文春オンライン / 2025年1月22日 6時0分
一般参賀は2回目
1月2日、皇居。宮殿・長和殿のベランダに、若木の新芽を感じさせるような薄緑色のローブ・モンタントに身を包んだ天皇陛下の長女・愛子さま(23)が立たれると、集まった人々の視線は釘付けに——。
◆◆◆
年々注目度が高まる、愛子さま
皇室担当記者が語る。
「昨年の一般参賀は石川県能登半島地震の影響で中止となったため、2年ぶりの開催でした。コロナ禍前以来、事前抽選なしで行われたのはじつに5年ぶりです。愛子さまは今年が2度目の参加でしたが、集まった人々の中には愛子さまの名前をモチーフとしたハートマークのうちわを手作りしてきた方もいたそうで、年々注目度が高まっているように感じます」
愛子さまの“愛される力”は、服装からも覗(うかが)える。ファッション評論家の石原裕子氏の解説。
「生地はよくあるレースではなく、表裏の糸の収縮差を利用した“膨れ織り”という技法が使われているように見えます。高級感がありながら、年相応に華やかさを抑えていらっしゃるところに“愛子さま流”を感じます。日常のコーディネートでは、シルエットもウエストを締めてくびれを強調するのではなく、ストンとしたボクシーなスタイル。女性性をことさらアピールすることもなく、流行にもとらわれない。女優でいえば吉永小百合さんに通じるところがあると思います」
同期の間での“あだ名”
昨年、学習院大学を卒業され、4月から日本赤十字社に嘱託職員として勤務されている。職場にもすっかり馴染んでいるという。
「同期の間でのあだ名は『あいきょん』。事業局青少年・ボランティア課に配属され、ときには残業もされるなど真剣に取り組んでいらっしゃる」(同社関係者)
昨年の単独公務は2回きり…
ただ、気がかりなことも。これまで学業優先で公務をセーブしてこられた愛子さまだが、ご卒業を機に“解禁”。昨年5月には国立公文書館で開催された「夢みる光源氏」展の鑑賞で単独公務デビューも果たされた。ところが、
「その後、初の地方公務で10月に国民スポーツ大会が開催された佐賀県を訪問されましたが、昨年行われた単独公務はこの2回きりなのです。9月に予定されていた石川県の被災地訪問が豪雨災害で中止になったアクシデントがあったとはいえ、ずいぶんお出ましの回数が少ない印象です」(前出・記者)
お出ましの回数が極端に少ない理由とは?
愛子さまは訪問先でも愛されぶりを発揮している。佐賀訪問では、佐賀城本丸歴史館に足を運ばれ、佐賀藩出身で日本赤十字社初代社長の佐野常民を題材にした寸劇を鑑賞された。劇を上演し、自身も出演した「幕末・維新 佐賀の八賢人おもてなし隊」の代表・谷口文章氏が振り返る。
「観劇にあたり椅子を用意しようとしたのですが、演じる我々と同じ目線で立ったままご覧になり、劇の合間にも時折深く頷かれるなど、心から関心をもってくださっているようでした。秋なのに春風が吹いたような暖かな心地がしました」
これだけ人々を虜にしていながら、なぜお出ましの回数が極端に少ないのか。宮内庁関係者が明かす。
「愛子さまへ、公務の“願い出”が来ないのです」
願い出には2つのパターンがある。1つはイベントの主催者側が、皇族の出席を依頼するもの。もう1つが、皇族方の要望などから宮内庁側から主催者へ願い出を促すものだ。愛子さまの単独公務デビューとなった「源氏展」は、後者だったという。
「学生の頃は愛子さまにも多数の願い出が来ていましたが、いずれも断っていました。それが、ご就職されてからは願い出がほとんどないのです。愛子さまに関しては、日赤での勤務が始まってから、毎日のように出勤されるご多忙ぶりが報じられてきました。それで、結果的に願い出が遠慮されてしまっているのではと……」(同前)
いまだ“箱入り娘”の愛子さま。今年はもっとそのご活躍を拝見したい。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2025年1月16日号)
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