1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

「管理人が、住民の個人情報を外部に流出させた」電通マンが住むタワマンで“重大事件”発覚…いったい何が起こったのか?

文春オンライン / 2025年1月29日 6時0分

「管理人が、住民の個人情報を外部に流出させた」電通マンが住むタワマンで“重大事件”発覚…いったい何が起こったのか?

写真はイメージです ©soraneko/イメージマート

 首都圏で念願のタワーマンションを購入した、電通マンの竹中信勝さん。快適な“タワマン生活”を送っていたが、ある日突然、マンション管理組合の理事長になってしまう。

 管理会社がほとんど役に立たないため、理事長としてクレームやトラブルを一手に引き受けることになった彼は、どんな課題に直面し、どのように解決していったのか。ここでは、竹中さんの著書『 タワマン理事長 - ある電通マンの記録 』(ワニブックス)より一部を抜粋して紹介する。(全2回の1回目/ 2回目 に続く)

◆◆◆

あまりのショックに言葉を失う

 どんなに難解なトラブルが発生した際も姿を現すことのなかった管理会社の役員が、突如としてマンションを訪れました。なにか大変な事態が起きたに違いないことは、訪問された時点で容易に推察できます。

 管理会社の役員は、こちらが畏れ多くなるほどの低姿勢で切り出します。

「こちらのマンションの管理人が、居住者の個人情報を業者に流出させていたことが発覚しました。大変申し訳ございません」

 なるほど、個人情報の横流しですね、はいはい……なんてスルーできるはずもなく、私はあまりのショックに言葉を失ってしまいました。

不透明な点が多い事件

 後日、管理会社が住民説明会を開いて、ことの経緯を説明。しかし、対策については現在も業者とやりとりをしている最中とのことで不透明な点が多く残りました。なぜ事件が発覚したのかというと、次のような流れです。

 管理会社が管理していた書類を管理人が持ち出し、出入りの業者Aに流出させました。その業者Aから管理会社に連絡が入り、「管理人から、居住者の個人情報が記載された書類を受け取った」と言ったそうなのです。謎の自白。もうわけがわかりません。

 管理会社側も、業者Aの目的が何なのかはっきりしないため、弁護士を通じて業者Aと交渉中と説明していました。

管理人が、住民を裏切ったのは事実

 業者Aが管理人から受け取った情報がたまたま個人情報で、ことの重大さに気づき善意で管理会社に連絡してくれたのか、はたまた悪意を持って何かを要求してきたのかさえも不明。何の目的で管理人が業者Aへ居住者の個人情報を流出させたのか。誤って流出させたのか。それとも故意によるものなのか……。謎ばかりが残る事件でした。

 いずれにせよ、住民の安全・安心を守って寄り添う立場の管理人が、住民を裏切って内部情報を外部に流出させたのは事実です。この件は私が理事長を務める任期中に解決されず、次の理事長に引き継がれることとなりました。厄介なしこりを残したまま次の理事長へバトンタッチするのは心苦しかったです。

〈 「掃除機をかけたら、隣人に『うるさい』と壁を叩かれて…」タワマンに住む電通マンが明かした、住民同士の“深刻なトラブル” 〉へ続く

(竹中 信勝/Webオリジナル(外部転載))

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください