口癖は「使えねえ」マネージャー8人が辞めた橋本環奈(25)の“壮絶パワハラ”
文春オンライン / 2025年1月21日 6時0分
主演「おむすび」は視聴率低迷中
10月半ば、撮影のため山口にいた橋本は、イケメン俳優を呼び寄せる。居酒屋デートの後、公園で唇を重ねた――。一方で現場には怨嗟の声が。日傘をさすタイミングが悪いと激怒し、口癖は「使えねえ」。すでにマネージャー8人が次々と辞め……。
◆◆◆
事務所が出す“NG”
2024年の20代女優タレントパワーランキング1位(アーキテクト社調べ)、紅白歌合戦では3年連続司会を務める橋本。仕事も恋も順風満帆にみえるが、
「根は真面目ないい子なのに……数年前から目を覆いたくなるような言動が増えています。東京に出て人格が変ってしまったのか」
そう吐露するのは、橋本を福岡時代から知る人物である。
もとは福岡のご当地アイドルだった橋本。13年、ファンが撮影した写真がネットで“奇跡の一枚”や“千年に一度の美少女”と騒がれブレイクする。
「東京の芸能事務所やレコード会社20社以上が環奈にオファー。マネジメント契約を勝ち取ったのが、石田純一の元マネージャーで後に橋本の所属事務所社長となる伊藤功氏でした。橋本は伊藤氏の戦略でSNSを積極的に活用し若者の人気を集め、14年に東京進出してからわずか1年でソフトバンクなど大手6社とCM契約を結ぶ。この頃はスターを夢見る、純真無垢な少女でした」(同前)
『セーラー服と機関銃―卒業―』(16年)で主演を務め、『銀(ぎん)魂(たま)』(17年)や『かぐや様は告らせたい―天才たちの恋愛頭脳戦―』(19年)などヒット映画に立て続けに出演。瞬く間にスターダムへとかけあがり、事務所の看板女優となった。
「伊藤氏は『橋本は女優なので』と、福岡のアイドル時代についての質問をNGにしてアイドルのイメージから脱却させようとした。“奇跡の一枚”や“千年に一人の美少女”も、取材のNGワードに指定しています」(テレビ局関係者)
二日酔いのまま撮影に行くことも
上京して4年目の19年、20歳になった橋本は共演者らとお酒を酌み交わし麻雀の卓まで囲む。お酒はワインから芋焼酎まで嗜み自宅にはビールサーバーもある。メディアは“かわいすぎるおっさん”と持ち上げたが、内情は異なるという。
「主演を任されることへの重圧に加え、若手女優は次から次へと台頭してくる。環奈はプレッシャーを感じるほど酒量が増えていった。また仕事のためにと、実業家や役者仲間との飲み会に遅くまで付き合う。二日酔いのまま酒臭い状態で撮影に行くことも。それでも台本だけはきちんと覚えていました」(橋本の知人)
だが、酒で不安は解消できない。やがてストレスのはけ口が立場の弱い者へと向かった。
橋本による壮絶パワハラ
「現場マネージャーに八つ当たりするようになったのです。例えば、ドリンクを出すタイミングを間違えただけでヒステリックにキレる。環奈が欲しくない時にドリンクが視界に入れば『なんで今あるんだ』と激怒。社長は窘めるどころか、彼女と一緒になってマネージャーを『使えねえ』と罵倒するのです」(同前)
複数の事務所関係者の証言によれば、橋本による壮絶パワハラが原因でこれまでに少なくとも8人のマネージャーが退職したという。
元社員が告白する。
「環奈のお気に召さず、わずか1日でマネージャーを辞めた人もいる。すぐに代わりを用意できるよう、現場マネージャー候補を複数人採用して“ストック”しておく。辞める時には、環奈のパワハラが原因にも関わらず、社長の方針で会社側から自己都合退職を求められた。自己都合退職の場合、失業手当を受け取りづらい」(社長は自己都合退職を「強いた」ことはないと回答)
現在、事務所は事業拡大につきマネージャー10名規模の大規模採用を行っている。ただ、大手転職サイトの同社紹介ページには、元社員たちによる悲痛な叫びが投稿されている。
〈毎日22時頃まで残業〉
〈社長が意味不明に怒鳴り散らす〉
〈入社後いつまでも保険証が渡されずに困った〉
事務所社長は、概ね以下の理由を述べて、8人以上退職したことは事実ではないと答える。
「新人社員はランダムにタレントに付き、特に車の運転が出来る者には単なる送迎、もしくは簡易な現場は担わせることがあります。この10年は10人前後、全く環奈と関わっていない者含めて退社はしていますが、環奈の現場マネージャーが退職したわけではない」
だが、別のテレビ局関係者はこう首を傾げる。
「私が関わった映画の現場では、製作期間中に同じ事務所のスタッフが橋本さんを現場まで送迎し現場に立ち会っていた。それをマネージャーと言うのでは? その人もランチタイムにうどん屋まで送る道を間違えて、橋本さんに『ふざけんじゃねえ』と酷く怒られ、事務所を辞めました」
社長は、パワハラを否定するも…
しかし社長は、橋本は「とてもやさしく思いやりのある子」と、パワハラを否定。一方、社長自身のパワハラについては「受け取る側がそう受け取った事があるかもしれません」と一部認め、橋本の「使えねえ」発言については、「周りにいる私などが(ドリンク出しの)タイミングよくと窘める事はある」と答えた。
ところが――。今月、新たな被害者が生まれていた。
「今、環奈の現場マネージャー兼運転手は2人いる。そのうちの1人のAさんが適応障害を訴え、担当から外れたのです。Aさんもまたドリンク問題で環奈から厳しい叱責を受けていた。車内にドリンクを置き忘れて環奈が求めるタイミングですぐに差し出すことができなかったそうです。怒った環奈は社長と一緒に『あいつ使えねえな』と罵った。この他にも日傘をさすタイミングが違うと、Aさんを強い口調で叱っていました」(事務所関係者)
スタッフは“絶対的女王”の使用人
事務所社長はAさんが適応障害で現場を外れたことを認めた上でこう回答した。
「(橋本は)朝から晩まで仕事に邁進し責任も背負っています。苛立ちをおぼえる事があっても不思議ではありませんが、忍耐強く現場にくるスタッフに接しています。(橋本が)とても優しくしてくれたと適応障害を持っていたスタッフからも報告を受けました」
24年上半期のCM起用社数は11社。
「CMのギャラが推定5000万円。芝居の仕事と合わせ、環奈1人で10億円近く稼いでいるのではないか」(広告代理店社員)
かつてスターを夢見た少女は今や“絶対的女王”になっているという。別の事務所関係者が証言する。
「彼女に食べさせてもらっているので誰も逆らえない。事務所内には環奈の愛犬のためのドッグハウスがあると聞きます。彼女が鍋を食べたいと言えば、事務所スタッフがスーパーまで食材を買いに走る。撮影で地方に長期間滞在する際にはスタッフが環奈のかわりに荷造りを行う。いわば、“使用人”なのです」
まさにマネジメント機能不全。こうした状況下で、3つの事件が起きていた。
「私、別に干されてもいいんで」
20年のとある映画イベント。出演者の1人であった橋本は都内外資系高級ホテルの一室を控室として使用。彼女が控室を退室した後、ホテルスタッフは驚愕の光景を目にしたという。
「ワゴンに食べ残しのルームサービスが散乱していた。2万円のキャビアに9000円のにぎり寿司、さらには3500円のハンバーガーなどで総額7万円ほど。橋本さんが事務所のスタッフらと召し上がったもので、さすがVIPは羽振りがいいなと思いました」
別の映画関係者は「ただ食いだよ……」とため息交じりに証言する。
「当時、業界で“キャビア事件”として噂になった。映画スタッフは役者に弁当を差し入れており、主演の大物役者はそれを食べていた。そもそもルームサービスを頼むこと自体が珍しいのです。映画製作側が控室を用意しているので、当然ルームサービス代も負担したと聞きます。あの場には事務所スタッフもいたわけで、環奈さんと一緒になって好き放題するんだなと、呆れました」(事務所社長は「ルームサービスに関しては必ず弊社に請求する様に主催者に通達しますが固辞される場合もあります。当該日にキャビアは全く記憶にありません」と回答)
次の事件は23年10月、主演ドラマ『トクメイ!警視庁特別会計係』の撮影中に起きた。
「橋本さんはスタッフに『私、別に干されてもいいんで、やりたくないんだけど』などと不満を口にして、スタッフを困らせた」(ドラマ関係者)
こうした橋本の態度は、交際中の中川にも影響を与えていたという。
「目も合わせてくれない」
「中川は同時期、フジテレビの月9ドラマ『ONE DAY』に出演。ドラマ最終盤で、中川と二宮の共演シーンを撮影する直前、中川の多忙が理由で撮影が予定通り進まなかった。彼はその時、『俺は干されてもいい』と口にしたそうです」(中川の知人。中川の所属事務所からは期日までに回答がなかった)
最後の事件が起きたのが、今年5月。主演舞台『千と千尋の神隠し』ロンドン公演初日の5月1日の出演をいきなりドタキャンしたのだ。その理由はこれまで明かされてこなかった。前出の事務所関係者が証言する。
「環奈はロンドンに着くなり観光気分で大はしゃぎ。共演者らと飲み歩き、公演初日前に、オイスター(生牡蠣)を食べて食あたりを起こしたそうです。公演直前に生物を口にするのは、演技人としてのプロ意識に欠けます」
事務所社長は牡蠣を食べたことは事実であるとした上でこう回答した。
「牡蠣が休演理由ではありません。医者の診断では牡蠣はこの短時間で症状が出ないので血液検査を見ると疲労だろうというものでした。環奈は病院の診察後出演するつもりで劇場にも行きましたが、主催者側の判断で何かあってもいけないので今日は休むように強く要請されての休演です」
『おむすび』の撮影現場はピリピリ
目下撮影中である朝ドラ『おむすび』の撮影現場の雰囲気はどうなのか。現場スタッフは「彼女のせいで現場はピリピリしている」と嘆く。
「橋本さんに挨拶しても目も合わせてくれない。彼女は相手の『肩書』や『立場』によって態度を変え、番組内で決定権を持つチーフプロデューサーや共演者にのみ愛想よくする。その上、目の前でマネージャーへのパワハラを繰り広げられたら萎縮しますよ。彼女のことが怖くてコミュニケーションをはかろうとする人はほとんどいません」(事務所社長は「あれだけスタッフを大切にしている子にあり得ません。いつも明るく場を盛り上げようと努力してます」と回答)
別のスタッフが続ける。
「実は橋本さんが舞台などで撮影現場を抜けていた間、姉役の仲里依紗さんを中心に展開するエピソードを撮影していた。仲さんはどのスタッフにも分け隔てなく気さくに接してくださり、撮影はとても和やかな雰囲気で円滑に進みました」
今、スタッフの多くがこう口を揃えているという。
「もう今後は仲さんが主人公だったらいいのに」
現状はスタッフの心が離れているが、撮影は年明け以降も続き先は長い。橋本は現場スタッフたちとの絆を結ぶことができるのか。
◆ ◆ ◆
現在配信中の「 週刊文春 電子版 」では、橋本環奈が出演したNHKのドキュメンタリー番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」をめぐる“過剰演出”の詳細、番組関係者が語った実際の橋本の現場での振る舞いなどを詳報している。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年11月7日号)
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