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学びの喜びを教えてくれるドラマ10「宙わたる教室」が月間ギャラクシー賞受賞…新直木賞作家からも喜びの声!

文春オンライン / 2025年1月21日 17時0分

学びの喜びを教えてくれるドラマ10「宙わたる教室」が月間ギャラクシー賞受賞…新直木賞作家からも喜びの声!

謎の多い理科教師・藤竹叶役を演じた窪田正孝さん(写真提供:NHK)

〈 【祝・ギャラクシー賞&直木賞!】「科学部の一員になったような気持ちで」…ドラマ『宙わたる教室』の原作者×脚本家×監督が語った制作秘話! 〉から続く

演技の磁力と脚本演出の果敢な実験の成果

 俳優の窪田正孝さんが主演を務めた ドラマ10「宙わたる教室」(NHK) が、放送文化の向上に貢献した番組や個人・団体を表彰する「ギャラクシー賞」の2024年12月度月間賞に選ばれた。

 本作は先ごろ第172回直木三十五賞を受賞した、作家・伊与原新さんの青春小説 『宙わたる教室』 が原作。都内の定時制高校を舞台にさまざまな事情を抱えた、年齢も背景も異なる生徒たちが科学部を結成し、紆余曲折を経ながらある大舞台に臨んでいく感動の物語である。

 ギャラクシー賞を主催する放送批評懇談会は「主演・窪田正孝の抑制の利いた演技が磁力を放ち続けた。科学部4人のキャスティングも多様なアンサンブルが魅力的だった。それぞれに割り切れない事情を抱える彼らが、科学が持つ一つの真理に惹かれて打ち込む姿に頷けた。第4話のイッセー尾形による10分にわたる一人芝居は記憶に残る名演で、脚本演出の果敢な実験と成果だった」と評した。

新・直木賞作家からも届いた喜びの声!

 これを受けてドラマのチーフプロデューサーである、神林伸太郎氏(NHKエンタープライズ)は、「英語の“ギャラクシー”には銀河や小宇宙の意味があります。今回の受賞はまさに現実でも“宙わたる”ようで、ドラマの科学部さながら愚直に一丸となって取り組んだスタッフの努力、役に命を吹き込んだ出演者の熱演、そして伊与原新さんをはじめ支えてくださった皆様のご尽力が実を結び、このように評価していただけたことを嬉しく思います」とコメント。

 さらに 『藍を継ぐ海』 で直木賞を受賞後、ますます多忙な日々を送る原作者の伊与原さんも「月間ギャラクシー賞、おめでとうございます! 原作者の私も、素晴らしい脚本とキャストの皆さんの演技に毎回涙しながら楽しませていただいておりました。原作小説の世界をとても大事にしてくださったドラマが高く評価され、私としてもたいへん光栄に感じております」と、さっそく喜びを寄せてくれた。

 12月度月間ギャラクシー賞は、大河ドラマ「光る君へ」(NHK)、金曜ドラマ「ライオンの隠れ家」(TBS)、日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」(TBS)も受賞。なおドラマ10「宙わたる教室」の地上波放送は2024年10月8日~12月10日だったが、現在も NHKオンデマンド ほかで配信中だ。

(伊与原 新,神林 伸太郎/文藝出版局)

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