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「あれは組織的犯行だった」“小池百合子氏の側近”樋口区長(42)が隠蔽する談合疑惑と“職員の死”《千代田区元職員が実名告発》

文春オンライン / 2025年1月29日 16時0分

「あれは組織的犯行だった」“小池百合子氏の側近”樋口区長(42)が隠蔽する談合疑惑と“職員の死”《千代田区元職員が実名告発》

樋口高顕千代田区長 ©時事通信社

 2月2日投開票の千代田区長選。2期目を目指す現職の樋口高顕氏(42)に、元区議の浜森香織氏(46)、政治団体代表の黒川敦彦氏(46)、公認会計士・税理士の佐藤沙織里氏(35)、政治団体代表の新藤伸夫氏(75)の4人が挑む。

小池都知事の側近中の側近、バックアップを受け再選確実か

 都民ファーストの会副代表でもある樋口氏は、小池百合子東京都知事の側近中の側近として知られる。

「小池氏は昨年から第一子の保育料の無償化や留学費用の助成などを次々と打ち出し、SNS上では『都民の義母』と崇める声まで出ている。その小池氏が、昨年末に樋口氏の区政報告に駆けつけ、年明けには樋口氏の動画チャンネルに出演。“義母”の全面的なバックアップを受け再選確実とみられています」(都政記者)

「どこを見て仕事をしているのか」逮捕された元職員が実名告発

 だが、そんな樋口氏にも死角がある。昨年、区発注の工事を巡る官製談合事件が発覚。議長経験者の重鎮・嶋崎秀彦元区議と元職員が逮捕され、樋口氏の事件対応が区長選の争点のひとつになっているのだ。

「樋口区長も職員もどこを見て仕事をしているのでしょうか。区長をはじめ千代田区の自己保身にやるせない気持ちでいっぱいです」

 そう吐露するのは、千代田区元行政管理担当部長の吉村以津己氏。千代田区を舞台にした談合事件で昨年逮捕された元職員、その人である。昨年6月に懲役1年6カ月、執行猶予3年の有罪判決を受けた。その吉村氏が、今回実名で取材に応じるという。

2人だけが有罪判決を受けたが…「組織的犯行だった」

 そもそも、吉村氏の行動が端緒となり、件の談合は明るみに出た。

「罪を犯しているという思いからずっとモヤモヤしていました。ただ役所組織の中で談合への関与を申し出ても、もみ消されると思い、2022年8月に警視庁に公益通報しました」(同前)

 吉村氏と嶋崎元区議2人だけが有罪判決を受けたが、吉村氏は「実際は組織的犯行だった」と主張し、談合が疑われる工事は他にもあると証言する。

 その1つが、千代田区四番町の図書館・区民アパート・保育園などが入る公共施設の建て替え工事。区が100億円以上の税金を投入し、目下工事を行っている。

「捜査中、私に接触してきた嶋崎氏の代理人弁護士によれば、嶋崎氏は『(四番町の談合は)俺のやったことだ』と認めていたそうです」(同前)

 嶋崎氏を直撃すると、「(談合関与は)違うよ。もう勘弁して」と答えた。

もう一つの“隠蔽疑惑”

 だが、樋口区長が隠蔽する疑惑は、それだけではない。

「吉村氏から情報提供を受けた警察は、2022年秋頃から関係職員の事情聴取を開始。最中の同年12月頃、談合があった工事の入札価格の積算を担当していたとみられる職員X氏が自宅近くの公園で自死していたのです」(区関係者)

 この自死に絡んで、刑事が取り調べ中に吉村氏に漏らした一言があった――。

 1月29日(水)12時配信の「 週刊文春 電子版 」、および1月30日(木)発売の「週刊文春」では、吉村氏の実名告発を基に、樋口区長が蓋をしてきた千代田区の闇を詳報する。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2025年2月6日号)

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