《旭川17歳女子高生殺害》内田梨瑚(22)と不倫の警部補に激アマ処分→退職していた
文春オンライン / 2025年1月31日 18時30分
中学時代の内田梨瑚被告
発生から9カ月が経過した北海道旭川市での女子高生殺害事件。世間を驚愕させたのは、犯行態様の凶悪さだけでなく、事件の主犯格・内田梨瑚被告(22)=殺人罪などで起訴=と旭川中央署のX警部補(当時)が不倫関係にあったことだった。その後、警部補にはどのような処分が下ったのか。道警に体質改善の兆しはあるのか――。道警の腐敗を明らかにしたスクープの続報だ。
事件について、社会部記者が解説する。
「起訴状によると、内田は小西優花被告(20)=殺人罪などで起訴=らと共謀して留萌市内から車で女子高生を連れ去り、顔面を殴るなどの暴行を加えた。その後、橋の欄干に座らせ『死ねや』などと罵り、川に落下させて溺死させたとしています」
起訴後、事件に主だった動きは見られなかったが、2024年12月17日に小西の弁護人が旭川市内で会見を開き、起訴内容を大筋認めることを表明。内田とともに犯行に及んでいたことを説明し、小西から弁護人に寄せられた手紙には、「リコさんの事を止めていれば…」と後悔の念を綴っている。 2024年12月24日配信の「週刊文春電子版」 では、小西が弁護人を通じて自らの罪を「懺悔」した手紙の内容などについて報じている。
このような状況になっても否認を続けているとみられる内田については、 小誌が報じたX警部補との「禁断の不倫」 についても世間の関心が集まっている。内田とXが出会ったのは2024年1月、同市の繁華街「サンロク街」の中心にある雑居ビルに構えるカラオケスナックだった。
店主が明かすX警部補の“悪行”
小誌記者が2024年8月初旬にこの店を訪ねると、店の入り口には「8月20日をもちまして閉店させていただくことになりました」との張り紙が。恐る恐る店に入ると、店主が気さくに話しかけてくれ、取材にも快く応じた。
「この店は旭川中央署の刑事がよく来ていたんだ。地元住民にもあまり知られていないうえに、そこそこ広くて、2000~3000円で飲み放題、歌い放題だからね。警察官が乱痴気騒ぎをするにはうってつけの場所だったんでしょう。2024年1月12日には新年会のような飲み会も開いてくれて、署員が50人ほど来た。内田はこの日の深夜に来店し、すでに騒いでいるXと知り合ったんです」
店主はそう語ると、署員らが置いていった名刺を見せながら、所属や人柄について饒舌に語るのだった。捜査関係者によると、Xは不倫が発覚する2024年5月まで、同署刑事1課強行犯係の係長を務めていた。不倫相手が逮捕されること自体は運が悪かったのかもしれないが、内田は地元の暴力団との関わりが噂されていた人物だ。そのような女性と関係を持つこと自体、あまりにも軽率だった――との誹りは免れないだろう。
週刊文春2024年8月15日・22日号では、 店主の証言を元にここの常連だったXがこの店で無銭飲食をしていたことなどについて詳報している 。
「ある日、しこたま飲んだXは『今日はちょっと』などと言って、3000円ほどの会計を支払わずに帰ってしまった。つまり無銭飲食ですよ。次に来店した際の会計時に前回の分をプラスして、2回分の飲み代5000円を請求した。ところがXは『4500円しかない』といい、500円足りないまま店を出て行ってしまった。不倫が発覚してからはXどころか、署員は一度も来ていないですね」(同前)
太客だった署員らが来なくなり、不倫などで悪評が広がったこともあり、「別の場所で店をすることにした」(店主)と、カラオケスナックは2024年8月下旬で閉店。では、Xはその後どうなったのだろうか。捜査関係者が証言する。
「Xはその後、『被告の女と事件前に不倫していた』として2024年9月13日付で訓戒処分を言い渡され、すでに道警を離れています」
旭川中央署の不祥事はそれ以外にも…
小誌はXのLINEを通じて取材を依頼したが、返信はなし。しかし、旭川中央署の「粗相」はこれだけにとどまらない。捜査関係者が続ける。
「Xの事案とは別に、女性が未成年と知りながら飲酒をしたとして、道警は旭川中央署の男性警察官2人を訓戒処分としています。男性はいずれも30代で、階級は警部補と巡査部長。このうちの1人は依願退職しました。事案は2024年1月で、この現場は内田とXが知り合った“新年会”だとされています」
小誌が入手した写真の中には、X以外にも署員らがじゃれあったり、半裸になったりしているものもある。この中の誰かが、未成年と知りながら飲酒をしていたというのだろうか。
働き盛りの署員2人を失うこととなった不祥事を、道警はどう総括し、再発防止に努めているのだろうか。北海道警にXへの処分の妥当性とこのような事案への再発防止策について尋ねると「いずれについても個別具体的な内容については回答を差し控えます」と回答があった。
全国に道警の腐敗を晒す出来事となってしまった今回の事案。警察署員と内田とのただならぬ関係は、今後の裁判で明らかになっていくのだろうか。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 電子版オリジナル)
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