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「世界の巨大銀行トップ100」2021年版。総資産1兆ドル超えが10行増加、三菱UFJは世界5位

Business Insider Japan / 2021年4月23日 6時25分

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世界の巨大銀行ランキング(総資産額をもとに決定)は、トップ5をアジア太平洋地域の銀行が占めた。 REUTERS/Tingshu Wang

S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンス(Global Market Intelligence)は毎年、総資産額をもとに世界の銀行ランキングを発表している。

先ごろまとめられた2021年の最新ランキング(※トップ100リストは公表次第アップデート)では、前年に引き続き中国をはじめとするアジア太平洋地域の大手銀行がトップを占めた。コロナショックで世界全体の経済状況が著しく悪化した影響を感じさせなかった。

トップ5にランクインしたのは、中国工商銀行、中国建設銀行、中国農業銀行、中国銀行(バンク・オブ・チャイナ)の中国大手4行、日本の三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)という顔ぶれで、前年と変わらなかった。

前年に引き続き、トップ100にランクインした銀行の数が最も多いのは中国で19行(前年も19行)。総資産の合計は30兆4580億ドル(約3290兆円)と、2020年比で約18%増えた。

中国に次いで多かったのはアメリカで12行(前年は11行)、総資産は中国19行の合計額のおよそ半分にあたる15兆5380億ドル(約1680兆円)だった。

日本からトップ100にランクインしたのは三菱UFJフィナンシャル・グループ、ゆうちょ銀行、三井住友フィナンシャルグループ、みずほ銀行、農林中央金庫、りそなホールディングス、三井住友トラスト・ホールディングス、野村ホールディングスの8行・機関で、前年と変わらなかった。

1兆ドル(約110兆円)以上の資産を持つ銀行は前年から一気に10行増え、世界全体で39行となった。

kawamura_bank_100_world ランキング100位以内に入った銀行の数を国ごとに示した地図。中国19行、アメリカ12行、日本8行、イギリス・韓国・カナダが6行だった。 S&P Global Market Intelligence

S&Pが注目すべき動きとして特に注目したのは次の4点。

米銀JPモルガン・チェースが前年比26%増の3兆3860億ドル(約370兆円)と総資産額を大きく増やし、イギリスのHSBCホールディングスを抜いて世界第6位を奪還した。2020年はHSBC、その前の2018年はJPモルガン・チェースが6位だった。 HSBCホールディングスも前年比10%増の2兆9843億ドル(約322兆円)と総資産を増やしたものの、世界第8位へと2つ順位を落とした。 フランスに本拠を置く金融グループのBNPパリバは、総資産額を前年比27%増やした。2つ順位を上げてHSBCホールディングスを抜き、世界第7位に躍進した。 トップ100に初登場したのは2社。アメリカの金融グループ、ステート・ストリート(傘下のグローバル・アドバイザーズは世界3大資産運用会社に数えられる)が総資産額3147億ドル(約34兆円)で94位、カナダのデジャルダン・グループが2841億ドル(約31兆円)で99位にランクインした。

S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのプリンシパルアナリスト、ネイサン・ストーバルはランキング公表に際して、次のようにコメントしている。

「中国の銀行は、他地域よりもはるかに早くコロナ不況からの回復を果たしたのが有利に働いた。中国経済は2020年第4四半期(10〜12月)にはパンデミック前の水準まで復活できたが、他の主要先進国はまだそこまでに至っていない。

ワクチン接種計画の進捗、今後の感染拡大抑制に向けた取り組み次第で、世界の各銀行の経営環境は大きく変わってくる。早期に経済再開を実現した国の金融機関は、第3波、第4波に苦しむ国の銀行より優位に立つことになるだろう」

(文:川村力)

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