大坂なおみが東京五輪に出場しない?世界ランキング1位からの陥落と、“疲労”との戦い

Business Journal / 2019年6月30日 20時0分

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 プロテニスプレーヤーにとっては、オリンピックは“最高峰の大会”ではなく、金メダルもまたナンバー1の称号ではない。

 6月1日に全仏オープン3回戦で敗退した大坂なおみ(21)が、6月24日、世界ランキング1位から転落した。2018年9月の全米オープン、今年1月の全豪オープンで優勝し、以降、世界ランキング1位の座を死守してきたが、その“天下”は約5カ月と短かったわけである。

 メディアは日本人初の“世界ランキング1位”に沸いたが、全豪オープンでの優勝以降、大坂は苦難続きであった。2月には、約1年に渡ってコーチであったサーシャ・バイン氏とのコーチ契約を電撃解消、その後のトーナメントではなかなか勝ち進めずに敗退するケースが多かったのだ。

 特に彼女の苦しみがかいま見られたのは、5月末から開催された全仏オープンであろう。同大会で大坂は6月1日、3回戦で敗退、世界ランキング42位という“格下”選手に対するストレート負けであった。全仏は他の四大大会(全豪オープン、全英オープン/ウィンブルドン、全米オープン)と違いクレーコートで行われることが特徴で、テニス関係者の間では一般に“難しい”コートとして知られる。クレーコートとはその名の通り赤土のコートのことであり、先に大坂が制した全米オープン、全豪オープンはコンクリートを土台とし表面をゴム材などで覆ったハードコートの大会(ちなみに全英は芝のグラスコート)。クレーコートはボールのスピードを奪い、かつ不規則なバウンドを見せるとされる。

「大坂の最大の武器は、男子顔負けのスピードとパワーに溢れたスーパーサーブです。そのパワーとスピードが、クレーコートでは十分に発揮されません。しかもフランスのファンは自国選手を激しく応援するため、アウェイ感もハンパではなかったでしょう」(スポーツ専門誌記者)

 大坂は、1、2回戦は逆転勝ち。しかし3度目は成らなかったわけだが、見方を変えれば、クレーコートでボールをうまくコントロールできず、一貫して苦しみ続けた大会だったとも解釈できる。世界のトップを走り続けていくには、クレーコートの特徴を操る技術も必要となってくるということだろう。

フェドカップを辞退した大坂なおみ

 しかし、大坂がクリアすべき課題は、クレーコートの難しさだけではない。このままでは、来年夏、第32回東京オリンピックに出場できないかもしれないのだ。

「今年4月、『女子国別対抗フェドカップ・ワールドグループ』(以下、WG)が日本(大阪市)を舞台に開催されたのですが、大坂は出場要請を辞退しているんです。ほぼ時期を同じくして始まったクレーシーズンの各大会に専念するためでしょう」(前出・スポーツ専門誌記者)

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