ソニー、プレステ5発売との観測…家庭用ゲーム機が10年間「消える」と言われ生き残る理由

Business Journal / 2019年7月30日 6時30分

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 ゲーム業界の顔ともいえるソニー・インタラクティブエンタテインメントが、6月11日に開催された世界最大のゲーム見本市「E3」に参加しなかったことは、業界に大きな衝撃を与えた。ソニーは「大規模なゲームを長期にわたって制作するために、今年は登壇を控えた」という旨を発表し、ファンの間では「プレイステーション5(PS5)が2020年に発売されるからでは?」と憶測が飛んでいる。

 実際、5月21日にソニーが開催した経営方針説明会にて、PS5と噂される次世代ハードについて触れられており、そこでは現行ハイスペック機種・PS4 Proの約10倍速の処理性能を搭載する予定と発表されていた。

 しかし、PSシリーズなどの家庭用ゲーム機は今、ゲーム業界で苦境に立たされている。栄華を極めた携帯ゲーム機も、スマホゲームの台頭で危機に瀕しているが、近年はクラウドゲームの登場で家庭用ゲーム機の存在意義も問われ始めているのである。

 今回は、こうした家庭用ゲーム機業界の現状や新たなプラットフォーム到来の影響、そして業界の今後に関して、雑誌「ゲーム批評」(マイクロマガジン社)元編集長でゲームジャーナリストの小野憲史氏に詳しくお話を聞いた。

スマホゲームが携帯用ゲーム機の市場を崩壊させた

 00年代後半、スマホの普及と共に広まっていったのがスマホゲームだ。ゲーム業界の新たなプラットフォームとして、業界にどのような影響を与えていったのだろう。

「スマホゲームは08年にアップルとグーグルが相次いでアプリストアを開設したことで一気に広まりました。それ以前のガラケー時代にもNTTドコモなどのキャリアや、モバゲー・グリーといったプラットフォーマーを中心に、携帯電話ゲームは存在しました。しかし画面の小ささや、海外市場との相互の乗り入れの不便さなどで伸び悩みました。一方でApp StoreやGoogle Playは世界で共通市場だったので一気に広まったのです。

 ハードウェアの視点からいうと、スマホはブロードバンドに接続された超小型のモニター一体型コンピュータだといえます。オンライン前提のプレイスタイルや、ゲームをダウンロードして遊ぶ面でも、PCゲームと本質的には同じです。しかしより可搬性が高く、すき間時間で遊べる利便さが受けて、PCゲームと合わせると業界の3分の2を占めるシェアを誇るまでに至りました。しかし、オープンプラットフォームゆえに、家庭用ゲーム機のようなプラットフォームホルダーによるタイトル選別機能が存在しないので、タイトルのクオリティーは玉石混交です」(小野氏)

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