最近目にする「ファーストキッチン・ウェンディーズ」がひそかにブームの理由

Business Journal / 2019年8月19日 11時30分

 現在のファーストキッチン・ウェンディーズのメニューを見ると、主力のハンバーガーは特徴的な四角いパティを使ったウェンディーズ側の比率が高い。サイドメニューでは、ウェンディーズの人気メニュー「チリ」も健在だが、その他のパスタやフレーバーポテト、石窯スープパンなどはファーストキッチンの系譜を継いでいる。

コラボ店とファーストキッチン単体を使い分け

「2つのブランドを持つことによって、多様な地域性に応じた出店戦略がとれ、うまく回転しているのだと思います」(同)

 たとえば新宿駅では、南口にファーストキッチン・ウェンディーズが1店舗営業している。近隣にはマクドナルドをはじめとしたファストフードチェーン店が乱立しているエリアだ。

「ファーストキッチン・ウェンディーズは、マクドナルドとくらべれば価格帯が高いので、そのぶん若年層の来店が少ない。静かに過ごしたい人にとっては居心地の良い空間といえます」(同)

 一方で、東口には従来のファーストキッチンが2店舗営業している。こちらは南口とは逆に、競合店舗が少ないエリアだ。

「東口では、若年層をつかんでおくために平均単価の低いファーストキッチンのままにしているのだと考えられます。業界全体の市場環境に加え、店舗の周辺環境によって業態を選んで出店し、顧客の取りこぼしを防ぐ。その点が強みになっているのではないでしょうか」(同)

 ファストカジュアルの波に乗り、自在な出店戦略によって勝機を見いだしたファーストキッチン・ウェンディーズ。移り気な消費者の気持ちをどこまでつかみ続けられるのか、今後も注目していきたい。

(文=松嶋千春/清談社)

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