東京都、首都直下地震の地域別危険度マップ…中野区、杉並区は危険度「高」

Business Journal / 2019年9月1日 7時15分

写真

 2014年12月19日、東京に衝撃的なニュースが走った。政府の地震調査委員会が、東京(都庁周辺)で今後30年以内に震度6弱以上の地震が起きる確率を従来の26%から46%へと大幅に引き上げたのだ(最新の予測では、東京48%、千葉85%、横浜82%、埼玉55%)。

 その3日後の12月22日には、迷走状態にあった新国立競技場の設計案がようやく決まる。週末を挟んでいたこともあり、テレビではこの2つのニュースを同時に報道する例も少なくなかった。

 トップニュースは新国立競技場のほう。キャスターもコメンテーターも、これで世界の国々に最高のおもてなしができると満面の笑みを浮かべた。続く地震関連のニュースになると、「東京ではいつ大地震が起きてもおかしくないと考えておくべきだ」と表情が一転。思わず、筆者はテレビに向かって「いつ起きてもおかしくない地震が五輪のときに起こったらどうするんだ」とつぶやいてしまった。

 実は、筆者のつぶやきはタブーなのだ。地震がいつ起きるかわからないというのは、あくまでもタテマエの話。ホンネでは「でも、五輪のときには起きないだろう」と大多数の人が考えている。

 震災の話になると、私たちは常にタテマエとホンネの間を右往左往せざるを得ない。大地震にいつ襲われてもおかしくないと聞いて、泰然自若を貫ける人は少ない。しかし、だからといって、仕事や家族のことを考えると、おいそれと東京から脱出できるわけではない。結局のところ、喉に小骨が刺さったような気分で、今日、明日を過ごしていくしかない。「小骨」ではなく「大骨」なのだが、そう考えた途端に先に進めなくなってしまう。

 このジレンマの果てに、「東京の中で安全なところに住みたい」という考えが頭をもたげてくる。目先のことしか見ようとしない安易な解決策ではあるのだが、人情としては理解できなくもない。だが、そのとき、沖積低地で地盤が軟弱な下町は危険だが、武蔵野台地の上に立つ山の手なら安心だと考えるのは、あまりにも単純すぎる。

「地震安全度」トップは板橋区、2位は練馬区

 東京都は、地震による建物の倒壊、火災、救急や消防をはじめとする災害時活動の困難さ、という3つの視点から、町丁目別に5段階評価を行った『地域危険度一覧表』を公表している。

 図表1は、これら3つの指標を合わせた総合危険度ランクが4以上とされた地区の面積の区の全面積に対する割合を示したものだ。23区平均は11.3%。つまり、東京23区の中でも上位1割にあたる高危険度地区がどれぐらいあるかを示したものと考えていただければいい。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング