フォーエバー21、閉店ラッシュは当然…デザイン&品質の“レベルの低さ”という根本的問題

Business Journal / 2019年9月19日 6時0分

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 米ファストファッション大手のフォーエバー21が、米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用申請を検討していると米ブルームバーグ通信が報じ、衝撃が走った。

 報道によると、同社は債務圧縮のため追加融資先を探しているが、交渉は難航しているという。破産の申請後に不採算店舗の大量閉鎖に動くとの見方も出ている。

 フォーエバー21は1984年に創業。米西部カリフォルニア州ロサンゼルスに本社を置き、若者向けのカジュアル衣料品などを扱う。米国のほか欧州やアジアなど世界で800店以上を展開する。

 フォーエバー21は世界各国で苦戦が続いている。今年に入って、中国市場から撤退を余儀なくされた。2008年に中国に初進出したが、早期に撤退。11年に再度進出したが、消費者からの支持が得られず、二度目の撤退に追い込まれた。

 日本ではどうか。フォーエバー21の日本1号店となる原宿店が東京・渋谷にオープンしたのは09年4月。最新の流行を取り入れた服を低価格で販売し、若い女性を中心に連日賑わいを見せた。10年には東京・銀座に2号店をオープン。その後、店舗網を拡大した。

 だが、拡大路線は長くは続かなかった。早期閉店に追い込まれる店舗が続出。17年10月には旗艦店だった原宿店が閉鎖に追い込まれた。高い賃料が負担になっていたとみられる。現在は14店が営業を続ける。

フォーエバー21とH&Mの違い

 ファストファッションは競争が激しくなっている。おもしろいことに、フォーエバー21は原宿店が閉店に追い込まれたが、スウェーデン発のH&Mは同地で原宿店がまだ生き残ってい る。

 H&Mはフォーエバー21より一足早い08年9月に日本に進出した。銀座に1号店となる銀座店を開き、同年11月に2号店となる原宿店を出店。翌09年に同店の隣にフォーエバー21の原宿店がオープンし、両者は原宿の地で激しいバトルを繰り広げることとなった。その結果、フォーエバー21は閉店したが、H&Mは現在も営業を続けている。“原宿戦争”はH&Mの勝利で終わった。

 H&Mは現在、全国に90店以上を展開するが、フォーエバー21と違い、店舗数は増加傾向にある。 原宿だけでなく、全体の勢いでもH&Mはフォーエバー21を圧倒する。もっとも、H&Mは銀座店が昨年に閉店に追い込まれるなど、すべてが順調というわけではない。

 フォーエバー21とH&Mは「ファストファッション」という括りでは同じだが、ビジネスモデルや商品のデザインは大きく異なる。

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