ヒット中のダイハツ新型タント、拭えない違和感の“正体”…車に個性は不要なのか?

Business Journal / 2019年9月21日 7時30分

 これは僕の勝手な妄想だけど、先のような個性派ラインナップでは販売的に失敗作も少なくなかったし、2代目のコペンでは着せ替えという斬新なアイデアが空振りだったなどで、ダイハツは従来の「プロダクト・アウト」の姿勢を反省してしまったんじゃないかと。

 結果、トコットに代表される「自分らしい」雑貨のような商品や、販売店での「ダイハツカフェ」といった企画、さらに「LOVE LOCAL」なんていうスローライフな提案など、とにかく優しさで包まれるような世界をダイハツらしさにしてしまったんじゃ?

 僕はカフェ的な世界観は決して嫌いじゃないけれど、しかしそれが本質的な「新しさ」と真逆を意味するなら、それはちょっと違うと思う。新型を機に同社が打ち出した「良品廉価」というキーワードも、だからどこか腰砕けのイメージしか残らない。

 新型タントには、自動車メディアでも「期待していたわりには……」という声が見られる。僕もそのひとりだけど、それは「スーパー・ハイトワゴンの元祖」として、驚くような飛び道具を見せろということじゃない。元祖の色眼鏡を嫌うなら、別の面で「本質的な新しさ」を見せてほしかったということなのである。

(文=すぎもと たかよし/サラリーマン自動車ライター)

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