鳥貴族、ついに初の赤字転落…客数減に歯止めかからず“策なし”、消費増税ショックが追撃

Business Journal / 2019年10月4日 7時0分

 海外にも打って出る。22年7月期中に米ロサンゼルスに鳥貴族を出店する方針だ。食材は現地で調達し、均一価格で販売するという。

 中期経営計画の最後となる24年7月期に売上高450億円、営業利益率8%を目指す。長期的には、国内外で店舗数2000店以上、チェーン全店売上高1800億円を達成したい考えだ。

 ただ、米国進出に関しては、成功するかは不透明だ。確かに米国は人口増加が続き、魅力的な市場ではある。それゆえ、日本の大手外食チェーンが争って進出している。だが、多くが辛酸を舐めさせられるなど四苦八苦している状況だ。

 ペッパーフードサービスは17年2月に「いきなり!ステーキ」の米国1号店をオープンした。18年 9月には米ナスダック市場への上場を果たしている。しかし、消費者からの支持は得られなかった。今年2月には11店舗を展開していたが、大半の閉鎖を余儀なくされ、7月には上場廃止に追い込まれている。

 回転ずしチェーン大手のくら寿司は、09年に米国1号店を出店した。ただ、現在の店舗数は23店(8月末時点)にとどまる。出店を加速させるため、8月に米国法人をナスダック市場に上場させた。上場により米国での認知度と信用度を高めて条件の良い立地を確保したり、優秀な人材を獲得したい考えだ。

 牛丼チェーン大手の吉野家ホールディングスは、米国で現在約100店を展開する。それなりの店舗数だが、1号店出店が1975年であることを考えると物足りない。また、ここ数年は出店が停滞しており、手詰まり感が漂っている。

 このように、米国は難しい市場だ。そこに鳥貴族は打って出る。難しい挑戦となりそうではあるが、チャンスもあるといえ、進出を試みる価値はあるだろう。日本での動向もさることながら、米国への挑戦の行方も注視していきたい。
(文=佐藤昌司/店舗経営コンサルタント)

●佐藤昌司 店舗経営コンサルタント。立教大学社会学部卒。12年間大手アパレル会社に従事。現在は株式会社クリエイションコンサルティング代表取締役社長。企業研修講師。セミナー講師。店舗型ビジネスの専門家。集客・売上拡大・人材育成のコンサルティング業務を提供。

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